2017年1月20日金曜日

永井路子 「相模のもののふたち」(1978)

ここ数年、ずっと鎌倉や三浦半島、相模の各地を旅していてだいぶ地理がわかってきた。だが、歴史がよくわからない。

日本が今のカタチになったのは戦国時代だなってここ数年でようやくわかってきた。だが、戦国時代は鎌倉時代にだいたいカタチがつくられていた。
関東各地を歩いていると、地名と同じ名前の鎌倉武士たちが存在したことに気づく。

自分は高校日本史を真剣に聴いてなかったので、平安末期から鎌倉時代、吾妻鏡の世界がまったくよくわかっていない。

何か自分にちょうどいい入門的な1冊がないかな~って思ってたところ、永井路子のこの本に出会った。

「相模のもののふたち 〈中世史を歩く〉」(1986年 文春文庫)

自分は数年前に古河にある永井路子旧宅を訪れたことがあった。だが、まだ1冊も手に取ったことがなかった。

この本は三浦、佐原、和田、土肥、土屋、岡崎、曽我、二宮、大庭、懐島、波多野、河村、梶原、飯田、長尾、渋谷、海老名、愛甲といった鎌倉武士たちの吾妻鏡での活躍ぶりの解説し、城址、居館址、本拠地を訪ね中世鎌倉武士に思いをはせる紀行エッセイ的な一冊。

面白かった。この本を読んだことで、今後神奈川県各地を通るときに、かつてその地に根ざしてた開発領主とサムライたち一族のことを思い浮かべるだろうと思う。

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