2018年5月20日日曜日

yuiと小泉監督のトークショー@「ミッドナイト・サン タイヨウのうた」

「タイヨウのうた」リメイク作「ミッドナイト・サン」公開を記念して、2006年日本版の小泉徳宏監督とyuiのトークショーが急きょ決定。5月20日、新宿ピカデリー9階の劇場まで見に行ってきた。

チケット発売日の座席のネット購入がカルタのようになっていた。いつものYUI友がF列のチケットを用意してくれた。
それほどフラフラグッズを身に着けた人々は見なかった。だが、客席にいたほとんどの人が「タイヨウのうた」を見ていた人だったと思う。

映画はとても立派なものだった。アメリカ・シアトル近郊に舞台を置き換えているので、設定はかなり違っているものの、日本版リスペクトを強く感じるほどオリジナル要素が残っていた。

日本版との大きな違いがパトリック・シュワルツェネッガー演じるチャーリーがハイスクールでも目立つ優秀な水泳選手だったこと。これは坂東賢治による原作小説とされるものに近い雰囲気。(日本版の塚本はバカという設定だった。)
奨学金を得てバークレーにいけるかどうかという瀬戸際。ヒロインのケイティ(ベラ・ソーン)は怪我をして弱気なチャーリーの背中を押す存在でもある。

父親と娘の対話が多い。片親である父と余命短い娘という設定には誰もが涙。
チャーリーが「君たちは証人保護プログラムで守られてるんだろ?」とか、アメリカならではの視点ギャグ。

高校生が車を運転し自宅でパーティーとか、やっぱ日本人の発想を超える。それがハリウッドのティーンズ向け映画。やたらと会話のテンポがいい。ケイティの女ともだちが男に積極的すぎw

ラストのヨットのシーンは最期のときを迎えたときにするべき自殺行為だと感じた。日本版の「生きて生きまくるんだから」と対照的。

終演後にスタッフたちがわさわさと動き始めた。場内はシーンと静まり返りすぎw 緊迫感がすごすぎ。
やがて女性司会者が登場し、劇場かみ手側から小泉徳宏監督とyui登場。yuiは黒いスカートに紫色のTシャツ姿だった。

ふたりはこのイベントにやや戸惑いぎみw 
小泉「自分の映画でないのに…。こういうの初めて」
yui「ヘンなこと言わないように気を付けます。yuiです。」

まず司会者がした質問が「リメイクされると聞いたときの感想は?」だった。
小泉「リメイクの話は過去に何回かチラチラ聴いていた。気がついたら話が進んでいた。どうして自分に撮らせてくれなかったんだ!w」
yui「なんて言っていいかわからないけど、すごいなあ、うれしいなあと素直に思いました」
なんとこのふたり、「さっきそこで8年ぶりに会った」という。

で、「ミッドナイト・サン」を見た感想。
小泉「プロ目線だとかなり研究とリスペクトしていただいた」「思い切って変えている所、片親であるところとか、すごくよく考えられている。なるほどと思った。さすがだ。」
yui「撮影のとき小泉監督とぶつかったことを想い出す。撮影現場から逃げ出したことがあった。監督の云うことをするのか?薫がすることをするべきかわからなかった。」「監督の爽やかなものにしたいという意見と、薫を演じたいという気持ちがぶつかった」「ミッドナイト・サンを見ると、監督の爽やかなものにしたいという想いが受け継がれたように感じる」
小泉「そういえば日活の撮影所からYUIがいなくなったことがあったw」
yui「初めてのことだったので色々と模索し葛藤した」
小泉「当時25歳だった。初めての監督で、よくやったなと思う」

yuiは当時のことを想い出して監督が打ち上げのビンゴ大会で号泣してたことを暴露。だが、小泉監督は「記憶にない」とあまり覚えていない様子w 
yui「号泣するほどすごく作品に愛情をもって取り組んでいたんだなと」「面白い話がいっぱいある。大詰めのシーンの撮影で『よーい、スタート!』を監督が咬んだw」「カメラマンも緊張してたのにすべて崩れたw」
小泉「それ以後、よーい、ハイ!に変えたw」

次に「泣きましたか?」という質問
小泉「正直泣いた。父親目線は泣く。撮影当時、岸谷さんの気持ちも考えたけど、時がたって、父と娘の心境は心に突き刺さる」
ここでyuiが話を聞いてなくて場内から笑いw
yui「最初から泣くつもりで見た。現代の要素が入っていて安心した。エンディングも幻想的。タイヨウのうたを想い出しながら、比べながら見て感動しました」

つぎにケイティと薫の共通点とは?
小泉「芯の強さ」
yui「駅でドギマギするシーン?好きなバナナは食べ物みたいな?w」
小泉「パトちゃんぐいぐいいくな。こういう手もあったのか!」
yui「あれ、されたいな!w」(場内爆笑)

yui「途中からケイティの顔色が白くなってくのがどうしても辛かった」「ベラさんの唇が魅力的すぎた。どうしたらそうなるんだろう?どこでリップ買ったんだろう?w」(場内爆笑)

つぎにオリジナルとリメイクの違いで気になった箇所は?
小泉「歌の扱い方。タイヨウのうたは歌を中心に構築していった。こっちは歌がなくてもよかったという扱い。根本的に違っている。」
ここでまたしても面白い話を思いついたyui「走るシーンでメチャクチャ走ったら、『速い!』って言われました!w」「走れと言われたら全速力で走った。ぜーぜーするのなくしてくださいって」「そうやっていろんなものがかみあって映画ができていった」「きっと素敵な女優さんなら監督の思うことをスンナリできたんだろうな」

この映画で伝えたいこと、メッセージなど
小泉「言葉にするとチープだけど、ヒロインが亡くなる映画は他にもあるけど、死よりも生を描いていた。長い短いよりも輝いた命だった。今あたりまえだと思ってることは当たり前じゃないって」
yui「監督がすべてを語ってくれた。大切な人に突然会えなくなることがある。この映画はきっと、会いたい人には今会った方がいいよという気持ちを伝えてくれる」

そしてマスコミ向けフォトセッションへ。トークショーは15分ぐらいだった気がする。
カメラに目線を貰おうとカメラマンたちが声をかけるのだが、yuiにピースサインを出すように要求してたカメラマンがいて場内から笑いが漏れたw

2 件のコメント:

  1. 2017年6月22日のBillboard Live OSAKAから復活したFLOWER FLOWERを1年間追いかけて来ました。チケットが手に入らなかった2公演以外は全部行きました。仙台PITではステージ上で即興セッションの新曲誕生なんてものを目撃しました。Mステ出演とアコチルと昨日のトークショーを見てyuiさんの吹っ切れたような明るさが嬉しいです。

    ここからがバンドのスタートって感じがします。若い世代に認知され評価されもっと人気バンドになって行きそうなので安心しました。もうそろそろアクセルを戻して通常運転で追いかけようかなと思っています。

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    1. 自分も今回のMステ出演は新たなスタートだと感じました。今は歌番組が少ないですしCDリリースもそうあるわけでないとは思いますが、どんどん新しい展開をしてほしいです。

      ガチ勢の全力追っかけぶりは頭が下がる思いですが、時間とお金のやり繰りが大丈夫なのか?息が切れないのか?って驚くことがあります。
      自分はひょっとすると今年の夏フェスはひとつも行けないかもしれません…

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