2015年3月8日日曜日

吉永小百合 「美しい暦」(1963)

国民的女優・吉永小百合の映画を初めて見てみた。浜田光男との共演で何作か作られた石坂洋次郎文学の1963年の日活映画「美しい暦」。

石坂洋次郎の文学作品は1冊も読んだことがない。浜田光男という俳優もまったく知らなかった。自分は吉永小百合はタモさん世代のアイドル女優ぐらいしか認識してなかった。CMでしか見たことない。

ジャケットからてっきりモノクロかと思っていたらカラー作品だった。思ってた以上に画質がいい。松本が舞台になってるってことも気になってこれを選んだ。

吉永小百合もやはり10代から吉永小百合だった。喋り方も声も今と同じだった。吉永小百合は10代から今に至るまで別格の清純派美人女優。オレのまさみに匹敵してるな。

吉永小百合は質屋の娘という設定。10代の吉永小百合がすごく明るいキャピキャピした女子高生を演じている。箸が転がっても可笑しくてしかたがない年頃。制服で木造校舎の女子高へ通い、家では浴衣姿。この時代の女子高生は先生と話すときは「~ですわ。」って言うのがデフォなのか?!なんかコントっぽいシーンが多くて面白い。当時の若者向け映画なんだと思う。

吉永小百合と芦川いづみが松本城から開智学校の方向へ行く護国神社の道を歩いているシーンがある。自分は昨年2月の大雪の日に同じ道を歩いた。

家で野球中継を見ているシーンがある。なんと巨人国鉄戦?長嶋が金田から三振を奪われ残念がる吉永。だが、「うわあ、ホームラン!すごいわねえ、坂崎」というシーンがある。坂崎って誰?調べてみたら巨人には坂崎一彦というスター選手がいた。天覧試合でもホームランを打っているという。4番長嶋、5番坂崎で1959年のベストナインだというから栄光の巨人軍のスター選手だった。なんと昨年1月に76歳で亡くなっていた。まったく知らなかった。

教師や権威に立ち向かう弁の立つ高校生たちが後に70年安保の主力になっていくんだなって思った。この時代の男子生徒はゲタ履き?!なんか、コクリコ坂みたいだった。昔の映画は高校生が飲酒するシーンがわりと多いな。周囲も社会もうるさいこといわなかったんだな。キスシーンと思いきや、いきなり軍歌みたいな歌をを歌いだすとか意味がわからない。早くこの時代の若者にビートルズを教えてやってくれ。

びっくりしたのが若い頃の長門裕之が桑田佳祐と見分けがつかないぐらいにソックリ!見ているときも桑田だと錯覚していた。そしてやっぱり吉永小百合と武井 咲は似ているな。

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