2015年8月4日火曜日

Mamiya 135AF で撮る

Mamiya 135AF という1980年製のカメラを昨年秋にジャンクの箱の中から手に入れた。108円だった。プラスチック製でとてもシンプルなデザインだ。これは見つけた瞬間に欲しくなった。とてもキレイな個体だし、ラッキーなことにレンズキャップとストラップが付いていた。

このタイプの初期オートフォーカス機はKONICAでもminoltaでもFUJICAでもあるのだが、今までスルーしていた。カメラがオートフォーカス化するのは1970年代後半からだが、この初期オートフォーカス時代のカメラはピントがたいして合わないオートフォーカス。人間の五感に頼っていたものをオート化して誰でも写真が撮れる様にカメラが進化していく過程を見る1台。

プログラムシャッターAE機でシャッターを押すしかできないので、それほど人気がなく、今こうして安く買える。以前にこのタイプの某カメラを500円で買ったことがあったのだが、修理できずにさらに壊してしまいトラウマとなって、以来このタイプのカメラには見向きもしないでいた。
だが、自分はこのカメラがマミヤだから買った。古いカメラに関心がないと今の若者たちはマミヤをまったく知らないと思う。自分にとっても初マミヤ。Mamiyaというロゴがかっこいい。このカメラ、ググってみたけど、今でもこれで写真を撮っている人が世界で数人しか見つからない。

家に持ち帰って単三電池2本を入れてみた。シャッターも切れるし、オートフォーカスもちゃんと測距できているようだ。シャッター半押しで測距窓の中の鏡の角度が変わり、コントラストを検出しているらしい。

このカメラが素晴らしいのは、この時代のカメラとしては珍しく、ファインダー内でどこにピントがあったのか針が示してくれる。間違った位置にピントが合ったら何度でもやり直せばいい。しかもフォーカスロックもできる。ガッシャンという機械らしいでかいシャッター音がする。フラッシュも問題なく点いた。何もかも動作が堅実。

次に、ボロボロに劣化したモルトを掃除機で吸い込みながら割り箸の先を平らに削ったものでガリガリ削り落としてアルコールでふき取る。このモルトをフエルトに張り替える作業がめんどくさいので、もうよほどユニークで面白そうなカメラしか拾わなくなってる。
MAMIYA-SEKOR 38mm f2.8 というレンズ。これは期待できそうだ。では昨年秋に試写した結果。フィルムは業務用フジISO100の24枚撮り
えっ?なんかすごくいい!これはお気に入りの1台になってくれそうだ。

2 件のコメント:

  1. もう10年以上前ですが、Mamiya7Ⅱというレンジファインダーのカメラを使っていました。ブローニーフイルムを使うカメラで、精密な造りとシャープなレンズが魅力でした。Mamiyaブランドはマニアックな高級品のイメージがありました。
    小型カメラの商売が上手くなくて、35mmカメラはあまり成功しなかったと思います。

    デジタル時代になって、商業写真家の道具としてそっと生き延びていますね。

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  2. Mamiya7を3週間ぐらい前に原宿で持ってる外人を見ました!おっ?!ってガン見。Mamiya7Ⅱってかなり本格的な趣味カメラですよね。

    自分は「いまどきこんなカメラ使ってるヤツおらんやろ?」って持ち歩いてる。PEN-S持ってるとき1回カフェで店員の女の子から声かけられたことあるけど、黒プラカメだとまったくない(笑)。ジャンクあさりはもうや辞めた。
    Mamiyaは今でも中古二眼レフではかなり選択肢として大きい存在だけど、デジタルも作ってるって知りませんでした。調べてみたら100万円以上するプロユース機も作ってる!高すぎ!

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