2019年5月26日日曜日

黒島結菜「プリンシパル」(2018)

いくえみ綾原作コミックの映画化「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」(アットムービー/アニプレックス)が2018年3月に公開されている。
こんなジャ〇ーズとの共演で春休みJK向けスウィーツ映画は見るのも苦痛。しかたなく見る。

黒島結菜が主演しているので見る。沖縄美少女の黒島結菜が冬の北海道札幌でロケを頑張ったので見る。
なぜに監督が篠原哲雄? 邦画の世界で力を持っている人たちの配分した仕事は受けないわけにはいかない。

この映画、たぶん「アシガール」の前に撮影してる?少しは話題になったのか?せっかく「アシガール」で上昇気流に乗っていた時期の公開なのに、何の話題にもならなくて残念。
黒島の女優としてのキャリアアップが順調なのかどうか?やや不安。
セーラー服美少女黒島、札幌の高校へ転校。担任の先生に指示された席に着こうとするやいなや隣の狩野英孝みたいな男に怒鳴られる。「そこはオマエの席じゃねえ!」理不尽w
少女コミックを映像化すると「あこがれ男子」がどうしてもホストに見える。黒島はたぶん硬派な男じゃないと胸がときめかないだろうと思っている。

で、黒島、ヒステリー気味に怒鳴り返す。やだ、なにこの映画。怖い。
周囲ドン引きかと思いきや、誰しもが普通なことのようにやり過ごす。え、なにこれ。

このヒロインが前の学校が肌に合わず、同居する母親の再婚相手が趣味が悪いと毛嫌い。そんでもって札幌へ転校という顛末が駆け足オフビートで映像で示される。

浮かない表情で雪の積もる住宅地を歩く。だが、川栄李奈という人のよさそうな友だちを得る。そして隣近所には高杉真宙というイケメン君もいて恋の予感。この街でなら私もプリンシパルになれそう!
だが、イケメン君と仲良くしてると他の可愛くもない女子たちから反感を買うw べんじょでシメられそうになるのだが、このヒロインは毅然とやり返す。現代人は見習いたい。

川栄李奈が最低クズ。仲良くするフリして黒島をハブ。みんなで遊ぶはずが寒空の屋外に放置。またひとりぼっち。だが後にすぐに相互理解が進み関係修復。

なぜか第一印象が最悪のホスト男とふたりで初詣。これ、デートじゃん。この男が高杉君もいないとつまんねえとつぶやく。
主演男ふたりの関係性がよくわからない。本当にただの仲良し幼なじみか? って思わざるをえない。

札幌の夜景を見下ろしながら、なぜかとつぜんバレエを踊る黒島。大倉山かと思いきや、仏塔が見えたから藻岩山か?
なにやってんの?そりゃ男もツッコむ。なぜかこの間にふたりの相互理解と距離が近くなってる?!
黒島の母親が鈴木砂羽。このヒロインは気が強いなと思ってたら、鈴木砂羽ママに似ているって設定か。札幌ビール園で待ち合わせ。
そこで父が高杉くんの母(白石美帆)とデートしてる現場に鉢合わせ。黒島、父が気になる男子のママと交際しててちょっと面白がってるだろ。

自分は過去何回か札幌へ行ってるので知ってる場所が出てきて見てて楽しい。円山動物園や支笏湖、旧北海道庁でもロケ。

家で美味しいジンギズカンた食ってたら父が白石にプロポーズ。ヒロインは気になってた男の子と血のつながらない兄妹(姉弟?)化。同じ家で同居。そんな状況ってマンガやドラマでしかないだろ。
この父親が有名な絵本翻訳家らしいのだが、ぜんぜん威厳がない。

ワオ(高杉)はゲンの姉(谷村美月)を恋慕。この件で両家がギクシャクしてるの嫌だな。川栄はゲンに告る。ヒロイン黒島の恋の予感は切なくはじけ飛んだ…。
かと思いきや、第三の男登場。
黒島はデートをするのだが、やっぱりゲンが気になる。美しいと感じたものを真っ先に見せたい人は誰か?

この映画は一人の男を好きになった女二人のドラマでもある。川栄はゲンから別れを切り出され、黒島とケンカ。
黒島はゲンに後ろから抱き着いて「ケンカの理由教えようか?アタシも女だってことだ。バカ!」ゲンがかなりのうすらぼんやり野郎。
母は4度目の離婚。「東京へ帰ってこない?」ヒロインは東京の大学へ進学を決意。
男二人とヒロイン。なんだか「時をかける少女」を思い出した。足をくじいてひとり森の中のシーンは「アシガール」を思い出した。とにかくひたすら黒島結菜がかわいい。これは恋だな。

面白かった。黒島結菜を見ること自体が楽しいからかもしれない。20歳のころのまさみに雰囲気がそっくり。
いくえみスウィーツ映画の中でも出来の良い作品。素晴らしい札幌青春ムービーだ。篠原哲雄を見直した。
個人的に黒島が路面電車と並走するシーンがクライマックスw 

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