2014年6月30日月曜日

映画に寄り添ったニューシングル

Yui_japan201106
この業界では映画の世界観を取り込んで楽曲を書くことを、「映画に寄り添う」と表現するらしい。

2011年の春にYUIの新曲「HELLO ~Pradise Kiss~」という曲名が発表されたときは多くの人が驚いた。
JAPAN誌2011年6月号に小松香里による「HELLO ~Pradise Kiss~」プレビュー記事が載っている。(インタビューはない。) 小松は
「6月1日に、約4ヶ月ぶりのシングルがリリースされる。すでにニュースでも報道されているとおり、矢沢あいによる超人気マンガ『パラダイス・キス』の映画主題歌、『HELLO ~Pradise Kiss~』だ。まず、サブタイトルに、その曲が主題歌になる作品のタイトルがそのまま入っていることに驚く。これまでもYUIは、いくつもの楽曲を映画のために書き下ろしてきたが、こんなことは初めてだ。」

「かつてないほど楽曲を提供する映画に寄り添ったシングルなのだ」
と書いている。

そして激動の3年の月日が流れ、ふたたび「パラダイスキス」以上に「映画に寄り添った」楽曲をYUIは書いている。

ちょっと新山詩織のケースを見てみたい。というのも新山も「少しだけ映画に寄り添ったところもありますけど…」とBPASSのインタビューで、同じ表現を使って語っていたからだ。「ポストYUI候補」新山も、もともとあったBEST FRIENDという曲を「絶叫学級」主題歌「Don't Cry」に着地させることに抵抗がなかったか?との質問に、「少しだけありました。歌詞を書く時も、この言葉だけは残したいっていうのもあって。Bメロの〈日常茶飯事 嫌になる/こんな自分が嫌になる〉は原型から一緒です」と答えている。ははぁ、プロデューサーとの共同作業で少しずつ自分オリジナル部分が削られていったな…。

「映画に寄り添う」ことには、我々からは想像できない緊張感があるようにも思うのだが、「パラダイスキス」を読んでいて「造詣が深い」というYUIからは意外にもあまりネガティブな言葉は聞かれなかった。

ようは、そこに歌い手としての自由はあるのかってことか。かつてYUIは、自分の作った曲を作り変えられるのは「自分の子どもの目玉を他人のと取り換えられるぐらいに辛い」と言っていた。「リトル・フォレスト」は「タイヨウのうた」と同じプロデューサーなので引き受けた、みたいに思う人も多いかもしれないが、今のYUIは以前よりも自由なはずだ。

夏・秋・冬・春、が早く聴きたい。夏秋はもう試写で聴いた人はいるのかな。

6 件のコメント:

  1. 川崎鶴見U2014年6月30日 20:49

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    でも、アルバムからは曲名の ~Pradise Kiss~は外されちゃってるんですよね。
    この前、BSで『パラダイス・キス』を見直したけど・・・
    あのときのYUI様は、『HELLO』じゃなくて、『YOU』のほうをメインでやりたかったんじゃないだろうか・・・という印象を持ちました。

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    アルバムでタイトル変えたのは予想できなくもなかった。2011シーズン夏フェス1曲目にHELLO、最後にYOU、YUIは両方自信作ではあったと思う。

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    はじめまして
    私はYUIさんの大ファンの者です。
    大ファンと言いながらとても遅すぎるのですが去年の秋に初めてタイヨウのロケ地に行きました。そして先週3回目の七里ヶ浜~鎌倉へ行き、I remember youに登場するバス停へ初めて見に行ってきました。時間がなく、場所もよくわからなかったので、バス停以外のI remember youの撮影場所や、タイヨウのうたのロケ地でも、まだ行けてない場所もあるので、次こそ全て行けたらと思います。
    今回バス停に行けたのも、バス停とデニーズの間の海岸へ抜ける道をすぐ見つけることが出来たのも赤羽王子さんのブログ拝見させていだだいたからだったので、とてもお礼が言いたくてコメントさせていただきました、それから今は現在のYUIさんを感じることができないので、ひたすら今までのYUIさんを見たり聴いたりで、満たすとゆうか寂しさをまぎらわしていますが、
    赤羽王子さんのブログを見つけてから、YUIさんのことがとても詳しく載っていて、とても勉強になりますし、とても元気をもらっています。なのでこれからも、更新などしていただけたら、とても嬉しく思います。
    突然の乱文申し訳ありませんが、
    本当にありがとうございました。

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    もう8年たってるのに行く人がいるのも奇跡だし、自分が書いたもの見ていく人がいるのも奇跡だし、活動休止なんてしてたら世間から忘れられるのが普通なのに、YUIの存在自体が奇跡。
    自分も1日じゃ回れなかったので、3回4回と鎌倉に通って少しずつコンプリート。
    フラフラもこんなMV作ってくれたら新たなロケ地めぐりネタになるんだが。

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    新山詩織推しますねー。
    でも私も、初めて新山詩織をみたときは衝撃でした。アルバムも買いましたし。
    YUIが持っていた悲愴感のようなものを、YUI以上に強く抱えていて、それが溢れているというか。
    ただ、YUIは、その中でも必ず普遍的な希望を発信していて、その希望が当時10代だった自分には強烈に刺さったのを覚えています。
    Tomorow's way なんか秀逸ですし。
    その点では、自分のために歌っていたと言いながら、
    YUIにはちゃんとリスナーが見えていたのかなという気がします。
    そこがちょっと新山詩織に頑張ってほしいなと期待してます。
    そこはやっぱりYUIのストリート経験が活きてるんでしょうか。
    長文すみません。

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    新山も部屋で独り膝を抱えてる。
    ギターガールはYUI後に何人もいたけど、これは支えないといかん!と思ったのは新山が最初。
    YUIはカリスマだった。YUIみたいな人はまだいない。

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