2012年3月25日日曜日

春の雪 (2005)

行定勲監督の「春の雪」(2005)をようやく見た。今までなんども見ようかどうか迷っていた。最近また竹内結子が好きになってきたので手に取った。

DVDが出た当時は自分としてはもう結婚してしまった女優だったし、関心なかった。この映画の原作は三島由紀夫だが、こんな作品があったことを全然知らなかった。

自分はこの作家の作品を小学生のときに「潮騒」「金閣寺」が新潮文庫の100冊だったので読んでいただけ。中学の時は「宴のあと」を、大人になって「仮面の告白」を読み出したが途中で投げ出してしまった。ちょっとグロいイメージ。ただ、日本語の使い手としては屈指の名人。美しい日本語を自由自在に使いこなせる天才。

「春の雪」は大正時代の華族の悲恋を描いたもの。今の時代、イメージすることすら難しい。三島は東大卒の大蔵官僚というスーパーエリート。父親も高級役人。まあ上流階級を知っているので、こういう作品が書けた。

でも、なぜ現代に妻夫木聡と竹内結子でこれを映画化?「悲恋」っていうけど、全部自業自得では?誰も命までは失ってないし。
自身が出家してリセットって、これって今の時代も可能か?とにかく妻夫木が怖い。ストーカーぎりぎり。よくもまあ、いけしゃあしゃあと「次はいつ逢える?」なんてやりて婆に電話できるものだ。

脂ぎっていて、やることしか頭になく何も同情できない。駒場の前田侯爵邸での映画会の裏手で無理矢理キスしようとするシーンとかちょっと笑った。そもそも映画冒頭の杯を傾けながらの約束の意味がわからない。
「せをはやみ」の歌は自分の場合、志ん朝の「崇徳院」を思い出してちょっと笑ってしまう。

竹内結子の大正華族メークがリアルでグロい。西洋貴婦人姿がかろうじて可愛い。ずっとラブシーンだけど、主役の二人がスターなので絵的にエロいことは何もない。ちょっとギャップを感じた。高岡くんがんばってた。でも、ツイート一発で干されるのが芸能界。あぁ、無情。

「セカチュー」後にヒット作がないことを、ロケ地の古老にも心配されていた行定カントク。夢のシーン、あれ何?キモい。
画にお金がかかっていることは感じた。主題歌は宇多田ヒカル。この映画に合っていたかどうかわからない。

2 件のコメント:

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    竹内結子さん可愛くてほんと大好きです☆
    あんな女性になりたいなあ~なんて。笑
    最近クローズドノート見たからかな…?笑

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    確かにあの先生は魅力的。

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