2012年11月22日木曜日
ゴダール 「男と女のいる舗道」(1962)
Vivre sa vie: Film en douze tableaux (邦題は男と女のいる舗道)という1962年公開のフランス映画を見た。ジャン=リュック・ゴダール監督作品だ。
冒頭から「なんでこんな撮り方なん?」って疑問だらけ。まずパリのカフェで男女が会話しているシーンが背中しか映っていない。こちらは会話を字幕で追っていくしかない。
なんか、映画はこう撮ってはいけないという見本のようなカットが多い。何か狙いと計算があると思われる。映画と云う制約の多い芸術の一面を意識する。
そして、アパートの家賃が払えなくて娼婦になってしまう。なんか、繰り返し流れる音楽がめちゃ悲しい!どの時代のどの国の若者も生きていくのは切実な問題だ。切ない。
カフェで仕事の依頼の手紙を書いているシーンがある。小学生の書くような文章だ。この映画で唯一可笑しかったのが自分の身長を書く段になって、自分の手のひらでアバウトに身長を測るシーン。ええぇぇ~!?って言ってしまった。
パリのカフェってすごい!世代を超えて見知らぬ人同士が哲学的な話を始める。本を読んでいた老人とアンナ・カリーナ(当時のゴダール夫人)の演じるヒロインがなぜか哲学のテーマを語り合う。相手から話しを聞きだすには、よい質問者でなければならない見本のようだ。パリはいまでもこんな街なのか?
劇中に「裁かれたジャンヌ」という映画を見ているシーンがある。サイレントの状態がつづく。
あまり説明のないまま12の場面が切り替わっていく。女衒?ヤクザ同士の抗争に巻き込まれ路上で撃たれ死んでしまう……。そして「FIN」。なんだこれ?よくわからなすぎた。ヌーヴェルヴァーグだわ。
今回この映画を見たことで、フランスは売春が合法ということを学んだ。路上に着飾った女性がずらっと立っている映像は衝撃だ。先進国でもそういった国が今現在もある。ちなみに日本は1958年から違法だ。
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わたしもこの作品見ましたが??はぁ
でしたね。ゴダールならばやっぱり
・勝手にしやがれ・気狂いピエロ
ですね、お勧めです。。。でも。。。
レンタルがぁ~無いのですが。
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「勝手に」も「ピエロ」もまだ見てないです。確かにTSUTAYAにはない……。