「都市伝説の女」を見て「三億円事件」現場へ

11月1日放送の「都市伝説の女」第4話は「三億円事件」がテーマ。とはいっても相変わらずのどうでもいい内容だった。「犬神家の一族」設定に三億円事件をミックスした内容。
だが、自分は以前から「三億円事件」には関心を持っていた。行くところがないので、しかたがない。じゃあ、そこにでも行ってみるか。

「三億円事件」とは昭和43年12月10日東京府中市で、東芝府中工場の冬のボーナス約三億円を積んだ日本信託銀行の現金輸送車が、白バイ警察官を装った何者かに車ごと現金を奪われた、日本の犯罪史上類を見ない巨額窃盗事件。
捜査員延べ17万人、容疑者リストに載った者延べ11万人、遺留品124点、これだけの空前の捜査規模と数多くの遺留品がありながら、昭和50年に時効成立。戦後の未解決事件最大のミステリー。

この事件では誰一人、死傷者も出ていない。（自殺した容疑者と過労死で殉職した警察官はいる。）戦後の未解決事件は陰惨なものが少なくないが、この事件にはロマンが漂う。
多くの作家や脚本家のインスピレーションを刺激し、この事件をテーマにした作品が数多く作られた。

今回初めてこの場所を訪れた。こんな機会でもなければ来ない場所だ。まさみロケ地と実際の事件現場を廻る旅になった。

府中刑務所の北側を走る学園通り、あちら側（国分寺街道方面）からこちら側（府中街道方面）へと走る輸送車を白バイ警察官に扮した犯人が「爆弾が仕掛けられてるかもしれません」と停車させる。そして車の下を何かを探すフリをして発炎筒を投げ入れる。驚いて車を離れた行員を置き去りにして車を奪って逃走。府中街道を北へ右折。

ま、このことは自分は何度も何度もテレビで見たり読んだりした知識。まさみのおかげで初めて行ってみる気になれた。では、正確な場所を探そう。

今回、われわれ（友人を強引に誘う）は武蔵野線北府中駅から徒歩でこの場所へ。

500円札を握ったまま刺殺体で発見された現場の捜査にやってきたいつもの面々。
この場で捜査一課と非科学捜査班のいつものやりとり。

残念ながら、このシーンをピンポイントで特定するのは不可能だった。

だが、このシーンは

ここだな。

すると、まさみが座ったこの場所は

はい、ここ。
やはりまさみと同じように同じ場所に座ってみる。まさみと時空を超えてひとつになれた。
これがロケ地めぐり。

このシーンも押さえたい

こちらへ向かって走ってくるまさみを感じよう。
こんなことやって楽しいのかって？他に何か楽しいことがあったら知りたい。
以上で今回の「都市伝説」ロケ地廻り終了。

だが我々は次に、犯人が輸送車を乗り捨てた場所へ20分ほどかけて徒歩で向かう。
当時は田畑と雑木林しかなかった場所だが、現在では東八道路が走り大きく様変わり。
ここで犯人は、雑木林の空き地に用意してあった逃走用の車に現金入りジェラルミンケースを移し変える。

ここは1200年ほど前に武蔵国分寺があった場所。後に、発掘と整備が進んで事件当時とは風景が変わってしまったはずだが、車が乗り捨ててあった場所はこの通り。それほど変わっていないようにも感じた。

あれほど日本中を騒がせた事件の現場が今でもひっそりとそこにある。

「三億円事件」マニアならまだ他に行くべき場所もなくはないのだが、それほど深入りしていない自分は今回はここまで。

帰りは国分寺駅まで歩いたので、ついでにこの場所も押さえたい。
現金輸送車が出発した場所。かつて、日本信託銀行国分寺支店があった場所の現在の姿。ま、こうなるわな。

そんなことして過ごした休日、終了～。