2017年3月22日水曜日

橋本愛 「告白」(2010)

「告白」(2010 東宝)を6年ぶりぐらいに見返した。BSプレミアムでやってたから。

この6年の間に橋本愛は邦画の世界ですっかり人気女優。脇役で出演している能年玲奈は大ブレイクを果たし、そしてレプロトラブルに巻き込まれて、声優を務めた映画が高評価され、まあ、いろいろあった。
再び見たのはいろいろ確認するため。

この映画、開始30分間の松たか子の独白で事件のあらましがほぼ語られる。
あとは自称天才中二病選民サイコパス中学生と、この酷い世界の病理展開図。

このクラス内演技がテンポが良すぎて芝居がかっていてあまりすきじゃない。「そう、ルナシー事件!」とかw

この映画は各登場人物たちによる多面的で時系列をずらした告白で形成。
外資企業のCMのようなクオリティ。レンブラントの絵画のような光と闇と人の構図。高精細スロー画像を多用。街を歩くシーンでは道路のカーブミラー、コンビニの死角監視ミラーに映る像を多用。
交互に短く企業イメージCMのような、ひたすらポジティブ感を出した違和感さわやか映像を挟んでくる。
この監督はミュージックビデオとテレビCMにその才能を活かすべきだが、役者たちを圧迫せず、いい脚本で普通に撮ればもっとさらにいいものができるかもしれない。

30分以降になって橋本愛演じる北原美月の独白が始まる。この橋本が超絶美少女中学生だが、サイコパス中学生の暇つぶしにつきあい、癇癪で殺されてしまう。酷い。

クラスメート三吉彩花はヒールなので目立ってる。だが、能年はできれば見なかったことにしてあげたい。橋本の親友・刈谷友衣子は確認できなかった。新井浩文がチョイ役すぎる。プールで溺死した状態で発見される幼女は芦田愛菜だったのか!

殺害実行犯生徒の母親・木村佳乃の告白も絶望的。能年主演の「ホットロード」とまるで同じ役。
裕福な家庭っぽいけどなぜ公立中? このクラスメートが全員酷い。
あの血だらけコンビニの件、なんで母親のとこにすぐ連絡来た?あの状況だとまず警察だろ。
この映画を見返して、橋本シーン以外でいちばんよく覚えていたシーンが空気をまったく読まない教師・岡田将生の英語の授業。日本の英語の授業ってこうなの?って誤解されそうだ。

松たか子演じた教師の復讐が異常なレベルに完璧w 執念がすごすぎ。あの爆発ぶりだと死者は1人じゃすまないだろ。「バカですか?」って言っててw
ラストの少年発狂シーンが長すぎ。「どっかーん」と「なんてね」も余計なもののようで嫌。
この国のイジメ問題は酷い。福島避難生徒イジメとか極悪すぎ。教育界の偉い人、マジメに解決する気ないだろ。

PS. もう昨年10月のことだが、橋本愛は「アナザースカイ」という番組でロンドンに行った。
ファッションとか、センスが世間の20歳とはまるで違ってるなと思った。女優として成功するとロンドンの有名デザイナーの店で服を買えるんだなって改めて思った。女優は大学なんて行くよりも早く働いたほうがよいという例。

橋本はバレエやダンスにも興味があるのか。バレエを始めたって初めて知った。

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