2016年11月23日水曜日

「獄門島」(1977)

BSプレミアムで連夜の「獄門島」、こんな事態を一体誰が予想できただろうか?w「狂ってる」「きちがい」という言葉が連日放送に乗る。

市川崑監督による1977年公開の石坂浩二金田一「獄門島」を数年ぶりに見れた。長谷川版もよかったのだが、自分が初めて接した獄門島はこちらの石坂版。原作とは異なるもうひとつの「獄門島」。物語を構成する要素は同じであっても、組み立て方はあまりに違っている。

戦争の悲劇と、絶望的に貧しく哀しい日本の田舎を描いた悲しい物語。
市川崑の描く日本家屋の光と影。びっくり仰天の事実を知らされて「ヒイッ!」という表情や間合いの演出。ときおり見せるとぼけた笑い。何もかもが大好き。見てる自分も登場人物たちと同じような興奮状態になる。見ててドキドキする。

鬼頭嘉右衛門役の東野英治郎の度迫力がすごい。どてら姿がいかにも海賊や流人の末裔の網元。あきらかに前時代の風貌。これ以上のぴったり配役は今後絶対に出現しないだろうと思う。
そして分鬼頭の太地喜和子の迫力もすごい。こんなすごいおばさん女優も今後現れないだろう。
「よし、わかった!」の加藤武、平家琵琶的語りの大滝秀治、毎回金田一さんに決定的に重要な情報を教える三木のり平、物語と直接関係のないマスコットアイドル坂口良子、これらが奇跡のバランスで存在するのが市川崑金田一シリーズ。まだ見てない人は絶対ぜんぶ見ろ!って言いたい。
調べてみたら大原麗子はこの映画のとき30歳だったんだな。ちなみに大原麗子の母親の実家は赤羽だったらしい。一時期、岩淵中学に通ってたらしい。

PS. 24日から金田一耕助短編の映像化作品が三夜連続で放送。

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