この映画の存在は前々から知ってはいたのだが、まったく興味も持てない内容で困っていた。今回ようやく重い腰を上げた。負けた。ガッキーに。
今ではすっかりおしゃれな立川の街も、かつては「一生懸命勉強してこんな街出ってやる」という酷く荒れ果てた街だったのか?こんなヤクザの抗争みたいなことが行われていたのか?中学生が?ボッコボッコの殴り合い。
朝鮮との抗争の話はたまに聞くけど、こんな感じだったのか?本当か?だとしたら大人や警察は何をしていたんだ?観ていて辛かった。登場人物たちに何も感情移入できないし‥困った。
ただ、主人公の松田翔太はカッコイイ。自分的に優等生的なイメージの福士誠治が不良役で驚いた。こんな中学3年生がいるのか?脇役のピエール瀧、戸田恵子、仲村トオルがキレまくりだった。キレッキレ。さすがだ。
街の風景は実際はもう立川には当時のものは残っておらず、高崎で撮影されたものらしい。
松田聖子カットの時代に三つ編み地味ガッキーが可憐‥‥と期待していたのだが、せっかく難病を患っているという設定なのに何も見せ場もない。
可愛かった!と言いたいのだが、何せ出演シーンがたまにしかやってこない。そして明らかにガッキーが浮いている。ひとりだけ現代人が紛れ込んでいるかのようだ。
まあ、観たことを後悔はしていないが、それほど楽しくもなかった。当事よりはいい時代になったと思うが、一生懸命勉強していい大学に入ってもそれほど幸せにはなれない時代になってしまった。
この映画に対する知識を何も持たないまま観ていたのだが、エンドロールでクロマニヨンズの「ぎ~り~ぎ~り~がが~んが~ん♪」と流れてきたときに、はっとこの曲を聴いていたあの夏を思い出した。ああ、この映画は2007年のものか!と。
自分は映画パンフというものをほとんど買ったことがない。映画自体お金がかかっているのに、さらにパンフとかありえない。でも買ってくれた人がいたからこうして自分の手元にやってきた。それにしても三つ編みのガッキーはヤバい。
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