SONGSにぶったまげた

世界中のYUIファンの話題をさらった福岡天神＆新宮でのYUI目撃談はNHK「SONGS」の収録だったわけだが、放送内容にはぶったまげた。

自分が長年かけてこつこつと集めた情報の断片から推測、構成してぼんやりとつかみかけていたイメージすべてを塗り替える新資料だらけだったから。

今までまったく見たことのない映像＆写真だらけ。YUIの口から聞いただけの好きだった音楽の先生、学校をやめることを引き止めた高校の担任すべて本人登場。

「肺炎入院」は「余命1年の癌かもしれない」という危機だったことも今回初めて知った。「医者ぁーー！」ってツッこんだわ。そしてYUIは入院中に許可をもらいあるオーディションへ出かけた

「ええぇっ？！」と思ったのが、2002年10月20日のサウンドパークタレントオーディションの映像。世界初出だったはず。自分もこれみて衝撃でひっくりかえった。
とんでもないものが残されていた。NHKが真剣に問い合わせてお願いして探してもらったに違いない。YUIが高校を退学してビアンコネロと出会い音楽塾に入る以前の映像。

2007年ごろ、「新歌姫」として世間の話題をさらい始めたときに某写真週刊誌が主催者に問い合わせたときは、主催者側もYUIが出場して優勝していた事実を知らなかったはず。自分はこのオーディションを「カラオケ大会」とも聞いていた。

慎重なYUIはこのオーディションで自分の音楽の才能がどれほどなのか見極めて測ることができた。「母親を説得する」材料ができたのだった。YUI先史の重要なヒトコマといえる瞬間。それにしても15歳のYUIが選んだ衣装が可愛すぎてびっくりした。

そして新たな巡礼候補地がいくつも登場。
また多くのYUI熱にうなされたファンたちが映像に映るその場所を捜し求めて歩くことだろう。
自分は今後数年は行けないが。

今回、NHKには参りましたといいたい。

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PS. ちょっと補足。伝説のソニーSDオーディション以前に、YUIが「オーディション」を受けていたことはROCKIN'ON JAPAN 2007年5月号 YUI 20000字インタビューに書かれている。知らない人が多いかと思うのでここで引用したい。

これ初めて話すんですけど……ひとつ、ちっちゃいオーディションみたいなのを受けていて。それはCMとかで見たのか、規模は全然わからないんですけど、ちっちゃい、見つけてきた感じのやつで。入院する前にそれにちゃんと通っていたんですね。それで入院中に最終まで行ったっていうのを聞いていて。もうだいぶ落ち着いた頃だったので、ちゃんと病院の外出許可を取って、その最終オーディションに行ったんです。その時は音楽やるかやらないかっていうのをすごい考えていたので、そのオーディションで駄目だったらきっぱり諦めようって思ってたんですね。才能がなければやっても意味ないじゃないですけど、大変なことだからって思ってて。それで病み上がりだったんですけど、オーディションに行って歌ったら、優勝したんですよ。それで親を説得できる材料ができたっていうのもありましたし、ちょとがんばってみていいかなっていう気持ちにもなって。かなり背中を押してくれたきっかけだったというか。もしそれがなかったら、そこで諦めてたかもしれないですし。それで退院後、音楽の道をがんばろうって思って。もちろん才能があるって言われたわけではないけれども、音楽をほんとにやりたい思いが強いって言って、音楽の道に進みたいっていうことになったんです

というように、このオーディションのYUI史における重要性は以前からファンに認識されていた。が、今回映像が出てきたことにより、より鮮明にイメージされるようになった。映像を探してくれた人、ありがとう！YUIがこのオーディションを知ったのはおそらく、主催者の展開するカラオケ店の店頭、もしくは張り紙で、もしくは友人経由で知ったのではないかと考えている。（新宮のロードサイドにはカラオケ店が多かったと聞いている。）今日我々がYUIを聴くことができるのも、当時のYUIがこのオーディションを知ったからこそ。YUIの歌を正しく評価した審査員たちにも感謝。YUIが天神でビアンコネロの路上ライブと出会うのはYUI激動の15歳の終わりごろ、この数ヶ月先のことだ。