2017年5月12日金曜日

佐渡紀行 その4 宿根木

佐渡3日目の朝、キャンプ場の目の前にある海岸に椅子とテーブルを持ち込んで軽く朝食。それにしても海とは思えないほど静かで穏やか。目の前すぐを魚が泳いでいく。見渡す限り我々以外に人がいないw
地元の人によれば佐渡が一番にぎわうのはお盆のころなんだそうだ。GWはそれほど混雑していないのでむしろオススメ。
真野御陵という場所があるので行ってみた。
承久の乱(1221)で佐渡に配流された順徳天皇はこの地で亡くなった。佐渡の人々は数百年にわたって悲劇の天皇を篤く弔ってきた。
この真野というエリアは古い歴史があってとても魅力的だったのだが、今回の旅では予定になく残念ながらスルー。もしまた佐渡を旅するときはここも巡りたい。
佐渡は何処へ行っても佐渡らしい風景は残っているのだが、この宿根木という集落はさらに佐渡らしい。観光客用の見学施設などが整備されていている。
ここはJRの広告で吉永小百合が立って写真を撮った場所ということで大人気スポットw ある意味佐渡の顔。
それにしてもこんな場所がまだ日本に残っていたんだって驚いた。
宿根木って場所の存在を、佐渡に行こうって思って調べるまで自分はまったく知らなかった。
江戸時代の地理学者・柴田収蔵(1820-1859)の生家がそこにあった。自分はこの人物の名前を初めて知ったのだが、安政年間に柴田が作った世界地図にはニューヨーク、パリと一緒に佐渡相川や宿根木、および「日本海」という地名が記載されている。
廻船問屋を営んだ清九郎という主人の立派な家がそこにあったのでお邪魔した。
囲炉裏のある1階から2階へ。宿根木のかつての繁栄を知る。
佐渡の湊の集落はどこもこんな感じでギュッと密集して建っている。火災にはよほどの注意が必要だろうと思う。
時が止まったような場所だった
今も人々がここで暮らしている。すぐ目の前の浜ではたらい船に乗船体験ができる。
さよなら宿根木。佐渡はいたるところで田植えをやっていた。
いたるところに日本の原風景がそのままある。
佐渡はどこへ行っても金田一さんが歩いていそうな集落だらけだった。金田一ドラマはもう佐渡でしか撮れないかもしれない。
そして小木港から新潟・直江津港へ高速カーフェリー「あかね丸」で移動。
さよなら、佐渡。自分の人生であと1回ぐらいは佐渡に来る機会があるかもしれない…と思ってる。

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