あまちゃん完全読本

NHKの朝ドラ「あまちゃん」が異常に面白い。自分は朝ドラなんて1回たりとも見たことがなかったのだが、みんな「じぇじぇ」とか言ってるし、あまりにいい評判を聞くので、週1回の総集編を見てみて「ああ、これは確かにすごいわ」と思った。

オープニングの音楽もいい。このドラマにはしょうがない人ばかりでも、誰も嫌な人が出てこない。みんな反応が率直でストレート。まるで下北沢で小劇団見てるようなテンション。日本中が北三陸になってしまえ！って思う。

TVガイド5月31日号「あまちゃん完全読本」をつい買ってしまった。自分はおじいちゃん（蟹江敬三、まるで宮崎アニメにでてくるような風貌のおじいちゃん）が帰ってくる週から見始めたので、見ていて疑問なことが多い。「これ誰？」って。

今だかつてこんなドラマあったか？あったのかもしれないが自分はそれほどドラマ見てないのでわからないが。たぶん脚本家がすごい。宮藤官九郎のドラマとか映画とか少しだけしか見ていないのに「テキトーでいいかげん」だと思っていた。「あまちゃん」を見る限り緻密で細やか。

いや、やっぱりいい意味でテキトーかも。脇役たちの「なんでそこ？」っていうどうでもいい部分に焦点を当てていく。そこを執拗に押す。同じセリフをかぶせる。琥珀のおじさんの「虫入りコハク」の箇所とか必要？

自分には主人公アキちゃん（能年玲奈）とユイちゃん（橋本愛）の関係とやりとりと三角関係がおもしろい。能年、去年あたりからなんとなく「何？このあからさまなアイドル時代の広末涼子みたいな感じ」って思ってた。

ショートヘアだと可愛く見える補正が働いているのか？と思っていたけど、今では完全に可愛いと断言していい。「その火を飛び越える」の箇所、笑った。バカバカしくて最高！

目を白黒、大袈裟すぎる表情がいい。「なんだごいづ、いってるごとさっぱりわがんね」って喋りがかわいい。潜水プールに落ちるシーンとか能年のジャージ姿が見たかっただけじゃん。アキちゃんビートたけしとかクドカンがやらせてみたかっただけじゃん。

橋本愛の目がたまらない。クールすぎ。観光協会で兄妹のケンカシーンとか、「大事なチャンスなんだあああ！」と突然キレるとことか、センパイがお台場に住むって聞いたとたんにとろ～んとした表情をしたのには笑った。
そのセンパイとつきあってることになってるシーンでは宮本信子よりも先に「あれ？！」って口にだしてしまった。美しい少女だねぇ。「ちょっと待ちなさいよ！」って言われたい。

あまちゃん、どうなる？これからも目が離せない。