2012年10月6日土曜日

ステレオポニー解散!@渋谷CLUB QUATTRO

Img_7652 自分がステレオポニーが解散するというニュースを聞いたのは10月2日の未明から早朝にかけてだ。なんか、もうガックリきた……orz でも何となく今年に入ってから何かおかしいことは気づいていた。NOHANAはしゃべらなくなったし、AIMIもブログ更新しなかったし‥。

自分は3年前にここでステレオポニーの東京初ワンマン見て以来、今日が通算10回目のステポライブだったのだが、結局どのライブもチケットの入手に苦労したことはなかった。当日行ってもフツーにチケット買えたし。

この日のライブはファンにとって注目度が高かったはずなのだが、17時ちょうどに会場入り口にたどり着くと、呼び込みの列がどこにも見当たらない。いつもは路上で入場整理が始まるのだが‥。

4階のエントランスまで行くと首にステポタオルを巻いた熱心なキッズたちでふれていた。なんか、過去のどのライブよりもスカスカだった気がする。告知不足なんだろうか?開演を待つファンたちも特にいつもと変わらない様子で雑談している。

解散ライブなんて行くの初めてだ、って思ったけど、それは正しくなかった。まだ今後もステレオポニーのライブはある。この日のライブ「秋の夜長はライブで乗り切れVol.2」は「解散発表後初」のライブでメンバーの生の発言が注目されていた。

定刻やや過ぎてSHIHO、NOHANA、AIMIの順で登場。普段と変わらない様子で歓声に応える。ステージ上は以前よりもずいぶんと簡素になったささやかなハロウィンの飾り。「今日という日をここにいる全員でぞんぶんに楽しみたい!」とAIMIハンドマイクで「狼」でライブスタート。この曲はすごくかっこいいのだが、自分はなかなかこの曲のタイトルを思い出せなかった。ちょっと前から自分はもうステレオポニーから心が離れてしまっていたのかもしれない。NOHANAの手拍子で「アイ アム ア ヒーロー」 いつもと何も変わってないように見える。

「あらためまして今晩わー、ステレオポニーです!」と挨拶があると、会場からは「あいみ~」「のはな~」と声援が飛ぶ。AIMI「まず、急な解散の発表でみなさんを悲しい思いをさせてすみません」「ここにいるみんなはずっと一緒にすごしてきた仲間だと思っています」「どんなライブにしたらいいか考えましたが、悲しいライブだけにはしたくないです!」「楽しくこの1日を過ごしたい!」「今日、ステレオポニーの音楽を一生懸命に鳴らしたい!」と宣言。

「stand by me」 、「Everything OK!!!」 といつも以上に熱く盛り上げる。「小さな魔法」でのステージ上のAIMIとNOHANAを見ていると笑顔でとても楽しそうだ。やっぱりいつもと違うことはない。最近のNOHANAはかしゆかみたいになって、なんかエロカワを感じる‥。今のNOHANAはいい!

SHIHO「調子、どーよ?」「秋、キライなんだよねー。新学期思い出すから。キライな学校へ行かないといけないから」とやはりいつものようなトーク。「弟、何歳?」「別にいーだろ!」と客とやりとり。秋にちなんで「橙色」。そして「ツキアカリのミチシルベ」。実はこの日が最後の演奏になるかもしれない曲がつづく。大事な時間。SHIHOがドラムたたきながら「fuzz」を熱唱!これは意外。

「調子はどう?クアトロ!」「今日ここに集まってくれたみんなは複雑な気持ちなんだろーなと思います。こんな雰囲気はいつもあまりないんだけど、‥いつもと同じライブにするつもりはない!いつも以上にキラキラ輝いてるみんあの笑顔を目に焼き付けておきたい」「ついてきてくれるー!?」とAIMI

「I do it」 に続けて聞き覚えのあるイントロが来た。げ?!「again」(YUIカバー)だ!ややテンポの速い独自のアレンジのようだ。これがYUIカバーアルバムに収録されるバージョンかもしれない。AIMI→NOHANA→SHIHOとボーカルが一巡していく。めちゃくちゃテンションが上ったが、今後この曲が演奏されることはあと何回あるのか……。

ここでNOHANAが久しぶりに口を開いた。「ようやく私のマイクにスイッチが入ったよーです。えーっと、YUIさんですね。again初披露でした。CDのほうも楽しみにしてください。」「YUIさんとはデビュー前からずごく仲良くさせてもらって、プライベートでも音楽以外のことも相談に乗ってもらったりして。本当にステキな先輩ですね!」「正直、久しぶりで緊張してるんです。あと少しなんですよ。曲が。」「今日の楽しさは今日しか味わえないので、夜長の思い出をみんなとはんぶんこしたい!」と自分的に大好きな激アゲ「はんぶんこ」、そして「星屑カンテラ」。なんだかステージ上のAIMIがすごく楽しそうだ。そんなAIMIを見ていると、解散するという事実がどうしても解せなくなってくる。ステージ上では何もかも順調に見えるのに!そして最後に最近の定番「Blowin' in the wind」

そして、今までで一番大きなアンコールの声援が会場にあふれた。ここで初めてステポを見た3年前がつい最近のように思い出される。「ひとりずつ話をさせてください。OK?」 今まで何もなかったように盛り上がっていたキッズたちにいよいよ現実が訪れる。「解散」について語り始めた。

SHIHO 「突然の発表になって申し訳ない」「この結果まで、よく話し合って、悩んで‥。解散は絶対しちゃいけないって最後まで悩んだ。」「AIMIから同じスピードで走り続けることが難しくなってきた、って言われて、この決断が最善だと。」「ドラムをやるキッカケをつくってくれたAIMIには感謝してる。高校からずっと過ごしてきたメンバーに感謝している。」「何を言ったらいいのかわからないぐらいに感謝の気持ちでいっぱい」「勝手だと思われるかもしれないが、みんなに笑顔でいてほしい。心の中にはずっとみんながいる」「変わることを恐れてはいけない。私たちはこれからも走っていく。応援よろしく!」

HONAHA 「突然の報告でびっくりさせて本当にすいません。私が生まれて初めて本気になれたバンドです。つらいこともあったけどみんなと過ごしてきて、たくさん夢を与えてもらえた。ステキなみんなに出会えた。すべてステレオポニーがあったから。」「ステレオポニーから得たものは私のかけがえのない宝物です。特別で大切なバンドです。」「何もかもがなくなってしまいそうな気がして、この結果をだすのが怖かった」「でも私は前へ進みたい。人生一度きり。後悔しない様に私らしく進みたい!」「サヨナラじゃなく、生まれ変わるときだと思います!いつも温かく応援してくれるみなさん、スタッフ、メンバーみんなありがとう!私はステレオポニーが大好きです!」

NOHANAの話が進むにつれて、関係者席の家族たちのあたりからすすり泣きの声が漏れた。つづいてAIMIが「ちゃんと正直な言葉を伝えられるか不安」という理由で手紙を読み始める。涙声だ。会場のいたる場所からすすり泣きの声が聞こえる。

AIMI 「みんな出身地がバラバラなのに、本部という小さな町で出会った私たちは、楽器もできないとこから一緒で、兄弟のような、友達のような、大事な仲間」「青春のすべてをステレオポニーに捧げた」「お互いを知りすぎているからこそ、つよく握ろうとすればするほどこぼれ落ちていくものがある。私はとても不器用と言われる。ぶつかって初めて気づくこともある」「まっすぐだからこそ失ってしまったものがある。失ったものを拾ってみがいてあげたい」「ステレオポニーを降りることは強くなる一歩」「どんなカタチだかわからないが、音楽を続けたい」「くやしいし、いらだちも感じる。でも全部今後の人生にいかしていきたい」「ステレオポニーはこれからもステレオポニー」

ついにオーディエンスのみんなが辛い現実と向き合わないといけなくなってきた。まあ、こういう状況になると会場からハッキリと喋りかける人も現れる……。やはりこういう空気になってしまった。こんなに楽しいライブをするバンドがもうなくなってしまう!「寂しいけど笑顔いっぱいでいきたい。こんな幸せなバンドは他にない。最後までついてきて!」「解散発表はありましたが、EVANPONYのリリースも、ベスト盤のリリースも、そして12月27日に赤坂BLITZでライブも予定しています!」と告知。「世界中のバンドからうらやましがられるものにしたい!みんな来て!」

新曲「涙なんか見してやんない」、そして最後は「タオル持ってる?」と何度も演奏されてきた「ヒトヒラのハナビラ」だ。ステージ上のみんなが、なんだか必要以上に笑顔だった。

オフィシャルページ上のコメントを見ても、ひとりAIMIだけコメントが短かったり、テンションが違っていて、解散は実質AIMIの脱退なわけだが、ここ最近のステレオポニーの変化や、海外でのライブやら、確かについていけないものがあったのも当然に感じる。ついていけない急激な変化だったんだろうと思う。年長のリーダーNOHANAも苦しんだことだと思うと心が痛い。本人たちだけにしかわからないことだが。この日は会場に見覚えのあるライターや記者が何人も来ていた。どうか解散まで、彼女たちを輝かせてあげるためにステレオポニーを盛り上げてやってほしい。赤坂BLITZまでカウントダウンが始まる。

ステレオポニー 10月6日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
M01.狼
M02.アイ アム ア ヒーロー
M03.stand by me
M04.Everything OK!!!
M05.小さな魔法
M06.ビバラ・ビバラ
M07.橙色
M08.ツキアカリのミチシルベ
M09.fuzz
M10.I do it
M11.again
M12.はんぶんこ
M13.星屑カンテラ
M14.Blowin' in the wind
EN1.涙なんて見してやんない
EN2.ヒトヒラのハナビラ

1 件のコメント:

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    正直「やっぱりかぁ」と思いましたね…。
    それぞれの活躍を見守ってゆきたいです。

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