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2017年7月21日金曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」(1977)

ジェイムズ・P・ホーガンが1977年に発表した「星を継ぐもの」 (池央耿訳 創元SF文庫)を手に入れた。
INHERIT THE STARS by James Patrick Hogan 1977
1980年文庫版の1999年51刷。BO相場は410円なのだが、こいつは108円でゲット。

ハードSFの代名詞になるほど有名なJ.P.ホーガン(1941-2010)の代表作。実は、自分にとって人生初海外SF小説はこいつだった。15歳のとき以来、読み返した。inheritという英単語を覚えたのはこの本だった。
ホーガン氏は2010年にすでに亡くなっていたんだな。知らなかった。

読み返して驚いた。9割がた忘れてるw 15歳当時の自分にはほとんど理解できていなかったんじゃないのか? この本で書かれていることはそれまでのSF小説のイメージを超えていた。たぶん安楽椅子探偵バカミスでもある。

月面の洞窟から深紅の宇宙服を着た人間の死体(後にチャーリーと名付けられる)が発見される。調べてみたら、5万年前のもの!
トライマグニスコープなるニュートリノ検査測定機器を考案したヴィクター・ハント博士がロンドンからサンフランシスコ、そしてヒューストンへと明晰な天才頭脳を買われて呼び出される。以前読んだときは気にしてなかったけど、ハントは30代中ごろなのかよ。

そこにある月と、かつてあった惑星ミネルヴァ、そして木星の衛星ガニメデ。科学知識をフル動員したフィクションなのだが、この本の創造力と空想力の広がりには感服。いや~、やっぱり傑作。面白かった!エピローグもおしゃれ。5万年前に月はそこになかっただと?!

木星有人飛行が可能になっている2080年代が舞台らしいのだが、ホーガン氏が1970年代にイメージしてた未来を現代はすでに一部で超えてる。
ジェット機をチャーターする場面、すでに我々はEV車をスマホだけでカーシェアするようになっていることを考えると、オペレーターとのやりとりやコンピューター画面についての記述はすでに古い気もする。タバコを吸ってる人も多い。

チャーリーが持っていたメモ帳の解読とか、2080年代ならAIがちゃちゃっとやってくれそうな気もする。あと、ソビエトがまだ存在してる!

自分、「星を継ぐもの」を邪馬台国型SFだと感じていた。日本古代史も神武東征とか神功皇后とかスサノオとか朝鮮半島とか騎馬民族とか卑弥呼の邪馬台国とか、パズルのピースを当てはめる空想小説。JPホーガンのSFみたいなの、誰か書いてくれないか。天孫降臨の時の宇宙船が発見された!みたいなw

「星を継ぐもの」という作品は3部作あって、続編の「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」はまだ未読。発見次第読もうと思ってる。

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