2019年4月26日金曜日

西尾維新「掟上今日子の裏表紙」(2017)

ひきつづき西尾維新「掟上今日子の裏表紙」(2017)を読む。おそらくこれが第9巻に相当。
今回は「初めまして。容疑者の掟上今日子です。」というように、今日子さんが強盗殺人容疑で逮捕されているという状況。

資産家コインコレクター宅の展示室という密室で、胸を刺されて死んでいる被害者と一緒に、凶器を握りしめ眠っている状況で発見された掟上今日子。駆け付けた警察官によって身柄を拘束され逮捕。

「犯人は私ですね、間違いなく」忘却探偵なので眠ってしまった以前のことは何も覚えていない。なので取り調べも難航。てか、掟上今日子という人物を取り調べること事態が難航。

この巻、これまでのものより2割3割増しで分厚い。だが、本の前半分は読んでも読んでも話が進まない。事件の本題に入らない。拘禁状態の掟上さんとのやりとり以前に、冤罪製造機刑事・日怠井警部と、今日子さんを救うべく駆け付けた厄介の内容のないやりとりが長くてダルくてイライラする。

医療ミステリーとダイイングメッセージ暗号がテーマの回だった。人によっては予想外で楽しめたかと思う。自分にはあんまり合わなかった。

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