2011年8月24日水曜日

「クレイジーハニー」2回目観てきた

8月24日の公演(19時開演)を観てきた。21日の公演を既に見ているので2回目なわけだが、今回はすさまじい集中力で見た。まったくよそ見をせずに舞台に集中して見た。
自分としてはこんなことは珍しい。前回はF列下手側、今回はL列上手側。当然見えてくるものが違う。今回は舞台を見下ろす感じだ。舞台全体がよく見えた。

前回見えなかったものが見えた。1回目を10%とすると、2回目は50%ぐらいまで理解度が進んだと思う。最初観たときは頭のなかで渋滞が起こっている感じだった。処理が滞っているのに舞台はテンポよくどんどんと進んでいくということで、脳が処理できずに混乱した。それがどうだ?2回目でいろいろな部分がすっきりした。休憩のない140分の舞台が、前回は3時間ぐらいに長く感じたけど、今回はだいぶ時間が短く感じた。

やはり本谷有希子はすごかった。2回見たことで、演出が周到に計算されていると感じたし、演出意図がわかってきて面白く感じた。言いたいことも半分はわかってきた。長澤演じる作家は本谷の分身だ。本谷有希子はまだ32歳と若いが、いろいろ嫌なものをたくさん見てきたんだと思った。「私ファンなんです」と接近してくる自称ファンの恐さも味わったんだろう。ファンなんて結局はたちの悪い野次馬でしかない。

最後に自称ファン達が悪態を吐き捨てて去る場面が、台詞の聞こえ方が前回見たときとほとんど同じで「舞台ってすごい!」と思った。カオスなようで計算されている。相当な練習量なんだろうな。「小さなプライドは捨てろ!」「笑ってろ!」という本谷の哲学は正しいなと思った。これから実践していこうと思った。

前回は舞台に近くて長澤まさみの脚ばかりに注目してしまったが、今回は長澤まさみのすべてをじっくり観察できた。やはり長澤まさみは宝石の輝きだ。他の俳優達を国産軽とすると、ひとりスーパーカーがいる感じだ。立ち姿が美しい!脚を組んで座っている姿が美しい!それに、まさみちゃんの頑張りに感動。すごい、すごいよ・・・。言葉がない。愛してる。

ああ、これでもう完全にこの夏の予定はすべて消化した。これからどうやって生きていけばいいのかわからない。もう1回ぐらいみてもいいかな って気になってきた。

静かな場面でおなかをぐうぐうヘンな音をならす客ってなんなの?

パンフレットとポスターも買ってしまった。ポスターは買う予定がなかったのだが。貼る場所がない。

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