音楽に癒される17歳のリアル
おそらくこれがオリコンスタイルのYUI初登場。「不機嫌なジーン」主題歌に大抜擢!の2005年の新春のころだ。この号を友人にお願いして譲ってもらった。この時点で圧倒的に特別な存在感だ。テキストを担当した市川哲史氏によれば「世界一美しいかさぶたシンガー」だそうだ。さっそく、インタビューから抜粋
あなたの作品を聴いて思ったんですけど、なんか「ギターがなかったら死んじゃう!」ぐらいに切実な絆をギターと結んでるような。
「・・・・私が生きてく上で、表現することが何よりも重要なことなので、もしギターがなかったら自分を表現できなかったですから。」
じゃあ音楽を始める前は、自分を表現するのが苦手だったのかしら。
「言われてみれば・・・・そうですね。思ってることをあまり言えなくて。高校生になって曲作りを始めてから、やっと少しずつ。」
それまではどんな子でしたか。
「恥ずかしがり屋だったんですよね、努力はしてたんですけど(照笑)。」
「自分を開いていかなきゃいけない」的な意志は、持っていたんですかね。
「はい、自分を表現したいって。」
客観的に自分を見られてた女子中学生ってのも、変わってるわ。
「変わってますか?」
開けない自分に対する鬱屈とか、抱えていたんですかねえ。
「鬱屈ではないんですけど、人と話すことが凄く苦手だったので、外で遊び回ったり自然と触れ合うことの方が好きで。一人で過ごす時間がちょっと多かったかなとは思います。」
あ、外で遊ぶって友達と出かけるんじゃなくて、自然が相手なのね?
「そうなりますね。」
あははは、そりゃ変わってるわ。
「変わってます?山とか川とか海とか田んぼとか、探検に。」
探検、楽しかったですか?
「買い物したりするよりも楽しいし。」
周りにいないでしょ、そんな子。
「だから、変わった子と見られてたみたいです。」
YUIは相変わらずだ。ちょっと涙が出てきた。これはこれで幸せな想い出なのかもしれない。あと、YUIにしてはめずらしいが、「なりたくない大人」として「自分で選んだくせにグタグタ言う人」をあげている。「例えば自分で主婦になったのに、主婦である自分に不満ばっか言ってたり。」と言葉選びに慎重な今のYUIからは考えられない例えをしている。これは具体的な人物をさしているのだろうか。言葉が強すぎると思ったのかすぐに、「凄く丸く言うと、『幸せになろうよ。ささやかな幸せを感じられる人になろうよ』と(笑)。」 と付け足している。
0 件のコメント:
コメントを投稿