2012年6月10日日曜日

堺雅人「ゴールデンスランバー」(2010)

Goldenslumber
最近、堺雅人がアツい。「リーガルハイ」が面白すぎる。この俳優がすごすぎる。伊坂幸太郎の小説の監督脚本中村義洋による映画化「ゴールデンスランバー」(2010 東宝)を手に取った。

ずっと主人公に感情移入。もしこんな絶望的状況に追いやられたら…と想像するだけで怖い。
国家ぐるみの犯罪行為に対してマスコミがまったくの体たらく。ワイドショーの下衆っぷりが怖い。一部の有志の協力で逃げるだけで精一杯。こんなラストじゃすっきりしない。悪いやつらと警察を懲らしめてほしかった。

そうはならないのがリアルで怖い。香川警視正なんなの?まるで暗殺部隊。オズワルドも帝銀事件も三鷹事件も松川事件もこんな感じで一般人が巻き込まれたのか?イメージ操作が怖い。真実には誰も到達できない。逃げるだけで精一杯。一般市民は気づかないふりして日々生活していくだけ。

チョイ役すぎるカワイイ工作員相武紗季と、平然と街中でショットガンぶっ放して警官も撃ち殺す永島敏行の無邪気さが怖い。
殺人鬼濱田岳はユニークで頼もしいけど何なの?竜雷太の最後のひと言は「もう一人のほうを消しちゃおう」ってこと?
全体として軽妙でとぼけた笑いがあるけど、それがなかったら暗いだけの映画になっていた。

ハリウッドだったら主人公が復讐に燃えるヒーローとなって香川も刑事も殺して終わるはずだが、陰謀の全容はなんら解明されず終了~でストレスたまる。逃げ隠れるだけ。

何の罪もない善良な市民がある日突然国家権力によって無実の罪を着せられ消される。必ず誰かが気がついて正さないといけない。今の中国とロシアはリアルに日常かもしれない。警察発表で新聞に載ってることって信用してはいけない。

学生時代回想シーンの竹内結子が可愛かった。

5 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS:
    これは映画館で見ました(*^^*)
    話の内容は忘れているところもありますが、面白かったのは覚えています♪
    自分もいつこのような事件に巻き込まれるか分からないなあ…なんて、考えたりしましたね。
    堺雅人の整形後の役の人が本当に堺雅人が整形したみたいで少し怖かったです。笑
    濱田くんはすごく好きなんですけど、これは不気味でしたね…(^_^;)
    竹内結子さんは相変わらず綺麗でした!!

    返信削除
  2. SECRET: 0
    PASS:
    はじめまして
    僕はYUIさんと伊坂幸太郎さんのファンです
    このゴールデンスランバーは映画も面白しろいのですが
    単行本のほうではまた違う設定でことが進んでいて面白いですよ
    ちなみにYUIさんもゴールデンスランバーの本を読んで
    「先が気になる物語はずるいですね」とdiaryで言ってましたよ

    返信削除
  3. SECRET: 0
    PASS:
    >しほ さん
    自分も「え、今の堺雅人?」って理解するまで時間かかったよ。大学生竹内結子にはびっくりしたよ。
    >すぎ さん
    あぁ、YUIが好きな人って本が好きな人多いね。自分は最近読めてないなぁ。YUIがこの本を読んでいたって‥完全に忘れていた!

    返信削除
  4. SECRET: 0
    PASS:
    そういえばこの映画、斉藤和義さんが全ての音楽を担当しているんですよね!
    サントラ持っているんですがお勧めですよ!!
    エンディングに流れる「幸福な朝食 退屈な夕食」は最高でした!
    なんでも井坂幸太郎さんはこの曲を聞いてサラリーマンやめて、作家になることを決意したんだとか
    僕もこの映画好きですが、最後もやもやしますね
    結局誰が真犯人かわからないという・・・
    でもこの映画見て竹内結子さん好きになりました(笑)

    返信削除
  5. SECRET: 0
    PASS:
    >harurin さん
    あぁ、実はGWに東北のフェスまで斉藤和義を聴きに行ったとき、MCで「ポテチ」という仙台を舞台にした映画の事を話していて、「ゴールデンスランバー」も斉藤和義が音楽やってた!って思い出して、それで観てみたんだ。「幸福な朝食 退屈な夕食」はインパクト強い曲だよね~。結子はカワイイよ~。もう小学生の息子がいるけど(^^;

    返信削除