自分もつい署名先行チケットを握りしめて「約束の地」武道館まで脚を運んだ。病み上がりの体で。あの蒸し暑かった日比谷野音から気がつくと師走。今年の東京の１２月は寒すぎる。
ベイビーレイズにはまだ武道館は興行的に無理があって、平日で休めない人でも仕事終わりに来て欲しいという「レイトチケット」まで販売するという営業努力があったものの、結局最期まで売り切れることはなかった。無理して武道館ライブを打ったところで後になって、あの日が最良のときだったなぁ、となってしまうことになりかねない。だが、この公演は必ずやり遂げなければならない公演だった。やらなければ後がなくなる。
自分は開演１０分ほど前に会場入り。南西１階スタンド席でじっと待つ。老若男女、ベイビーレイズの子たちと孫子ほど年の離れた年配の男性もTシャツ姿で熱心に手拍子。ほぼ定刻通りの開演。
１曲目「ベイビーレイズ」から客の熱気と掛け声は完璧。レーザー光線が飛び交う。〈かっこ悪くたって進む事は決して間違いじゃない〉この言葉を日本で一番説得力を持って言えている。このアイドルグループが特別なのは楽曲のほとんどが全力前向きスポ根ROCKテイスト。自分の生理に合う。どの曲も声を出して体を動かすように出来ている。ただ、このノリは自分には完全アウェーだが。
高見「ライブハウス武道館へようこそー！」 この子、またキレイになってるな……。渡邊「りおトン占いいくよー、みんなハッピー！」 この子、以前よりもさらに顔がこどもになってないか？
「恋はパニック」が終わると５人は奈落へ。クリスマススペシャル映像タイム。花道に独り現れた傳谷の「私も食べて♡」に場内騒然。傳谷、赤面で崩れ落ちる。「今日家族と御飯食べれない」。なぜ言った？りおトンのソロダンスと初センター曲も場内を沸かせた。高見は「ビッグオニオンになるのだー！アレ？武道館はスベる神様いるの？」
後半「冬の魔法」からは着たことがないという白いフリフリふわふわの天使の衣装。初めてヒールも履く。「SMILE」では花びらが舞い、「ミチシルベ」ではファイヤー！この日は金テープ、ガス、特効のすべてを繰り出す。
「TIGER SOUL」では熱唱している愛夏だけでなく、５人とも歌詞の言葉の重みにハッとするかのように感極まった感じの顔と目をしていた。お互いの顔が目に入ることでそれぞれの思いが共有されていた。この２年間の出来事を思い出していたのかもしれない。今日この瞬間、武道館の日の丸の下にいる君たちこそ、今日本で一番注目されてるアイドルだって言いたい。武道館をやったことでもう解散を不安がらないですむ。これからは新規スタート。
アンコールではまさかの「ベイビーレイズ、改名します」宣言に場内「ええぇぇ～～！？」と騒然になった。「ベイビーレイズJAPAN」の文字が出た瞬間はなんとも言えない空気が会場を包んだ。
来年2015年は日本一のアイドルを目指す！日本を乗っ取る！日本一有名な歌番組「紅白歌合戦」を目指す！と高らかに宣言して「JUMP」「暦の上ではディセンバー」、そして「ベイビーレイズ」（もう１回）で楽しく初めての武道館公演を締めくくった。最後にりおトンが「また（武道館に）帰ってくる」と言い残した気がした。
ベイビーレイズ伝説の雷舞！－虎虎壱番－@日本武道館 12月18日セットリスト
01. ベイビーレイズ
02. ベイビーアンビシャス
03. Level.1
04. ぶっちゃけRock'nはっちゃけRoll
05. ベイビーステップ
06. 充電満タン〜サタデーナイト
07. 恋はパニック
08. 最上級!!
09. トゥゲザー! トゥゲザー! トゥゲザー!
10. スーパーノヴァ
11. クリスマスがライバル
12. 夏色パーティー
13. マジックアワー
14. ビッグ☆スター！
15. 虎虎タイガー
16. ゲート・オブ・ザ・タイガー
17. ロックオン・ダーリン
18. S.O.K.
19. チャリンコアイドル
20. 冬の魔法
21. 涙の名前
22. SMILE
23. 2 years
24. 新しい世界
25. ミチシルベ
26. ベイビーレボリューション
27. TIGER SOUL
アンコール
01. GET OVER THE NIGHT
02. JUMP
03. 暦の上ではディセンバー
04. ベイビーレイズ
全31曲（08から12まではメドレー）
この公演はDVD化が決定している。来年春には17箇所を回る全国ツアーも開催決定。
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