2015年5月19日火曜日

古谷一行 「悪魔の手毬唄」(1977)

古谷一行によるテレビドラマ版金田一シリーズは見ないでいいかと思っていたのだが、ついこれを手にとってしまった。1977年にTBS系で放送された金田一シリーズの 「悪魔の手毬唄」全6話のDVD上下2巻。古谷版に初挑戦。

村の娘たちが手毬歌の歌詞のとおりに次々に殺されていく最悪な事件。

市川崑による絢爛豪華で斬新な石坂浩二版金田一にハマってしまうと古谷版を受け入れることができるのか自信なかった。

だが、これを手にとってしまった理由は、鬼首村出身のスター別所千恵子(グラマー歌手ってなんだよ)が夏目雅子だということ一点だ。なんと夏目雅子19歳のときの出演作。「西遊記」の放送が始まる前年だ。自分はまだあまり夏目雅子の映画を見たことがないのでこれを機に見てみるとするか。

石坂版が冬の山梨ロケによる寒々しいぶどう畑が印象的だったけど、古谷版は真夏が舞台になっているのでだいぶ印象が違う。

それに開始早々から金田一さんがやたらおしゃべりな印象。それに小さい笑いとユーモアが品がない。うーん、やっぱ受け付けないかも。
だが、登場人物の名前がテロップで出るのはわかりやすくていい。こんな漢字だったのかって初めて知った。由良のおばあさんが83歳ってことでみんな驚いてるけど、この時代は80代まで生きるって大変なことだったんだな。
それに昔の人は歯並びが悪い人がすごく多いな。

あれ?金田一さんが村から総社までの峠道で老婆とすれ違うシーンが映画とすごく似ている。葬儀の晩に蔵に投射される奇怪な老婆の影も似てる。
夏目雅子、ま、美人だけど、俺のまさみのほうが美人だな。(極個人的主観) 夏目雅子、享年27歳。今のまさみと同じ年じゃん。ファンはどれだけショックだっただろうか。辛すぎる。ちなみに「なめたらいかんぜよ!」はこの人が流行らせた言葉。すーさんは知ってるのかな。

自分は金田一さんが好きなんじゃなく、市川崑の金田一さんが好きだったんだな。映画のほうがあらゆる場面が劇的。

2 件のコメント:

  1. 横溝ミステリの女性たちは、殺されるための駒なので、誰が誰でも変わりがないのですが・・・
    「悪魔の手毬唄」の顔半分が赤痣の里子さんだけは思い入れがあります。母親が殺人鬼だと気が付いて、ヒロインの身代わりに殺されに行く哀しさに、けっこう萌えます。ですから、映像化の場合、里子さんがどういう扱いになるかが気になるのですが、当たり前だけど(グラマー)さんのほうにいい女優さんがいってしまいますね。TVも映画もいろいろ見たけど、もうちょっとなんとかならないものか・・・。
    こういう薄倖の美少女(赤痣さえなければ村一番の美人と書かれています)は、ホントの美少女に演じてもらいたいです。堀北とか堀北とか堀北真希とか。

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  2. 里子は美人という設定だったのか…。橋本愛とか似合いそうだ。
    千恵子は今だと適任が思いつかない。ガッキーでもいいけどもう26歳だし。
    20歳ぐらいで美人を4人そろえるのは難しそうだ。

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