2019年4月28日日曜日

新垣結衣「掟上今日子の備忘録」(2015)全10話を見た

新垣結衣岡田将生の主演で2015年10月期に日本テレビ系で放送されていた「掟上今日子の備忘録」を3月に全10話をイッキ見した。

これ、第2話が録画できていなかったという理由だけでずっと放置していた。放送直後はhuluで見れたのだが、ここ最近は配信サービスをやっていない。再放送も無い。
なのでしかたなく第2話をTSUTAYAさんに頼ることで、3年半経ってようやくの完走。

2019年3月時点で出版されていた西尾維新著「掟上今日子シリーズ」全11巻を読んだうえでのドラマ視聴だった。自分にとっていまだかつてそんなことはなかった。
まずいきなり驚いたことがある。原作にないキャラクターが登場している。
及川光博が喫茶店マスター。あとはレプロバーターの内田理央、ジャニーズ枠。ドラマレギュラー陣のたまり場になる場所が必要だったのかもしれない。

ドラマの企画が持ち上がったときに原作本は4巻まで出ていた。4巻までのエピソードを、構成を変え、2つで1つのドラマ脚本にし、場合によっては犯人も変えたりしていた。それはドラマ化する上で仕方のない問題だ。なにもかも活字の通りにはできないこともある。
そして親切守というキャラはバッサリ割愛。隠館厄介というキャラ1人にしたのは適切。
だが、新垣結衣演じる掟上今日子さんの白髪とメガネという設定は死守。これを放棄するともはや掟上今日子ではなくなる。

この白髪ガッキーに自分はまったく萌えることができなかった。女の子は黒髪じゃないといけない。それは日本人のDNA。
このヒロインは忘却探偵。記憶が1日ごとに、眠るとすべてリセットされる。なので探偵としてどうしても必要な申し送りは地肌にサインペンで書く。

このときガッキーの太ももの血管の網目の走り方を確認できる。こういうの、男にとってはとても興味深いw
原作通りの順番というわけにはいかない。第1巻「掟上今日子の備忘録」の後半にある、掟上さんが愛読する推理作家・須永昼兵衛の死の謎をめぐるストーリーを、中盤クライマックスに持ってきた。このエピソードは掟上さんと厄介の相互理解(掟上さんは忘れてしまうのだが)で重要。
99冊を眠らず読破にチャレンジする今日子さんが不機嫌になっていく箇所はかなり萌えることができたw 
シャワー中に昏睡状態になってしまうところは画的にもうちょっと冒険もできたのに…って思った。これでは厄介くんが今日子さんの全裸を見たということが伝わりにくい。

ガッキーがセーラー服姿になって女子中学へ潜入する第6話は、用務員になった厄介くんの事件への巻き込まれ方が大幅に改変。ドラマのほうが見た目が納得がいく。
自分が原作で良いと感じたポイントは探偵と助手以外のすべての脇役がまるで記号のような存在感しかなかったこと。そこは徹底してドライ。

事件の鍵を握る女子中学生がドラマ映像になると、セリフはまったくないのにもかかわらず、存在感がかなり強くなっていた。なんとも説明できない異常な動機と殺意を抱いた生徒へ、厄介がイイことを言おうとしていたのがちょっと興ざめ。
第9話と第10話最終回はドラマオリジナル。第4巻「掟上今日子の挑戦状」第3話ダイイングメッセージ回の犯人がラスボス的に登場。
原作でもまだ触れられていない今日子さんの過去の秘密と、寝室天井に書かれた文字の謎が解かれる?

と思いきや、そんなことは起こらなかった。あくまでドラマ版の終わり方だった。原作にはまったくない今日子さんと厄介くんのラブ要素まで盛っていた。

原作だと掟上今日子さんはかなり性格が悪い印象だったのだが、ガッキーが演じると可愛く心優しく可憐な美少女だったw

面白かったか?ミステリーものは脚本がすべて。ガッキーの目をパッチリ見開いた表情の可愛らしさを含めても75点ぐらいの出来栄え。

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