今まで黙っていたけど、実は昨年、裁判員制度というやつに1年間拘束されていた。「あなたは平成23年1月1日から12月31日まで裁判員候補として名簿に記載されます」という旨通知が来たのが一昨年の11月ごろ。パンフレットとかDVDとか注意事項とかがドカッと送られてきたのだった。
いやいやいや、俺そんなのまったくわかんねーから!自分は難しいことを一切考えられない性質なので一切目を通していなかったら、来たよ。昨年の5月下旬ごろに東京地裁への出頭命令が‥。
友人には「おめでとうございます。召集令状です。お国の為に尽くしてきてください」とか言われるし。
この制度には守秘義務っていうヤツがあって、見聞きしたことはもちろん、自分が裁判員候補者であることもむやみにべらべらとしゃべったり、ネットで公開したりできないことになっている。
ごく限られた友人と、職場の人と母親にしか話していない。
そのことを話したら、もれなくみんな驚いていた。ニュースで聞くけど誰も身近にそんな人は知らないと言う。なんで俺なんだよ!?友人によると公平に選挙人名簿から選ばれているらしいのだが‥。ようやく名簿記載期間が昨年大晦日をもって終了~。ああ、ようやく話せるわ~。
正確に言うと裁判員候補者なので、自分は一切裁判自体には関わっていない。ただ、人生で初めて裁判所に入ったよ(笑)。
それに自分は司法のことはいっさいわからない。そういうドラマも見たことがない。刑事ドラマすらほとんど見ない。まったくの無関心ノー天気野郎。
小雨まじりの蒸し暑い朝、けっこうキツい満員電車に揺られ、虎ノ門駅で降りたら、こきたないジーンズにスニーカーでジャージ姿なのが自分だけなのには笑うしかなかった。
周囲が100%ビシッとスーツ姿のエリートたち。指定の時間に簡単な手荷物検査を通り抜けて地裁の一室に集合。誰も遅刻する人はいない。
係員がみんなすごく丁寧。指定の番号の席につく。40人ぐらいが集まっていたけど、自分よりも年下の感じの人もいたけど、みんなきちんとした服装で神妙に席についていたのには笑った。ジャージ姿に頭がぼさぼさな自分がすごく浮いてる(笑)。まあ、庶民を代表して来ましたけど。
裁判官、検察官、弁護士が2名ずつ登場して挨拶があった。裁判官が一流企業の営業部長風な感じの人だった。検察官は50ぐらいのキツそうなおばはんと、25歳ぐらいの髪の立ったジャニーズふうイケメン風情の男で笑った。
弁護士は普通のサラリーマンとなんら変わらない40代後半ぐらいの人だった。事件のあらましを簡単に説明した用紙を見せられて、この事件と関係ありますか?的な質問に答える。自分が裁判所に行ってくると母親に話したら、「キツい事件じゃないといいね」と言っていたけど、あまりにショボい事件に逆にびっくり。50代の男がかくせーざい的なものを自宅に郵送しようとした事件(笑)。
実は、自分は選任されるのを回避する気まんまんで来た。用紙に回避したいと書いたら、別室に呼ばれ、裁判官の両脇に検察、弁護側とコの字型テーブルに向かってぽつんとイスに座わらされる。
裁判長から回避したい理由を求められる。理由を詳しく説明した(ここでは言えない)。自分の主張を裁判官が検察、弁護側双方と反復繰り返して確認して解放される。選任された候補者と予備の番号がボードに張り出される。ああ、よかった俺の番号はないよ。
なんか、選ばれていた人はみんな60前後のおじさんたちと40代後半ぐらいのおばさんだけだったな。以上をもって、選ばれなかった人は帰ってよし。
予定外だったのが、抽選で外れた場合と違って、回避が認められた場合は引き続き候補者名簿に記載されるということ。えぇ‥。
こんなショボい事件なら候補者抽選に参加しとくんだった。ちなみに、出頭するだけで交通費をあわせて5000円ぐらいの日当が出た。1時間半ぐらいの拘束でだから、ヒマならいいバイトかな(笑)。
というのが半年以上前にあったあらまし。出頭が夏フェスやライブと重なるんじゃないかと気が気じゃなかったよ。やっと解放された。もうこれで今後、これに選ばれることはないよね。この制度自体いつまで続くかわからないし。
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サイバンインか……
んなの民間人には重すぎだぜ(~つ~)/
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死刑だ!死刑だ!
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まあ、今後の参考にしてみてよ。選ばれなくてよかったよ。自分はそういうことにまったく集中力がない‥。