2014年5月28日水曜日

ローレライ(2005)

ずっと長い間この映画を見るかどうか迷っていた。鈍い自分でもさすがにこの映画は地雷だと思ってた。福井晴敏の原作を樋口真嗣が映像化した「ローレライ」。

太平洋戦争潜水艦アクションだと思っていた。だが、偽史ファンタジーSFだった。宇宙戦艦ヤマトだった。

自分がこの映画を一度見なくてはと思った理由は、YUIに影響を与えた1本だということ、そして、香椎由宇。おそらく、香椎がいちばん可愛かったころの1本。

軍医が「ほら、こんなに注射のあとが!」とつかんだ手が、うわっ、キレイ!白くてキメが細かくて健康そのもの。潜水艦の一室に監禁されていて食事も咽を通らないローレライシステム香椎、何、このムチムチ健康エロス!

リアリティはまるで求めていないとは思う。ファンタジーなのだから。だが、「キミはドストエフスキーの罪と罰を読んだことがあるかね」、最初の会話シーンを見ただけで、あぁ、これに2時間付き合わないといけないのかって。

香椎の「モーツァルトの子守歌」、甲板上で口ずさんでる感じじゃなかった。そこだけCDかけてる感じ。

軍医がライカで船内記念撮影。潜水艦内の照明で、あんなスナップ写真が撮れるのか?相当なスローシャッターが必要じゃないのか?

映画として場面ごとの絵がバシッときまってるなと思った。帽子のつばの隙間からこっちを見ているエリートテロリスト大佐・堤、メガネの片方だけが反射してるムスカ石黒、そして香椎のビジュアル……。

絵コンテで庵野秀明が参加していることをエンドロールを見て知った。アニメでよく見る絵だなって思ったのはそういうことか。これ、アニメですればよかったと思う。間違って映画館に見に行ってしまった戦争世代老人とかいなかったか心配。

2 件のコメント:

  1. 川崎鶴見U2014年5月28日 23:57

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    福井晴敏の『Twelve Y.O.』、『亡国のイージス』、『川の深さは』。このころはマイ・ブーム。
    特に『川の深さは』って、これほど主人公がかっこいい小説は滅多にないと思う。
    『亡国のイージス』に続いて、『終戦のローレライ』もベストセラーになって。大物作家が目前だったのに。その勢いを殺したのは両方の(映画化)じゃないでしょうか。本人も映画に入れ込んじゃって・・。
    結局ガンダム作家に逆戻りか。
    前もコメントしたけど、香椎さんの代わりに歌ってたHayley Westenra 、素晴らしい歌手ですよ。

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    福井晴敏って古本でもよく見かける。
    以前よりも人気ないのかな。
    「河の深さは」とヘイリー、探してみよう。

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