2011年7月31日日曜日

PHaT PHOTO 2006.5-6月号 ガッキー!

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ひと月ほど前にブックオフでこの雑誌を手に入れた。2006年のおしゃれ系フォト雑誌 PHaT PHOTO 。ファミレスへ持っていって読むために、450円とちょっと高かったけど購入したもの。

以前の自分は音楽雑誌以外だと写真の雑誌をよく読んでいた。おかげで50年以上前のカメラでも写真が撮れるようになったのだが、自分のカメラブームは5年で終わった…。
まあ、自分ってそういうところあるよね。だいたいどんなに熱中しても5年だ。

で、新垣結衣の写真がサイコー。当時まだ女子高生。「ギャルサー」への出演が決定した注目の若手女優として登場。

特集「持ち歩きたいDAILY CAMERA」ではシンガー安藤裕子がポラロイドSX-70の使い手であることにも衝撃を受けたし、テラウチマサト氏によるグラビアも素晴らしいのだが、今回自分が注目したところはそこじゃない。
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なんとこの写真はテラウチ氏のホルガで撮られているのだ。自分はてっきりホルガを今日までロシアカメラだとばかり思っていたのだが、中国製トイカメラと呼ぶのが正しいようだ。

以前、自分はロシア(ソ連)製、中国製カメラに関心を持っていたことがあって、ホルガとかロモとかルビテルとかスメナとか欲しいな~と購入を検討していたのだが、すでに30~40年前の古いカメラを9台も持っている。

そして、そうこうしているうちに写真フィルムというものが街で買えなくなってきてしまった。ビックとかなら買えるけど、昔のように種類も少なくなったし、安くない。
そして現像とプリントにも困難が。ましてやブローニーはもっと無理。ほこりをかぶったカメラたちを見るたびに、ごめんねって思う。

ちゃんと動くかな。いつも、涼しくなったら、暖かくなったら散歩に連れてくよって思うけど、何年も使っていない。てか、デジカメですら持ち歩かない。香港ですらiPhoneだけで済ませた。時代って残酷。2000年ごろのトイカメラのちょっとしたブームも下火かも。
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で、この画面のゆがみ方がすごい。見れる写真が撮れるまで何枚もフィルムを無駄にしそうだ。

ドラマも始まったようだけど、テレビはほとんど見なくなったなあ。いったい歌手活動はどうなったのか。

2011年7月30日土曜日

上野で古代ギリシャ展、そして大宮で花火

Greece 今日は天気はいいけどそれほど暑くないので上野までギリシャ彫刻を見るためだけに出かけた。母親が新聞のタダ券をくれたのだ。自分は以前よく上野へ通っていたが、最近は退屈するからと断っていたのだが、この展覧会はちょっと行ってみたくなった。

今日多くの人がギリシャ彫刻といわれればイメージできるものがそれぞれあるだろう。だが、そのほとんどは実は数百年後のローマ時代のレプリカだ。レプリカと言っても日本で言うと卑弥呼の時代よりもはるか昔のもの。とてもありがたいものなのだ。

土日のほうが帰りの電車が空いていていい。と今日来てみたのだが、すぐ後悔した。上野は人が多すぎる。不忍池でハスをみて、弁天堂と清水寺へお参り。そして西洋美術館へ。カフェへ行ってから展示を見ようと思ったのだが、カフェが順番待ち。アホか。だれが並んでまでしてコーヒーを飲むっちゅーねん。

もう壺とか、胸像とかいっさいスルー。人が多すぎて自分のペースで展示品を見ることができないのだ。日本初公開の「円盤投げ」だけを20分ぐらいかけて見てきた。だから何だって?まあ、特に何か役に立つことはないよね。数日経ったら忘れるよね。

Simg_0311 そして、T君から大宮の花火へ行けるのかどうか催促のメールが来た。ああ、今日だったっけ。約束があったことをすっかり忘れていた。これがあるなら上野に来なければよかったよ。

展覧会は30分ぐらいで切り上げて、宇都宮線で大宮へ移動。

大宮駅が悪夢のように人でごった返している。おかげで乗る予定の電車に乗れなかった・・・。




Simg_0315 土呂駅前のスーパーで4人が合流。酒と惣菜を買い、畑の真ん中の道にゴザを敷いて酒盛り&花火。よっ、日本一!

今年は涼しくていい!もう去年の花火大会から1年経つのか・・・。早いなあ。去年どんな話をしたかそのまま覚えているんだもん。

2011年7月29日金曜日

Ryuichi Sakamoto /05

Sakamoto05 昨日このCDを小さな古本屋で500円で見つけたので買ってしまった。坂本龍一の「/05」 WARNER MUSIC JAPAN 2005

坂本龍一のアルバムでこれが一番好き。どの曲も心に染み入ってくるし、どの曲も美しく哀しみに満ち溢れている。すでに相当聴き込んできたアルバムだけどCD自体も欲しくなってしまっていたタイミングで出会えた。

自分が教授を見ることができた唯一の機会がCDJ0910だった。あの経験は他に変えがたいすばらしい体験だった。

Tibetan Danceがかわいらしい曲で好きだ。Amoreの哀しい感じがすきだ。Happyendを聴くと人生ってなんなんだろうねって想う。The Sheltering SkyもThousand Knivesも好きだ。


2011年7月28日木曜日

越智志帆がステキすぎるCUT

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2週間ぐらい前にCUT 2010年9月号を400円で手に入れた。ほとんど新品の状態だった。この雑誌は以前からよくSuperflyを追いかけているが、この号は買わないでいてしまっていた。1年経ってようやく中古で見つけた。インタビュー記事「現在最強の歌姫、人知れず直面していた憂鬱の季節を赤裸々に語る」も読み応えがある。まだまだ在庫もあるようだ。ファンなら買うしかない1冊。この見開きページの志帆がかっけー!

だって、Superflyは誰もがうらやむサクセスをしてきたわけですよ。でも本人としては「受け入れてもらった」とはまるで思えないという。 
「そう、思えなかった。例えば、3年前にあるイベントに出たことがあるんですね。で、ついこのあいだ、3年ぶりに同じイベントに出させてもらって。そしたら、みんな『3年前と全然状況が違うよね』って言うんです。『え?そう?』みたいな。何も変わってない。自分はずっとコンプレックスの塊だし、ずーっと何もなしえてないって思ってるし。周りから見てるのと、自分が見てる自分は全然違うのかなあみたいな」

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名古屋で手に入れたロックフェスグラフィティ2007にもほんのすこしSuperflyがMONSTER baSH2007に出演したときの記事を見つけた。

Superflyは8月26日のSTAGE龍神にオープニングアクトとして出演した。

「MONSTER baSHは私にとって夢の舞台だったから、感動して思わずうるっとしてしまいました」

とステージ上で越智が発言したことが伝えられている。このステージ衣装がセクシー。


2011年7月27日水曜日

いわみざわ戦記~JOIN ALIVEに初参戦してきた~DAY2

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2日目は札幌のホテルを朝8時15分に出発。曇っていて寒かった昨日とは一転して、朝から強い日差しが照りつける。北海道としては暑い1日の始まりだ。

9時20分ごろ会場入り。キャンプサイト券を買ったのでキャンプ場駐車場にとめることができた。まずアーティスト物販へ立ち寄ってからROSE STAGEへ。オープニングアクトの演奏がすでに始まっていた。すでに最前エリアには多くがべったり張り付いている。

実は自分にとってJOIN ALIVE2日間で一番衝撃だったのが秦基博だった。かれこれ5年ぐらい前から知ってはいたけどなかなか実演にお目にかかれないでいた。この人がすごいということは十分知っていたつもりだったが、この日まで自分は何も知らないでいたことを思い知った。すごい!ミュージシャンを名乗るならこれぐらいギターが弾けて歌がうまくないとダメだという事を思い知った。即興で多彩なギターをループシーケンスさせて実演をかぶせていく。なんか感動した。

そして、YUIが終わってiPhoneと格闘。まったくつながらない・・・。バラ園へ移動しカフェで食事&デザート。地元の主婦が昨日からメールがまったく送れないことを話題にしていたが、それはこのフェスのせいですよ~と教えてやりたかった。JOINのチケットがなくてもバラ園にくれば余裕で音だけは聴ける。芝生で横になって音だけ聴いている人たちが20人ぐらいいた。HYのライブは音だけ聴いていた。
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そして当初は聴くつもりがなかったEGO-WRAPPIN'をはるか後方からすべて見た。随分前から名前は知っていたけどその音楽にあまり関心がもてなかった。この音楽性をなんと表現していいかわからない。昭和歌謡テイスト?ただ予想に反してスタンディングエリアがダンスフロアのごとくオーディエンスが踊り狂っていた。盛り上がってるなあ。

2日目のもうひとつの目当てがTHE BAWDIESだった。自分が座っていた芝生周辺はあまりこのバンドのことを知らない感じだった。まあ最前に行っているんだろう。このフェスはどのアーティストも最前がすごく盛り上がって見える。BAWDIESも鉄板だった。ROYの暑苦しいべしゃりが冴えた。

そして、帰りの飛行機のためにもう帰り支度を始めないといけない…。移動しながらねごとを観た。楽曲の完成度もそれほど高く感じない。MCのすべりぐあいもまるで女子高の文化祭。でも応援したくなる初々しさだ。前のエリアには野郎が多かったように思う。ロッキンではもっとしっかり見たい。
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最後に寂れたサーカス小屋でSHERBETSを時間まで見ようということになった。もうすごい大入り。階段とか通路とかで見ているとロッキンだと間違いなく係員に注意されるけどJOINは本当にどこでも放置だ。自分はブランキーをあまり聴いてないけど、やっぱり浅井健一を初めて見れてうれしかったよ。ロックレジェンドだ。入り口のモニタを座って見ながら爆音を浴びる。4曲だけで退散。時間だ。

あと関係ないけど、このフェスで実によくサカナクションのTシャツやタオルを持った若者をたくさん見た。出演してないのにだ。さすが地元だ。北海道の若者のヒーローで誇りなんだろう。
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新千歳空港で松尾のジンギスカン

サッポロクラシックとジンギスカンで北海道を味わう。うわ~、すごくおいしかった。友人は店頭でついついジンギスカン鍋を買ってしまっていた。

遠くまでライブで出かけてその土地のグルメを味わう。これよりも楽しいことってある?自分はこれにしかお金をつかわない。

ああ、この夏の楽しみをひとつ消化してしまった。この夏、またひとつ歳をとる。死へ近づいてゆく。死にゆく前に楽しいことはしておかないとね。

2011年7月26日火曜日

いわみざわ戦記~JOIN ALIVEに初参戦してきた~DAY1

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北海道の岩見沢へ1泊2日で行ってきた。JOIN ALIVEという今年で2回目という若い夏フェスだ。なによりも暑くない気候と、石狩平野を一望するこのメインステージが素晴らしい!
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7:00 羽田発新千歳行きのANAに乗るために家を4:30に出た。2時間ぐらいしか寝れなかったわ。いつものライブ友の相方に車で迎えに来てもらった。友人は一睡もしてなく顔が脂ぎって目が血走ってたわ。

なんとピカチュー機w まさかこれに乗る日が来るとは…

新千歳でレンタカーを借りて、カーナビをセットして、いざ!岩見沢へ! いやあ、びっくりすることがいっぱいあった。

岩見沢ICが大渋滞なので、我々はいつもひたちなかで使っている裏技でさくさくC駐車場へ。しかし、これがほとんど普通の畑w。トラクターが通った溝がそのへんにフツーにある。これハマったら2度と出られない。それに誘導してくれる係員も道路にしかいないので適当にとめるしかない。帰りは照明とか一切なく、真っ暗な中をぬかるんだ畑をさ迷い歩き車を探すことに・・・・。これが改善されないと来年は懐中電灯必須。

そして会場のリストバンド交換ゲートまでがびっくりするぐらい遠い!まあ、暑くないので問題ないけど。ちなみにC駐車場からはシャトルバスが出ている。

さあ、リストバンドを交換してうろうろしてフェスの雰囲気を味わおう!行列のできている飲食ブースに一切関心がない。空いている店でラーメンをいただいた。芝生に腰をすえ路上を観察する。緑色のPerfumeファンクラブ限定LSG(レッスン着)を着たいい歳した大人がめだつなあ。

初日はクラムボンでスタート。自分には長年このバンドを聴く機会がなかったが、すばらしい音楽性をもっていることは誰でも知っている。曲名がわかるのはシカゴしかなかったけど、どの曲もとてもいい雰囲気で楽しめた。この日はクラムボンの時間帯だけが日差しが強くいい天気だった。そして、悪夢のPerfume

実は自分はPerfumeの激モッシュエリアのカオスに身を投じるのがそれほど苦ではない。初めからそういうものだと心構えができていればぜんぜん大丈夫。するするとセンター10列目ぐらいで待機。え?最前エリアあたりに小さい子供がいるけど大丈夫?ロッキンとちがって係員がいてほしいところにいないフェスだったという印象。ロッキンだったら口うるさく注意されるところだが、そういうことが一切ない。禁煙のはずなのにいたるところでフツーにタバコ吸ってる人が本当に多かった。これは北海道だけの現象だろうか?通路の階段で座ってだべるとかありえないが、注意するスタッフもいない・・・。

Perfumeのライブは毎回「楽しい」と「不快」ともにあるけど、今回は「不快」が上回った。フロントエリアに何も知らない一見さんがとても多かった。フェスらしくない服装の若者が多かった。自分も右側の男が意味がわからなかった。ただじっとしているだけで、見るからにふてくされていた。自分がジャンプするだけで小突いてきた。顔を真っ赤にした頭の薄い白ブタ男だった。リュックで前に来るなよ。文句言ってもしょうがないこと言うなよ。そして、このステージは退出するのが大混雑。出入り口が狭い。ここ改良してほしい。

Perfume後は芝生でひっくり返ってスガシカオを音だけで聴いて、マキシマムザホルモンのためにはるか後方の芝生斜面に移動。もう圧倒的に毎回ホルモンはすごい。壮絶!

JOIN ALIVEでびっくりしたことが、「寒い!」ということだ。15時を過ぎると風が冷たくて寒い!みんな山ガールの服装だ。東京で言うと「11月の高尾山」のような感じだ。

そして、the HIATUS。 細美がさかんに「楽しい」を口にするテンションの高さ。こっちも楽しかったよ。ホルモン→HIATUSって豪華だな~。

この後もROSE STAGEで1日を終える予定だったけど、寒いので遊園地の食堂へ移動。ハンバーグカレーとコーヒーで暖まる。この店はスタッフがみんな高校生みたいだ。女の子店員がかわいかった。
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そして、この日の最後は真心ブラザーズにしてみた。予定通りにならないのがフェスだ。なんとこのステージは駐車場w このフェスはメインステージは素晴らしいけど、あとの2つがトホホだ。もうひとつのステージは普段仮面ライダーショーとかやっているサーカス小屋だ。いかがわしい雰囲気がただよう。そこがいいのかもしれないが。

真心、楽しかったよ。ボブ・ディランのカバー、吉田 拓郎カバー、奥田民生との共作、桜井ハンドマイクでYO-KINGギターのベイビー・ベイビー・ベイビーとか「フォークジャンボリー(笑)」な1夜だった。やたらとホルモンをライバル視していた。YO-KINGはPerfumeの3人と一緒にホルモンを見たそうだ。キャッキャと盛り上がる「Perfumeが楽しかった」とのこと。どかんどかんと笑いが起きていた。自分の前に60代ぐらいのご婦人がいたし、70代ぐらいのじいさんもいた。年齢層の広いフェスだ。

この後、真っ暗な駐車場で車を探すのに一苦労。札幌のホテルにチェックインしたのが11時30分ごろ。またしても、グレードの高い部屋に当たることができた。コンビニで買った夕張メロンゼリーがおいしかった。 つづく

PS. この日の昼ごろからiPhoneがまったく使えなかった。岩見沢のこのあたりには基地局がひとつしかないようで、Softbankの回線がパンクしてしまったようだ。これが来年の課題だろう。

2011年7月25日月曜日

YUI @JOIN ALIVE 2011

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YUIの出演はJOIN ALIVE最大のROSE STAGEだ。秦基博に続いて12時20分、2番手で登場。やっぱり最前エリアはほとんどそのまま動かず・・・。

それほどステージ近くまでは行けなかったけど、ひたちなかに比べたら十分近い。周囲の会話を聞いているとあまりみんなYUIのことを知らない人が多かった。YUIについてとんちんかんな会話がなされていた。YUIファンとわかるようなグッズを身に着けた人たちは本当に少数派。

HELLOのイントロが流れるとバンドメンバー全員青のポロシャツ姿で登場。ARISAは生脚だ。さらにきれいになってる!「トントトツットン」のリズムをメンバーが手拍子でオーディエンスに指導しているとYUI登場。会場は「ひゃあ」という歓声。どのフェス会場へ行ってもYUIが登場したときのリアクションはだいたい同じ。YUIは誰もが待ち焦がれるスーパースター。今日は新グッズの青ポロシャツにIt's My LifeのPVではいているようなパンツスタイル。髪を頭の上で縛ったパイナップルみたいなヘアスタイル。「清潔感」をそのまま表したような姿だ。みんな何かの販売営業スタッフのようだ。 

マイクの高さが気に入らないらしく、「HELLO~」と歌いながら高さを調節。「ちょうどこのぐらいですね」「北海道の皆さんよろしくお願いします」と挨拶しHELLO ~Paradise Kiss~でライブスタート。今回、このフェスはどのアーティストのステージも盛り上がっているけど、YUIのステージも多くの腕が上っていい感じに盛り上がっていた。

GLORIA → CHE.R.RY と続いて、事前に予想していたYour Heaven この曲を北海道の空の下でやらないでどうする!って思っていた。実に感動的だった。

そしてメンバー紹介。今回は「to Mother」のPVや「Your Heaven」でおなじみのスウェーデン人ドラマーのクリスが登場。YUIは「クリスチャン」と紹介していた。え?クリスはクリスじゃなかったの?

そして5曲目で大事件が起こった。「遠くの人たちのことを想って歌います」というようなことを言って、「東北のことを想って、翼をくださいを歌います。歌える人は一緒に歌ってください。」と歌い始めたのだが、2番(?)で会場に歌うことを促すと、大合唱が起こった。するとYUIの様子がみるみる変化していった。なにか大きな感情がこみ上げてきたのか泣き出してしまったのだ。

だが、そこは「ステージでは泣かない」「明るく終わるのが好き」と話しているYUIだ。こみあがる熱い感情を抑制しようとするのだが、嗚咽しだして、もう明らかに今まで見たことないぐらいにYUIが感情を抑えきれなくなっている・・・。そんな様子が10数秒続いただろうか。見ているこちらは「うわうわ・・・」とプチパニック。こんなYUIを自分は知らない。いつも涼しい顔のYUIしか見ていない。YUIもみんなと一緒に歌おうとするのだが、やはりまた感情が高ぶって泣き出しそうなのを抑えようと上を向いてこらえようとするが、もうYUIが泣いているのは誰の目にも明らかだ・・・。「この大空に 翼を広げ とんでゆきたいよ 悲しみのない 自由な空へ・・・」 今、この歌を聴いて何も感じない日本人は誰一人としていないだろう。

96ちゃんのぎゅんぎゅんギターソロなどが加わるアレンジ。曲が終わるとYUIも照れたのか、強い日差しの下にいるオーディエンスを「日差しは大丈夫ですか?」「倒れる前に水分を取ってください」と気遣う。ここから先は楽しく盛り上がって行こうとのこと

It's My Life は実に楽しい雰囲気になった。実はけっこういい曲かも。そしてRolling starのイントロ!このフェスでは各アーティストはみんな「いわみざわーー!」と叫ぶことが多かったのだが、なぜかYUIは「じょいんあらいぶー!」 w

そしてクリスのドラムソロで閉めるI do it 

「なまらありがとうございます。あってるかな?」で笑いをさそって、最後の曲として「YOU」をすると予告。 岩見沢が初演だった。これが実に素晴らしい。ひととおり盛り上がった後、若者達がじっと聴き入っていた。最後にYUIは使ったピックを投げて退場。みんな大きな感動に包まれているような様子だった。泣いてしまったYUIを見れたことはとても重要な思い出になるだろう。

その後、ブログの更新を試みたのだが、岩見沢のフェス会場周辺ではSoftbankの回線がパンクしているらしく、昼ごろからほとんどネットに接続できない状態が続いていた。数行の文書を打ったり、編集したり、送信したりに大苦戦。強い日差しの下で液晶画面を確認するのも一苦労だった。

■YUI 2011年7月24日JOIN ALIVE セットリスト
01. HELLO ~Paradise Kiss~
02. GLORIA
03. CHE.R.RY
04. Your Heaven
05. 翼をください
06. It's My Life
07. Rolling star
08. I do it
09. YOU

YUI 夏フェスグッズ物販

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YUIの夏フェスグッズ物販が23日の段階で24日に実施する張り紙があったけど、詳細が一切不明。オフィシャル見ても不明。

昨年のブルーHOLIDAYSタオルが瞬殺でなくなった前例があるので、当日朝9時30分ごろ行ってみるとアーティストグッズ列が全アーティスト共通の列ですでに200人ぐらい。どんなグッズが売られているのか、並んでいる最中も一切不明。


友人を並ばせ、自分はブースを調査に行ったのだがなにも展示がない。友人も実物を見ることもなく、リストから選んで購入したのが写真のブルーのポロシャツ(胸にHELLOのロゴ)とHELLOタオル。

当初、タオルだけでいいと思っていたが、YUIとバンドメンバーがライブで着用したのでほしくなったけど、夕方もうないだろうな~とブースをチェックしたら余裕であった・・・。買ってしまった。この先、着ることはないかもしれない。あと、リストバンドがあるけど買わなかった。

2011年7月24日日曜日

YUI 2011年7月24日JOIN ALIVE セットリスト速報

■YUI 2011年7月24日JOIN ALIVE セットリスト
01. HELLO ~Paradise Kiss~
02. GLORIA
03. CHE.R.RY
04. Your Heaven
05. 翼をください  (〜YUI歌いながら号泣)
06. It's My Life
07. Rolling star
08. I do it
09. YOU


2011年7月23日土曜日

Perfume@JOIN ALIVE 7月23日 岩見沢

Perfumeの今年の夏フェス出演第1段は北海道岩見沢のJOIN ALIVEだ。

朝4時30分に家を出て、途中渋滞に巻き込まれ、ようやく会場にたどり着いたのが12時30分ごろ。(C駐車場からリストバンド引き換えゲートが遠すぎるわ!)すでに疲れた感がある。急いでROSE STAGEでクラムボンだ。

長年聴いてきた素晴らしい音楽性と個性的で魅力的なボーカルのバンド。スタンディングエリア後方で楽しんだ後、戦場へ。

それほど前には行けなかった。ここで大きな不安を感じた。最前列エリアに小さな子供がいる!これは危ない。どうしてスタッフは止めないのか?このフェスはまだ2回目なので学習が不十分なのか?あと、周囲が「初めてで、あまり良くは知らないけど、まあ聴いてみよう」的な雰囲気の若者と女子が多かった。

自分はフェスでPerfumeを見るのが7回目。スタンディングライブで見るのが9回目なので分かるのだが、これはとても危険だ。FAKE ITの狂ったループが流れ、3人が現れると、当たり前のように凄まじい殺人圧縮。自分にとっては日常だが、現場は阿鼻叫喚の地獄絵。この日のライブは結局、最後まで落ち着かなかった。

しかも、このスタンディングエリアには転倒防止柵が不十分。将棋倒しの恐怖を味わった。重度のパフュオタと一見客。この目的を異にする2つの勢力が混じり合うのは危険なことだ。

Perfumeのライブは凄まじいことはちょっと調べればすぐ分かるのに。自分の後方の若い男はずっと興奮状態で泣きべそをかきながら愚痴ってたし、子供達は戦争難民のように柵内側の安全地帯へ保護され、座らされていた。びーびー泣いていた。担ぎ出された女の子もいた。かわいそうに。

でも、「押すなんて、ひどい!」と文句を言ったり、ふて腐れるのはおかしい。だってフロントエリアがそういうところなのは当たり前。ホルモンやハイエイタスではこんな事故は起こらない。みんな対処の方法を知っているから。それにしてもJOIN ALIVE 色々な点で糞だった。そこには今回は触れず、Perfumeについて思い出す。

3人はやっぱり天使だった。またしても黄色をベースにした衣装だ。のっちはブラジル代表みたいだった。PTAのコーナーでは、「ホッホ~ぅ」までは完璧にのっていたオーディエンスであったが、「上の歯~下のは~」が始まると周囲はきょとーんだった。ここはDVDとかでは予習が出来ないハードルの高い場所。さらにB'zジャンプもうまく乗れていなかった。結局、初めての人が多かったということだ。

レーザービームとパーフェクトスター・パーフェクトスタイルが聴けたのはよかったが、あとは特に驚きもない。もう最前エリアでPerfumeをみるのは卒業かもしれない。この日のライブは自分にもPerfumeの3人にも特に印象に残らないものだったかもしれない。

多くの者が心身ともにずたぼろになったが、後方の芝生で座って見物していた人にとっては楽しかっただろう。こちらとしても、ライブのマナーの共通認識がなくて自己中な若者とのライブはもう避けたい、地方のフェスはこりごりと思うようになった。

Perfume 7月23日 JOIN ALIVE
ROSE STAGE セットリスト
01. FAKE IT
02. レーザービーム
03. ワンルーム・ディスコ
MC
04. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
05. VOICE
PTAのコーナー
06. チョコレイト・ディスコ
07. ポリリズム

2011年7月22日金曜日

PATiPATi2007年10月号 夏フェスを振り返る

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はっきりってこの時期はもうほかの事なんか手に付かない。1年をこのために生きるといっても過言ではない夏フェスシーズンが始まるのだ。「暑いのが苦手だ」「なんだか怖い」「ヤンチャな若者ばかりでしょ」とか言って敬遠している者ははっきり言って、生きる喜びの半分を知らないのと同じだ。暑さでクラクラめまいがするほど体力を消耗しようとも、腕にみみず腫れとあざをつくろうとも、どんぞこ貧乏になろうとも、あの熱狂の最前線へ行くべきなのだ。

ひと月ほど前に池袋でPATiPATi2007年10月号を150円で手に入れた。LOVE&TRUTHのインタビューを収録。今まで何度もLOVE&TRUTHのインタビューは読んできたので省略。ただ、唯一「おっ?!」って思った部分のみ抜粋。

《あいのうたをを聴かせてよ》の部分について
「漢字だと『契り』『誓い』的な言葉に近くなると思うんですけど、ひらがなだと、特に『〝自分〟が想ってる』愛というか。すごく難しいですけど・・・・押しつけがましくないっていうか。はい、自分が想っている愛。だから、強い言葉というよりも、優しい言葉っていうイメージがありますね。」
まあ、今回はそこには深入りしない。今回はYUIの夏フェスについてのコメントを取り上げたい。ROCK IN JAPAN FES. 2007出演についてロッキン増刊よりも詳しく発言しているので注目。
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「かなりの人数の方が観に来てくださったので、それがまず単純にうれしかったですし、ありがたいなと思いました。出演者が遊ぶ場所もあるので、去年と同じように水鉄砲して遊んでビショビショになったり、はしゃぎすぎてビニールプールに半分ぐらいつかってしまったり(笑)。『やっちゃった!』って(笑)。『それもフェスだからあり!』みたいな。
本気で走り回って、本番前からライブ1本やったぐらいの汗をかいてしまいました(笑)。ライブもやっぱりフェスならではのテンションの高さでやりましたし、ライブが終わってからもフェスならではで、いろんな人のライブを観に行ったりしましたね。」
例えば誰のライブを観ました?
「ザ・クロマニヨンズ、ZAZEN BOYS、ギターウルフ・・・・最後、ELLEGARDENを観てから帰りました。芝生の上に座って風を感じながら観たり、移動しながらいろんなとこから観てみて、『これは(音に)風の影響があるなあ』とかひとりで考えながら散策したり(笑)。間違って一般エリアに入ってしまって握手を求められたりとか(笑)。
楽屋エリアでもかなりいろんな人が話しかけてくれました。酔っている人が多かったので、覚えていらっしゃるかはわからないんですけども(笑)。フェスはそのノリがいいですね、やっぱり。自由で、楽しかったです。」

ライブ前にビニールプールに半分ぐらいつかるって!それって着替えないとだめだよね。

ああ、あの年はクロマニヨンズが出てたなあ。観てないけど。え?!YUIはギターウルフが好きなのか?YUIの口から初めて聞いた。あの年、エルレを聴かないで帰ってしまたんだったなあ。今年のロッキンはYUIの後がZAZENだなあ。感慨深い。YUIは以前からZAZENが好きと発言していた。じゃあ、観るだろうなあ。

だけど、今年のフォレストは朝からパンクだわ。グッフォー →  TOTALFAT → MONOBRIGHT → YUI → ザゼンって!一昨年の惨事がよみがえるね。リュックを持ち込み、クーラーボックスを持ち込み最前をキープしていた連中を排除しようという意図を感じる。フロントエリアは激モッシュの連続必至!自分はすべてのバンドのライブへ行った事があるけど、曲はすべては知らないので離れたところで観ていようと思う。LAKEでSPECIAL OTHERSがあるし。今年も最前は無理だな・・・。YUIも流れに乗ってパンクセット持ってきてくれないかな。

というわけで、明日から1泊2日で北海道(笑)。(もったいない・・・。もっと滞在したかった。)当日入りでJOIN ALIVEへ初参戦!23日はPerfumeに間に合えばいいや。でも、クラムボンはめったに観れないので貴重だ。ぜひ間に合うように行きたい。飛行機ちゃんと飛んでほしい。電車も止まらないでほしい。おそらく、クラムボン → Perfume → Galileo Galilei → マキシマムザホルモン → the HIATUS  → THE MUSIC → KEN YOKOYAMA だろう。なんて豪華なメンツだ。

24日は 秦基博 → YUI → サンボマスター → FACT → 難波章浩 → THE BAWDIES → ねごと → SHERBETS (帰りの飛行機に乗るためにここで退散か?) まあ、この計画だとほとんど休息を取れないので破綻する可能性が高い。

昨年は九州のフェスで「地域それぞれだなあ」と思い知ることがあった。戸惑った。北海道は開拓民の子孫の土地。福岡みたいに保守的じゃないと信じたい。きっと盛り上がってくれるはず。

2011年7月21日木曜日

CDでーたのPerfumeのインタビューから「FAKE IT」

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川崎のブックオフでCDデータ2010年12月号を150円で見つけた。新曲「ねぇ」について3人がきゃっきゃと楽しそうにインタビュー。自分はこの3人が楽しそうにしているのを見るのが楽しい。サイコーに面白い3人だ。

「ねぇ」のジャケットのあのピンクタイツ衣装を3人は「最近お揃いの衣装はレアなのでうれしい」と好評だったのが意外だった。ああ、あの衣装も既製服だったんだ。ジャケット解禁のとたんに売り切れたそうだ。黒いタイツにすれば普段着でもいけるらしい。

そんな中で「FAKE IT」についてのインタビューが貴重だと思うので抜粋

か「出来上がって初めてあれを聞いたとき、びっくりしましたね。ウワッ、ここまでやっちゃうんだと。」 
過激な音ですよね 
か「VOICEの製作前ミーティングで『夏フェス用にedgeみたいな音モノが欲しいんです』とお願いしたときにはくれなくて、今くれるんだ、みたいな。」 
の「やっぱり中田さんは天邪鬼なんだなって思います(笑)。」

歌詞についてはどう思いましたか?女子の心理作戦みたいなところがありますが。

の「《世界で一番好きだ的な》ことは、《絶対に言わないわ》って、すごくわかります!」

あ「でもね、ちょいちょい思うんだけど、歌詞に《じゃましないで》って出てくるでしょ。そういうのって、ドラマとか漫画には出てくるけど、実際には言わないと思うんですよ。」

の「うん、言わんね。」

あ「そこが中田さんわかってない。」

の&か「ああ(爆笑)」

出た!あ~ちゃんのダメ出し。

あ「(笑)そういうの、前にもあって。」

か「VOICEのときでしょ。」

の「あの子には負けたくないの~」

あ「そう。そんなこと思ったことないし、普段の中ではこんなシチュエーションはないし、言わないですよね~。今回も《じゃましないで》と。ま!カッコいいし、全然歌うんですけどね(笑)。」

の「たしかに、実際にはあんまりないシチュエーションやね。」

あ「もちろん、あの言葉があることによって、曲がピリッとなってるんですけどね。ちょっと共感しづらい、みたいな(笑)」

か「でも、( )つきだから、口には出せない自分の心境を言ってるのかも。」

あ「それでも、《じゃましないで》とは思わなくない?」

か「アタシたちが思わないだけで、結構思う人はいるのかもよ」

の「ほら、『君に届け』のくるみちゃんはさ、中学校のときからずっと風早クンに回りくどいことばっかりして、高校になってやっと道が整ったかなって状況になるわけじゃない?」

あ「うん、そうじゃね。」

の「『私つり合わないかも』なんて言いながら、周りを「大丈夫、私たち応援するから』って方向にもっていく。それがようやく整ったと思ったときに、急に爽子が登場して。」

あ「それがまたすっごくいい子で。」

の「なんであの子なの?てなるわけでしょ。爽子が入ってこなかったら、私でいけたのに、みたいな。そこで、《じゃましないで》《私を見て》って思うんじゃない?」

あ「じゃあこれ、くるみちゃんだ。」

の「そう。くるみちゃんの歌!」

か「強力なライバルが現れた瞬間に思う言葉だね。」

あ「『君に届け』を見て、中田さんこれ書いたんじゃない?」

か「《大人気キミにとって》だしね。」

の「そうだ。あれ、風早クンだ!」

あ「ああ、『君に届け』的な、歌だったんだね(笑)」

Perfume_nee2

というような会話が延々と続くのがPerfumeの3人だ。ライブに行ったことのない人は知らないだろうが、3人のノープランMCが本当に長い!足が痛くなるほど長い!でもまあ、それが好きで行く人もいるぐらいだし。一度行けば病み付き。

というわけで、Perfumeにとって5年目の夏フェスシーズンが始まる!もう今週末土曜日に北海道岩見沢JOIN ALIVEが開幕戦だ!パフュオタはほんとうにすごくて日本中どこだろうと大挙押しかけ最前をキープする。こちらもなんとか負けないようにしたい。

2011年7月20日水曜日

CDでーた2005年11月号「ライブで鍛え上げたニューシングル!」

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名古屋で新幹線待ちの間に見つけたもう1冊がこれだ。CDデータ2005年11月号。ニューシングル「LIFE」リリース(2005年11月9日発売)の1ページのみインタビュー記事。「上京したばかりのころに書かれた楽曲で、すでにライブではおなじみの人気曲となっている」と解説されている。もう今ではこういう順序のリリースはない。

「ライブで歌っていてもアップテンポで気持ちのいい曲なんです。リズムが前に前にいってるので、階段を一歩一歩上っていくような感じ。ライブで何度も歌っているので、おかげで育ってくれてもいて。ライブで膨らんだ部分も、今回ちゃんと詰めることができたかなって思いますね」 
「初の野外フェスにも、楽しもうっていう気持ちで行ったんですけど、特にこの曲を歌った時にすごく楽しめたんです。リズムを体全体で刻んで、演奏を楽しむことができたし、お客さんにあおられて歌う楽しさも知ったし。その後にレコーディングをしたので、余計にライブで感じたよさが取り入れられたんじゃないかと思うんです。歌詞とメロディとライブ。どれも意味があるんですけど、そのすべてがいいカタチで重なり合えた曲だと思いますね」 
「歌詞の中には当時(1年前の上京直後)の自分がいるんですけど、改めて実感する部分も多かったんです。《過ぎてきた日々全部で、今のあたしなんだよ》って歌ってるように、その時期があったからこそ、今の自分がいると思う。うまくいかなくて悔しい思いをしたり、後悔したくないって感じてた自分がいて、そこで前向きになれたからこそ、前より余裕が持てるようになったり、マイペースになれたり、今を楽しめる自分がいる。変えられない過去があって、自分の意思で切り開いていける過去があって、自分の人生は自分の意思次第で変えていけると思うので、この曲がいろんな人に届いて、何かを変える力やきっかけになれたらいいなって思いますね」 
カップリング曲(crossroad)について 
「自分でつくったんですけど、カップリングだけはほかの人が歌った方がいいんじゃないかってくらい難しくて(笑)。でも、優しくて暖かいメロディなので、みなさんにもぜひ口ずさんでほしいなって思いますね」

いよいよYUIにとって7年目の夏フェスシーズンがスタートする。開幕戦は7月24日北海道岩見沢JOIN ALIVEのROSE STAGEだっ!YUI出演は12時20分の予定。開場時間は9時。いくらなんでも開門ダッシュ TO ポールポジションなんて愚かな事はしない。でも11時からの秦基博もしっかり見たいので2時間半は屋外立ちっぱなしだろう。暑くならないことを祈る。

2011年7月19日火曜日

「タイヨウのうた」の2つのフォトブック

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川崎へ行ったとき、このフォトブックを手に入れた。タイヨウのうた A Song to the Sun Invitation Book をブックオフで500円で発見。即レジへ。このフォトブックの存在は前々から知ってはいたのだが、実物を見るのは初めてだった。

映画「タイヨウのうた」のフォトブックはなぜか2種類存在する。このソニーマガジンズ版ともうひとつ、ロッキングオン版がある。

これだ
Asongtothesunbook_1

YUI in "A Song to the Sun" Good-bye days だ。

同じ映画のフォトブックがどうして2つ存在するのかわからない。使われている写真がかなり重複しているし、ストーリーの紹介とYUIのインタビューと構成が似ているので、まるで競合2社によるプレゼン資料の様相。ただ、片方にあって片方にない写真があったりするので、ディープファンは両方持っているのだろう。個人的にはこちらのロッキングオン版のほうがフォトブックとしてデザインも装丁もおしゃれ。

ただ、2年ぐらい前に絶版、在庫切れになったらしく現在は古書店かAmazonかオークションで手に入れることになる。ファンとしては必ず持っていたい1冊なので、数千円しても最近ファンになった人は買ってしまっているのかもしれない。運がいいとブックオフで700円ぐらいで出会えるかもしれない。自分は1冊350円で見つけて友人にプレゼントしたこともある。写真のよさと、多さとインタビューと内容も充実。

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一方でこちらのソニーマガジンズ版にはロッキングオン版にない写真がいくつかある。この孝治の背中に安心したように身をゆだねるYUIの表情!なかなかいい。

こちらのほうが図版が大きいので視覚的にアピールするかもしれない。

YUI'S DIARYと近藤ひさしによる「Good-bye days製作について」というページもソニーマガジンズ版にしかないので貴重かもしれない。ただ、映画パンフ風なつくりでちょっと内容に乏しい気もする。

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薫と孝治が海辺の石段で将来の夢について語っていると、日の出時間が迫り、・・・というシーンがこの映画で一番痛切で見ていてツラい。このシーンからの写真が切ない・・。泣きそうになる。YUIの悲しい顔は見たくない・・・。どちらを選ぶかは人によるが、個人的に、手元に置いておきたいのならばロッキングオン版を推す。

2011年7月18日月曜日

Worldcup見た後、川崎大師へ

S20110718_0077 いやいや・・・予想もしないことが起こるもんだ。頑張って早く起きて、なでしこJAPANの決勝戦を1-1の途中から見始めて・・・感動。すごいものを見せてくれた。

そのままのテンションで8時過ぎにファミレスへ移動。朝食にスープとパンでまったりしていると、T君から川崎大師へ行かないか?と誘われ、ふらふらと出かけた。たぶん川崎大師は7年ぶりぐらいだ。川崎へいくのも人生で5回目ぐらい。川崎ってびっくりするぐらい人が多い。なんで?地下街で昼食をとろうにもどこも人が並んでいた。川崎大師まで来てようやく冷やしうどんとカキ氷にありつけた。まあ、友人と近況を報告しあうために出かけたかったのだ。暑かった。

風鈴市というイベントが毎年行われている。日本各地の風鈴を販売している。風鈴マニアというのがいるのか?いくつかの風鈴は早々に売り切れていた。涼しい休憩所でWorldcupのこと、時事ネタ、仕事のこととか話しただけ。その後、ちょっと買い物をして6時ごろには家へ戻った。


2011年7月17日日曜日

ムラヴィンスキーのワーグナー

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ひと月ほど前、狭山方面へ歩きに出かけた帰りに高田馬場のブックオフでこのCDを500円で拾ってきた。ムラヴィンスキー&レニングラードpoのワーグナー管弦楽曲集。BMG-МЕЛОДИЯ 1995 

ソ連の指揮者ってワーグナーを演奏しちゃいけないんだと思っていた。ローエングリン第3幕への前奏曲だけはビクターの国内盤で持っていたので聴いたことあるけど、あとは初めて。

「前奏曲、愛と死」「ジークフリートの葬送行進曲」とか期待して聴いてみた。ソ連のオケの演奏だからと言ってなんらおかしなところがない。

5回ぐらい繰り返しかけてみたけど、魅力を感じるいい演奏だ。1965年録音のローエングリンが他の録音とはっきり違いのわかるテンションの高さ。金管セクションの音の抜けっぷりがソ連だわ。


Mravinsky_alps
PS. そして、このCDもだいぶ昔に中古で手に入れたもの。なんとリヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲のライブだ。こんなCDがあったとは~。

でもこのCDはけっこう人気があるらしい。いろいろなとこからCD化されている。音質に差があるらしいけど、iPodでしか音楽を聴かないのでわからない。
1962年の録音だからそれほど音もよくないけれど、ほかのムラヴィンスキーの録音に比べたらはるかにマシ。

ブックレットにSTEREOと書いてある。金管セクションがキンキンうるさい気もするけど、それはどのCDでも同じか。長らく、これが自分がこの曲で唯一持っているCDだった。何度か聴いてみたけど、この引き締まった表現は確かにスゴイ。

よくぞ録音として残してくれたものだ。そして、ホルン協奏曲第1番がエフゲニー・ブヤノフスキーのソロによる1964年のライブ。こちらはMONOでそんなに音がよくない。でも、やっぱり他の録音に比べるとマシ。テンション高めの伴奏がついている。

2011年7月16日土曜日

ミドリ~RUSH BALL 2007.9.2~の記事

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名古屋で、さあ帰ろう!と新幹線待ちにブックオフで「音楽と人~ロックフェス・グラフィティ2007」を見つけて500円で買ってみた。ほんの少しだけどミドリのことが載っていた。ああ、2007年のRUSH BALLに出てたんだっけ。この時も土煙が上がるカオスだったって聞いてたけど、一番よかった時期かな。この後藤まりこ かっけ~。まるでポカリのCMにそのまま使えそうな感じだ。ちなみに、このときのセットリストは M1.うわさのあの子 M2.愛のうた M3.ドーピング☆ノイズノイズキッス M4.あんたは誰や

2011年7月15日金曜日

POLYSICS@赤坂BLITZ ~ツアーでダバダバ~ファイナル

20110715_0030 3月のAXを欠席したので、実に昨年11月のLIQUID以来のPOLYSICSのワンマンライブへ行ってきた。CDJ大晦日以来のポリシックスだ。チケットを買ったのは1月ほど前。フツーにコンビニの端末で。ずっとチェックしていたがなかなかSOLDOUTにならないでいたのだが、スタンディングが売り切れたタイミングで2階席券を購入した。もう以前のように先行抽選に申し込む必要はない。実は今年に入ってからポリシックスを以前のようにヘビロテで聴いてはいない。春はとても音楽を聴く気分じゃなかったし。今日のライブも曲はすべて知っているが、曲名がなかなか思い出せないものが多かった。

この世界で唯一のポリ友Fさんを誘い会場前で18時30分ごろ合流し参戦。彼女に会うのも4ヶ月ぶりぐらいだ。もうお互いにずいぶんと長い間POLYSICSのライブを一緒に見てきた。いろいろ近況を話し合った。BLITZの2階席は初めてだった。見やすくていいね。ただ、あのクラウドの中に飛び込みたくなることたびたび。これほど多くのポリTを着た一団を見れるのはライブだけ。昨年はポリの勢いもちょっと停滞気味かななどと考えていたが、まだまだ新たなファンが増えている気がする。うれしいことだ。

20110715_0029 最新のアルバムからの曲をほとんどやっていたと思う。Mach肝心はこれ以上ないぐらいにヘンな曲だ。Cough Coughが曲名をなかなか思い出せなかったが、すごくカッコイイことに気がついた。Hot StuffとGo Ahead Now!はテンションが上がった。懐かしめの曲もやってくれた。ワトソンは最初何の曲かわからなかった。これからはこのアレンジでやっていくのだろうか。

フミドラムに度肝を抜かれたTIME SHOCK!とかBoy's Head は忘れかけていた曲。みんなよく過去の曲も聴きこんでいるね。Moog is Loveとか機会たべちゃいましたとか、すでになつかしい感じだ。久しぶりすぎた。Smile to Meは新たなダンスナンバーか?シーラカンスイズアンドロイドの鉄板の盛り上がりっぷりが2階席から見ていても、こいつら世界一だなって思った。Let's ダバダバが楽しかった。ヤノギターOR DIE!!!!なサブリミナル CHA-CHA-CHAが抱腹絶倒だった。ただちょっと長すぎた。アンコールの最後はBUGGIE TECHNICA 

いや~、やっぱりライブは楽しい。次はロッキンでポリを見る予定だ。がぜん楽しみ。

01. Heavy POLYSICK
02. Tei! Tei! Tei!
03. Bleeping Hedgehog
04. Cough Cough
05. Mach肝心
06. Hot Stuff
07. Go Ahead Now!
08. Much Love Oh! No!
09. 3 Point Time
10. Digital Dancing Zombie
11. ワトソン
12. Go to a Strange City
13. TIME SHOCK!
14. Boy’s Head
15. サブリミナル CHA-CHA-CHA
16. Moog is Love
17. Don’t Cry
18. 機械食べちゃいました
19. How are you?
20. Jumping Up and Clash
21. シーラカンス イズ アンドロイド
22. Shout Aloud!
23. Smile to Me
24. Have a Good Night
アンコール1
01. Let’s ダバダバ
02. Electric Surfin’ Go Go
アンコール2
01. BUGGIE TECHNICA

以上27曲!

2011年7月14日木曜日

FOO FIGHTERS / ECHOES,SILENCE,PATIENCE & GRACE (2007)

Foofighters このCDを500円で見つけたので買ってしまった。2010年代に入ってもいまだに根強い人気のFOO FIGHTERSの2007年のアルバム。自分はいまだにこのアルバムのタイトルを覚えられない。ずっとmp3音源で聴いてきたのだが、ここ数ヶ月、もっといい音で聴きたいなどとぼんやり考えていたらブックオフにあった。輸入盤なので国内盤にあるトラック13とトラック14はない。

なにせTHE PRETENDERが人気が高い。どちらかというとアコースティックに傾倒したアルバムで、個人的に「BALLAD OF THE BEACONSFIELD MUNERS」の存在があえてCD欲しいと思わせる一因となった。誰も言わないけど、「BUT, HONESTLY」もなぜか再生回数が多い。やっぱギターだわ。漢だわ。美しく正しいロック。

ちなみにYUIは中学時代にニルヴァーナを初めて聴いたそうだ。「おお!」と思ったそうだ。(出典を失念)やっぱ普通一般の中学生とは違うね。じゃあきっとFOO FIGHTERSも聴いているはず。

2011年7月13日水曜日

MUSICA 2008年5月号

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今まで数年かけて長々とYUIの過去のインタビューなどを掘り下げてきたが、その中でもこのインタビュー記事はとりわけ重要。
先週、神保町へ立ち寄った際にこの雑誌を買ってきた。MUSICA 2008年5月号 「I LOVED YESTERDAY」期に出版されたインタビューの中で最も注目するべき、YUIのすべてのインタビューの中でも特に重要な1冊。

この雑誌は大きな書店じゃないと取り扱ってないのでこの号を買い逃していていて、そのうち出会えるだろうと思っていたものの、3年経ってもなかなか出会えずに、ついに定価より高かったけど買ってしまった。(定価600円を700円で発見)

先月の香港コンサートは日本の音楽ファンにも強いインパクトを与えたようだ。ある番組では「若者の間でカリスマ的人気」などと紹介されていた。
まだまだ世間のYUIに関する認識は甘い。「ちょっと可愛いシンガーソングライター」などという認識では多くを見誤る。
音楽ライターに中でも昔からYUIを高く評価し、YUIを聴き込んでいると思われるYUI大好き宇野維正によるインタビューを読み返してみたい。

2004年末にインディーズからリリースされた『It's happy line/I know』の卓越したメロディと真摯な歌声の強さにすっかリ度肝を抜かれ、"feel my soul"でメジャーデビューした後、しばらく楽曲のリリースがある度にYUIにインタヴューをしてきた。
当時のYUIはまだ東京に出てきたばかりで、頑ななまでに「自分」と「音楽」とに向き合いながら1曲1曲に全身全霊をかけることだけに集中していて、まだ自分の音楽をこうしたインタヴューの場で言葉にすることにあまり自覚的ではなかった。でも、久々に取材の場で会ったYUIは、その音楽に対する純粋で真摯な姿勢はそのままに、丁寧に言葉を選んで、こちらがちょっと違う解釈をしたらそれを正しながら、自分の創作の核の部分についてじっくりと語ってくれた。
◆インタヴューするのは2年以上ぶりですね。
 
「あっ、もうそんなに経つんですね。早い、時間が経つのが(笑)。」

◆もちろんそのあいだもずっと作品を聴かせてもらってきたし、ライヴでも観てきましたけど、人気もそうだし、ミュージシャンとしての成長ぶりも、凄いことになっていて。
 
「そうですか?(笑)」

◆今回のアルバム「I LOVED YESTERDAY」 は、YUIさんがミュージシャンとして新しい段階に入ったことを告げる素晴らしい作品だと思いました。本当に、何度聴いても飽きない。
 
「ありがとうございます」

◆今回はMUSICA初登場ということで、この「I LOVED YESTERDAY」というアルバム、そしてミュージシャンYUIについていろんな側面から訊いていきたいと思ってます。まずは今回のアルバムなんですが、これは相当自分でも手応えのあった作品なんじゃないですか?
 
「そうですね。凄く納得のいく作品ができたなっていう気持ちですね。完成からちょっと時間が経って、今はいい作品になってよかったなって思いますね。うん」

◆とにかく音楽的に凄くまとまりのある作品だと思ったんですよ。いろんなことに手を出すんじやなくて、YUIさんの核の部分を1枚のアルバムに込めた作品だなって思いました。
 
「そうですね。アコースティックな"Namidairo"とか、凄くポップな"Laugh away"とか、エレキギターをかき鳴らして作った"My Generation"とか、いろんなタイプの曲が入ってはいるんですけど、どこからどう聴いても全部自分のサウンドになったな、っていうのは自分でも思いますね」

◆これまで2枚アルバムを作ってきて、3枚目の今作で自分が一番活きるサウンドが見つかったっていう実感があったのかなって、ちょっとそんなことを聴きながら思ったんですけど。
 
「ああ。でも、1枚目の時からそこの部分はそんなにブレてなくて。いつもその時に感じたことっていうのが、そのまま音にもなってると思うので、アルバムにはその時その時の自分が入ってると思うんですけど。今回のアルバムではやっぱり、自分にとって凄く大きな意味があったツアーや武道館でのライヴを経験したことによって、もっともっとロックな曲を書いてみたいと思ったのはありますね。もちろん、アコースティックな曲もやっぱり凄く好きなので、そういう曲もたくさん書きましたけど。だから、1曲1曲いろんな色を、今の自分の中から正直に出せたらと思ってますけど」

◆前作の『CANT' BUY MY LOVE』は、YUIさんの中で音楽的にもいろんな挑戦のあったアルバムだと思ったんですよ。
 
「はい、そうですね」

◆で、前作と比べて今回は、ライヴで自分のリスナーと直に接することによって自信がついたからかもしれないですけど、挑戦というより、自分の中にあるものを気持ちよく吐き出していったようなアルバムという感じがしたんです。
 
「うん。『気持ちよく』というところは凄くその通りだと思いますね。それと、今言ってくれたように、曲を作ってても聴いてくれてる人の顔が浮かぶようになったんですね。それは実感としてあります。やっぱりライヴやったり、あと手紙やメールなどでメッセージをいただいたりすることによって、前よりも近くなったような感覚はありますね」

◆ただ、今や膨大な数のリスナーがいるわけじやないですか。そのことが曲を作る上で、ブレッシヤーになったり、混乱したりってことはないですか?
 
「ないです。みんなが自分に期待をしてくれてるのであれば(笑)、それに応えていきたいし、自分の中で納得のいくことだけをしたいなって思うだけですね。でもそれだけじゃなくて、今、本当に音楽やってて楽しい。いつも『音楽って楽しい!』ってことを凄く感じながらやっているので、自分の中ではいろんなことにいい意味で上手くバランスがとれてると思います」

◆「音楽って楽しい!」って思えるのは素晴らしいですけど、音楽をやるとひと言で言っても、曲を書いてる時、レコーディングしてる時、ライヴで歌ってる時、あるいはテレビで歌ってる時と、いろんな段階がありますけど、今YUIさんが音楽の現場にいて一番エンジョイできるのはどれですか?
 
「う一ん、全部が全部に違う要素があって、でも共通してるところもあるので………その時その時をエンジョイできるようにしてるんですけれども……でもやっぱり、一つひとつ曲を作っていく時っていうのは、まったく新しいことをすることなので特別な時間ではありますね。すべての種になる部分というか……」

◆生みの苦しみっていうのは、あんまりない?
 
「ないですね。曲を作ってる時って、単純にギターを弾いてて、『あっ、これいいかもいいかも!』って楽しんで、いろいろ考えながらやっていく感じなんです。で、レコーディングの時は、もう自分の頭の中では見えてるものに、できるだけ近づけていくようにすることだったりする。あとは、そこで浮かんだ新しいアイデアを試したり、たとえばコーラス足してみたりってことを、いろんな人と意見を出し合いながらやっていくことだから。で、そのあとまたマスタリングの段階も楽しくて、『もっとこの音を減らしてみたほうがいいんじやないか?』とか、そういう話し合いをしたり。その過程も作品にとっては凄く重要なことだってわかってきたし、面白いですね。楽しい、現場は(笑)。ライヴの時はまた全然違うけど、それぞれ違う場所で、違う人達を前にして、毎回どういうふうにしたら満足してもらえるかな、ってことを考えるのも楽しいし」

◆凄い、全部を楽しめてるってことですね。じやあ、本当にこれはキツいというか、楽しいんだけれども大変っていうなのはなんですか?
 
「う-ん……あんまり……」

◆でも、曲作りで悩んだり苦労したりしないっていうのは、ソングライターとしてかなり凄いことだと思うんですけど。しかもあんな、メチャクチャいい曲をバンバン書いてるのに。

「多分、他の人にしてみたら〝悩んでる〟に当てはまるような状態になることもあるかもしれないけど、あんまり自分ではそういうふうに感じることがないんですね」

◆今回の『I LOVED YESTERDAY』を聴いて思ったのは、デビューしてから1年くらいの間にいろいろお話しましたけど、その頃のYUIさんのいいところが全然なくなってないなってことなんです。歌に対する純粋な気持ちだったり、メロディに対する直感的なひらめきだったり。「なんでこんな汚れずにいられるんだろう?」って凄く感じて。それもやっぱり、心から楽しんでやれてるからなのかな?

「きっと楽しんでいるからですね。今回の『I LOVED YESTERDAY』のタイトルにも込めたんですけど、ここまでやれてこれた自分の〝過去を愛する〟っていうことも大切なことで。やっぱり今こうやって楽しんで音楽をやっていられる自分を支えてるのは自分の過去であって、その中でたくさんの出会いに恵まれたなって凄く思うんですよね。そのことへの感謝は、この作品に込めたつもりです」

◆直訳すると、〝過去を愛していた〟ですよね?

「はい。〝私は過去を愛していた〟」

◆だからある意味、これまでの自分にひとつ大きなピリオドを打つような作品なのかな、ともちょっと思ったんですね。

「そうですね、はい」

◆この作品が世に出た後は、YUIさんの目の前にはもう現在と未来が広がっているだけみたいな、そういう場所に立とうっていう意志表示にも思えたんですけど、その解釈って間違ってますか?

「そういう意味も込められてます。だからこそこの作品では、今のこの時点から過去を振り返ることだったり、振り返って思い返すことだったりとか、そういうことを込めたんです。たとえば"My Generation"の《はじめから自由よ》っていう気持ちとか、そういうずっと自分が昔から感じていたことを振り返っている部分が多いですね」

◆なるほどね。自分が今回の作品で印象的だったのは、これまでのYUIさんの音楽になかった要素として、"No way"や"OH YEAH"のような、ちょっとユーモアのある、アルバム全体の中でアクセントの存在なんですね。アルバムって、全部の曲が「押し」だと疲れちゃうじゃないですか。いいロックのアルバムって「引き」の曲が重要だと思うんですけど、そういう「引き」になる曲も書くようになったんだなあって思って。それが凄く効いてると思うんですよね。

「嬉しい!No wayは、ちょっとバンクっぽくって、サウンド的にライヴでやったら絶対に盛り上がるだろうなって思いながら詰めていった曲で。サウンド的には凄くガーッて威勢がいいけど、歌詞の部分では凄く自分自身に寄った心情というか、本当にリアルな気持ちを書いてるんです。そういうところが融合したら、面白い曲になるかなって思って」

◆曲の出だしから、《もうイヤんなっちゃうよ》ですもんね(笑)。」

「そう、そのまんまですね(笑)」

◆曲も1分ちょっとだし(笑)
 
「はい(笑)。あと、"OH YEAH"では《キボーの朝だ》みたいに、敢えてカタカナで詞を書いてみたりして、コーラスとかも面白い感じにしたいなと思って。これまでになかったようなカラッとした曲にしたいな、っていうイメージでレコーディングしていったんです。歌詞も、自分の中のコミカルなところを入れてみたいなって思って今回は挑戦しましたね。アルバムの中のそういう曲を褒められて嬉しい(笑)。」

◆昔インタヴューした時に、YUIさんにひとつだけ批判っぽいことを言ったことがあって。
「YUIさんの音楽ってちょっと真面目過ぎると思うんですよ。ロックって本来、もっと不真面目でユーモアのあるものじゃないですか?」って自分が言ったら、YUIさんがとても困った顔をしたのをよく覚えてるんです。

「ありましたね(笑)。」

◆今回のアルバムは、そういうYUIさんの真面目過ぎるところもとてもいい形でちゃんと残りつつ、多分当時より余裕が出てきたからだと思うんですけど、そういうちょっと不真面目でユーモラスな側面も出てて、より人間くさい作品になってるっていうか。ずっとYUIさんの作品を聴いてきたひとりのリスナーとして、とても達成感がある作品だったんですよ。

「……なんか、お父さんみたいですね(笑)。」

◆いやいやいや。

「お父さんみたい」

◆二度言わなくても(笑)。じやあ、サウンド面で心がけたことってありますか?前作と比べると、いろんなものが削ぎ落とされたシンプルなサウンドが印象的なんですけど。

「そうですね。サウンドは凄くシンプルになってきてますね。「ここのここヴォリューム落として、ここは上げちゃおう」っていうような指示とかができるくらい、自分でもわかるようになってきたから。一つひとつ納得しながらできたので満足してますね。いろんなことが自分の中で結びついてきた。歌の部分で『あっ、こういうふうに歌い過ぎると、こういうふうな印象になっちやうんだな』って思ったり、サウンド面でもほんのちっちゃいことで『あっ、こうすればこういうふうになるんだな」って思ったり」

◆で、そういうYUIさんが求めた理想のサウンドが、こういうシンブルなギターとドラムとベースだけの、もう世界中の誰が聴いてもロックンロールとしか言いようのないサウンドっていう。

「そうですね」
Yui_musica_1
◆ストレートに訊きます。どうしてロックじゃなきゃいけなかったの?
 
「単純に歪んだギターの音を聴くとテンションが上がるんです」

◆もともとYUIさんって「ロックが好きで好きでたまらない!」っていうよりも、とにかく「歌うことが好きでたまらない!」っていう人じゃないですか。
 
「そうですね」

◆だから、このサウンドが自分の歌に合うっていう確信をどこかで手にしたんだろうなって思うんですよ。それはどこだったんだろう?

「やっぱりそれはライヴですね。今は曲を書く時もレコーディングする時も、いつもライヴでやることを想像するようになったので。もちろん、ストリートの感じでひとりでアコースティックでやるのは今でも大好きだし、それが自分の原点であることは絶対に変わらないことですけど、バンドと一緒に演奏する楽しさは他では得がたいものだから、これからもその両方をバランスよくやっていきたいな思うんですよね」

◆あと、今日一番訊きたかったのは、YUIさんからメロディとフレーズが生まれる瞬間、創作の秘密についてなんですよ。きっとYUIさんにとっても言葉にしにくい魔法の部分だと思うので、こうしてインタヴューで面と向かって話すのは難しいと思うんですけど。たとえば"Laugh away"の《ちっぽけな事に悩んじやって》の部分とか、"I will love you"の《いつも恋が走り出したら》の部分とか、YUIさんの曲って本当にメロディと言葉が初めて聴いた瞬間にリスナーの頭の中にドーンと渾然一体となって入ってきて、気がつくとつい口ずさんでるみたいな、そういう魔法のメロディ、魔法のフレーズっていうのが散りばめられてるんですね。で、なんでこんな鮮やかなメロディやフレーズが生まれるんだろうっていうことを、今日はできるだけ解明していきたいんですけど。

「そういうふうに言われるのは嬉しいですね。後でインタヴューを録音してるの聞き返したい(笑)。でも、メロディは普通に頭ん中て考えながらできていくって感じですよ。たとえば"Laugh away"だったら『凄くポップに、春らしく』っていうイメージがあったから、そういうイメージを膨らましていって。最終的にはギターを弾きながら作るんですけど」

◆よくミュージシャンの方は、そういう威力のあるメロディやフレーズが生まれる時って、「天から降ってくる」みたいなことを言うじゃないですか。そういう感覚ですか?
 「いや、私、メロディが『降ってくる』ってことはないですね。ギターでコードを鳴らしながら『思いつく』って感じ。『降ってくる』って言うと、本当に何もないところからワッて出てくるみたいじやないですか?それを待ってたら、いつまでも曲なんてできないと思うんですけど(笑)」

◆でもね、メロディとフレーズの力だけでこんなに「おっ、きたきた!」ってなるアーティストって、本当になかなかいないんですよね。自分のリスナー体験で言っても、出始めの頃のオアシスとかは、新曲が届く度に「おっ!」ってなるようなフレーズがあったんですけれども。
 
「うんうん」

◆そういう、初めて聴くのに、まるて何年も前から聴いてたような錯覚に陥るような凄いメロディが散りばめられてて。本当に「なんなんだろうこれは!」って思っちゃうんですよ。便利な言葉で「天才」とかって言葉がありますけど、そう言われるのは抵抗あるでしょ?
 
「いや、褒め言葉なら是非受け取リますって感じですけど(笑)。でもほんと、いい曲ができた瞬間は自分でも凄くテンションも上がるし、アホみたいに喜んでますけどね。「あ~、いいかもいいかも!」ってなって、周りの人に『聴いて聴いて!』ってなるし、そこで『いいかも』って言われたら、『そう?ヤバイ!』みたいな(笑)、そんな感じでやってますけどね」

◆じゃあ、これまで曲を作ってきて、自分で「あっ、これはキタかも!」っていうのが、意外に普通なものとして受け入れられちやったり、遂に自分ではわりとあっさり作った曲が凄く受けちゃったりっていう、そういうズレってあります?
 
「ああ、そういうズレはあったかもしれない。ライヴでも、自分では凄くテンション上がってたんだけど、客観的に観てる人にとってはそうでもない、みたいなズレってあるじゃないですか。だから、そこは自分なりに学んでいくというか、みんなの反応から学ばされるところはあると思うんですけど」

◆でも、"Love is all"の《いいこと書いてね やっと生まれた歌だから》のところとかは、絶対に間違いないですね。もし自分がミュージシャンで、こんな素晴らしいメロディがふっと出てきたら失神しますね、興奮して。
 
「(笑)。 "Love is all"は、もうこれ2年前くらいの曲なんですけど、確かに「お一っ!」ってなりました。最初から『壮大な曲を書きたい!』って思って書いた曲だったから」

◆でも、歌詞のメッセージは『壮大な曲』っていうのとは、また全然違うところにありますよね。
 
「そうです。メロディは2年前からあったんですけど、今回はもともとメロディがあったものに歌詞を書いていくって曲が多かったんです。"Love is all"みたいな穏やかでゆったりした曲に、敢えてこういう強いメッセージをのせたてみたら面白いかなって思って。自分では、うまく合ったなって思うんですけど」

◆いや、たとえばこのメロディに切ない恋心とかを綴った歌詞をのせたら、それこそ凄いヒットシングルになる可能性のある曲だと思うんですよ。だから正直「もったいないな」って思う反面、このメロディにあの辛辣な歌詞を乗っけちやうところが凄いよなって。本当に参りました。
 
「ありがとうございます」

◆これ、思いっきり音楽評論家とかインタヴュアーに対する批判的な歌ですよね、立場的にドキっとさせられるんですけど、もちろん本心から?
 
「もちろん。そのまんまです」

◆なので、自分のような人間がまさに攻撃の対象なんだろうなって。
 
「……はい」

◆「はい」って!
 
「(笑)。」

◆でも、この歌に込められてるのは、多分ものを作ってる人すべてが持ってる想いだと思うんですよね。《手紙は読むより 書く方が 時間がかかること想い出してみてよ》っていう、まさにその通りで。こういう攻撃性って、これまでそんなに見せてなかったですよね?
 
「でも、『FROM ME TO YOU』の"Blue wind"っていう曲でも実は同じようなことを歌ってて、こういう気持ちは最初から自分の中にずっとあるものなんです。"Love is all"は、それをより具体的に歌詞にしただけで。取材の時に、ちゃんと私の曲を聴いてきてない人がいて、『インタヴューするなら、もうちょっとちゃんと聴いて欲しいな!』っていうその時の感情を、曲の中で爆発させちゃったんですけど」

◆はい。
 
「でも、感情を爆発させるだけじゃなくて、"Love is all"、『愛がすべて』っていう曲にしたかったんです。私は音楽を気持ちを込めて作ってるし、どんな批判的なことでも愛のある言葉だったら心に響くし、ちゃんと聞けると思うんですけど、愛のない言葉って凄く冷たくて悲しいものだなって。それは、自分自身に対しても言い聞かせていることでもあるし」

◆なるほどね。あの、YUIさんって、思わず誰もが口ずさむような「いい曲」を書くにはどうしたらいいのか、その秘密を知ってる人だと思うんですよ。たとえば、あらゆる古今東西の音楽を聴くことも、いい曲を書くためのひとつの方法かもしれない。あるいは、誰も経験したことがないような人生を送ってきて、そういう人生経験が曲に滲み出て、それがいい曲になるっていうこともあるかもしれない。YUIさんがこれだけいい曲を書ける理由って、自分で考えるとなんだと思いますか?
 
「私にとっては…………やっぱり、音楽に本当に救われた、本当に助けられた時があったっていうのは凄く大きいと思います。音楽が自分の全人生を支えてくれたし、助けてくれたからこそ、今でも音楽を凄く大切にしたいと思うし、そこに集中していたいって思うんです」

◆なるほど。確かに、その思いの強さかもしれないですね。アルバムの最後に"Am I wrong"という、ちょっと悲しい歌があるじやないですか。
 
「はい。この曲で終わらせたかったんです」

◆これ、結構切ない歌なんですけど、ここで《守るものはたったひとつ》って歌ってる、その「たったひとつ」っていうのは、YUIさんにとって「歌」ってことですよね?
 
「そうです」

◆逆に言えば、そこさえ守っていれば、どうにでも生きていけるというような、そういう強さをとても感じました。
 
「うん……でも《守るものはたったひとつ》ってあるけど、そのことで周りの人を困らせたいわけじゃないっていう心の葛藤を曲にしたかったんです。だから、別に「歌だけ」っていうわけではなくて……それが大切で、そこは譲れないところなんだけど……他に何も求めてないわけじゃない。でも、結局は《わかりあえないね》っていうフレーズに辿り着く。本当はわかりあいたい、でも《わかりあえない》っていう言葉が曲の中ではハマる時もある」

◆"Laugh away"のような弾けた曲から始まるけど、結局《わかりあえないね》っていうところで終わる。アルバムのストーリーとしては、普通だったら、わかりあって終わりたいじゃないですか?
 
「うん」

◆でも、ハッピーエンドにはできなかった?

「1枚目のアルバムも2枚目のアルバムも問いかけて終わっていて、完結することでは終わらなかったんです」

◆そうでしたね。
 
「だから、今回もアルバムの最後の曲は問いかけて終わりたかった。全部、次に繋げていくためなんです。終わったあとに聴いてくれた人の心に何かが残るようにしたくて」

◆さっきも言っていたように、歌によって自分の人生は救われたけれども、一方で歌によって犠牲にしてるところもある、っていうことを歌つているとも思ったんですけど。
 
「……う一ん……犠牲というか、どうしても譲れないことはある。自分にとって大切なものを守るために。でも、だからって他のものを拒否してるわけでもないんです。ただ、時にはそういうこともあるなって。そんな、誰にとっても共感してもらえるような広い音楽をやっていきたいっていうわけでもないし……」

◆そうなんだ。
 
「はい」

◆"I will love you"の、《いつも恋が走り出したら あたしはネガティブな夢に 苦しんでたの》っていうフレーズが、凄く耳に残るんですけれども、実際にそういうところってある?
 
「あります。確実にあると思います」

◆それは、なんでなんだろう?
 
「恋愛とかで、誰でもネガティヴな方向に考える時もあると思うんですよ。いろいろ気にしちゃったりとか、『あれは、なんでこうだったんだろう?』って考えると、キリがなくなっちゃうような。でも、そんなことも忘れちゃうくらい、実際の生活の中では穏やかに時が流れてるんだなっていうのを今は感じることが多いですね。そういうことは、誰もが感じることなんじゃないかな?と思うんですけど」

◆それは、他人をなかなか信用できないっていうこととかに繋がってるのかな?
 
「いや、そういうわけではないです。この"I will love you"にも、やっぱりまだ「わかりあえない」っていう他人との距離感は入ってると思いますけど。でも、"I will love you"、『私はあなたを愛すでしょう』だから、まだ『I love you』と言えない、その距離感はあるけど、そこで諦めるんじゃなくてそこから希望がある感じにしたかった。この曲も恋愛の曲だけど、恋愛だけじゃなくて人間関係全体にも言えることだと思うんです。ちょっとわかりあい始めたと思ったところから、『本当は何を考えてるんだろう?』っていう問いが始まるっていう」

◆YUIさんって、そういう人との距離感を歌にすることが多いし、決して誰とでもすぐ仲良くなれるタイプではないと思うんですね。
 
「はい(笑)」

◆でも、去年の武道館公演の時に改めて思い知ったんですけど、オーディエンスは本当にちっちゃい子から大人まで、男も女もどっちもたくさんいて、もの凄く幅広いリスナーの方に愛されてるじゃないですか。ステージ上でYUIさんが、あの濃密な空間に戸惑うことなく、ちゃんとすべてを受け止めてるのが凄く印象的だったんです。リスナーの顔が見えてきたって言ってましたけど、こんなにたくさんの人が自分の音楽を熱心に聴いてる今の状況っていうのを、YUIさんはどのように思ってますか?
 
「そうですね……もちろん、時には戸惑うこともありますけど、『FROM ME TO YOU』っていうファーストアルバムに込めた気持ちが今も凄く強くあって。あまり大勢の人に向けて音楽を作ってるという意識はないんです。リスナーとは『私とあなた』の一対一の関係だと思うから。その『私とあなた』がいっぱいあるだけなんです。だから、ライヴ前とかに考えるのは、たとえばちっちゃい女の子が「ねえ、お母さん、YUI観に行こうよ!」って言ってくれて、家族みんなで来てくれたりするリスナーの姿だったりとか、凄く遠いところからひとりで新幹線に乗って、会場までいろいろ道を間違えたりしながら来てくれたリスナーの姿だったりとか、そういう姿を一つひとつ想像して、そこから自分も元気とかパワーもらうので。本当に、感謝してもしきれないくらいの気持ちがあるんです。去年の武道館には母親が来てくれたんですけど、もともと親孝行したいっていう気持ちで音楽を始めたっていうのもあって、今はそれが母親だけじゃなく、本当にみんなに「ありがとう」って。一人ひとりに「ありがとう」っていう気持ちなんです。そんな気持ちでずっといたいなって思ってます」

◆自分の音楽が、なんでこんなにたくさんのいろんな趣味趣向を持った人に聴かれるんだろうっていうことを、自分自身でちょっと分析したりすることはありますか?

「それはわからない(笑)。わからないけど、自分はこれからも楽しいと思ったことをするし、面白いと思った物があったら取り入れていきたいし、やっぱり音楽に対しては凄く正直に、真面目にやりたいと思ってる。そこは本当に真剣に考えてますけどね」

◆その音楽をやる動機の純粋さっていうのは、きっとこれから作品を追っていっても変わらないところなんでしょうね。今回の『L LOVED YESTERDAY』を聴いて強く思ったのは、「あっ、これからもYUIさんって変わらないんだろうな」っていうことで。1作目とか2作目とかだけだと、まだわからないじゃないですか?3枚目のアルバムってアーティストにとって凄く重要なタイミングだと思うんですよね。3枚目で本当にいい作品が作れるミュージシャンって、その先の持続力もある方だと思うんですよ。すいません、なんか偉そうな言い方なんですが(笑)。
 
「いえ、ありがとうございます(笑)。ありがたいです」

◆自分の未来のことを考えますか?たとえば、この『L LOVED YESTERDAY』という3枚目のアルバムが、未来の自分にとってどういうアルバムになるだろうとか、そういうこと。
 
「そうですね……う-ん、難しいけど、今はこの作品ができて、とりあえず凄く納得のいく、満足のいくアルバムなんで、今はこの時間を満喫できてる(笑)。だから、これからも目の前のことだけをちゃんと集中して見ていきたいですよね。先のことは考えても仕方ないし。『目の前のことを真剣にやったら、その次がある』って言ってた人がいて、それは凄く素敵な言葉だなって思うので、そういうふうにやっていけたらと思いますね」

◆最近よく聴いてる音楽ってあります?
 
「最近凄く好きでよく聴いているのはジェームス・イハのアルバム(スマッシング・パンプキンズのメンバーだったジェームス・イハが1998年にリリースした唯一のソロ・アルバム『Let It Come Down』)。凄く爽やかな作品で」

◆あぁ!あの作品はYUIさんの作品に通じるところはありますね。普遍的で、キレイなメロディがたくさん詰まってて。
 
「キレイなカフェで最影をしてて、そこで流れていて、「これ誰のですか?」って店員の方に訊いたらジェームス・イハっていう人の作品ってことだったので聴いてみたんですけど、凄く気に入って。CDを買って初めてスマパンのメンバーだった人で、しかも日系人だってことも知って。誕生日も一緒なんです(笑)。びっくりした」

◆でもあの人、あれ1枚しかアルバム出してないんですよね。
 
「そうなんですよね。もったいない!もっと聴きたいのに!」

◆今日はどうもありがとうございました。話をしていて、本当に頼もしいミュージシャンに成長したんだなって、改めて痛感しました。また凄い曲を聴かせてください!
 
「はい。ありがとうございました」

いままでYUIに「どうしてROCKだったの?」なんて訊いた人はいなかった。創作の秘密から、最近の音楽趣味まで幅広くカバー。、《いつも恋が走り出したら あたしはネガティブな夢に 苦しんでたの》という歌詞について実際にそういうことがあるかどうか訊いてみた箇所はびっくりした。YUIには創作の苦しみがないというのも重要な証言だ。もしもLove is allが切ない恋の歌だったら?なんて考えてもみなかった。写真にしてもYUIをカワイく撮ろうなどとまったく考えていない。YUIの内面に迫ろうという意気込みを感じる。
YUIの音楽を、日本語を理解しない世界の人々もフォローし始めている。このことが何を意味するのか、たいして曲を聴いてもいないで批評する人に訊いてみたい。

2011年7月12日火曜日

北川景子は「TOKYO」が好き

Skitagawaerika
鈍感な自分にもはっきりわかる。今現在日本で若者に一番人気がある女優は北川景子だ。

特にソースはないが。カワイイし美人だし、それに男っぽくサバサバした性格に男子も女子も弱い。自分も4年ぐらい前まではちょっと好きだったけど、それほどドラマも映画も見ていない。それほど詳しくもない。

この沢尻エリカとの2ショットは2006年の映画「間宮兄弟」のときのBarfout!から。この時点では2人とも好きだったのだが。可愛かったよね。
自分はまだ「クローズドノート」も「パラダイスキス」も見ていない。たぶん今後も見ないだろうけど。

さて、YUIはこの二人の主演映画にそれぞれ主題歌を提供している。「LOVE & TRUTH」と「HELLO ~Paradise Kiss~」だ。YUIと北川と沢尻は同学年!北川景子がYUIの「TOKYO」についてコメントしているテキストをTSUTAYAの店頭で発見した。「MY BESTアーティスト心の名盤教えます!」から引用
「メロディーが聞きやすいのはもちろん、歌詞がとても共感できるので、好きです。〝何かを手放して、そして手に入れる、そんな繰り返しかな?〟〝正しいことばかり選べない、それくらいわかってる〟の部分が、特に好きです。自分自身、17の頃に故郷を離れていますが、上京の時の不安と、期待の入り混じった気持ちの表現が絶妙だと思います。」
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YUIは福岡から、北川景子も17歳で神戸から上京してきている。同学年という事もあって北川はYUIをずっと気にしていたのかもしれない。
さすが!カワイイ子は音楽の趣味がいい!よくわかってらっしゃる。それから、YUIと同じ事務所の大政絢はfeel my soulが好き。

2011年7月11日月曜日

尾張瀬戸の古窯を見て歩く

20110709_0016まあ名古屋は異常に暑かったわけだが、せっかく遠くまで来たので観光して見ることになった。さて、どこへ行こうか? 友人がまだ行った事がないという瀬戸へ行ってみた。自分は瀬戸物にぜんぜん詳しくない。一時期、茶の湯に関心を持ったとき焼き物にもちょっと興味があったけど、結局なにも詳しくない。つい最近まで「セトモノって瀬戸内じゃないの?!」って思っていた。東海圏出身の友人に「バカ?」って云われたけど、関東の人間は結構勘違いしている人が多いはず。瀬戸は愛知県だ。ちなみに女優の瀬戸朝香は瀬戸の出身だ。

20110709_0017ライブから1夜明けて9時45分ごろビジネスホテルをチェックアウト。栄駅まで歩いて名鉄で尾張瀬戸まで440円。自分は日本中の私鉄に乗っているなあ。旅情を感じた。


尾張瀬戸に着くともう皮膚をじりじりと焼くような灼熱の太陽。駅にあった観光案内でざっくり丁寧にボランティアのおじさんから市内の見どころをレクチャー。「こんな暑い日に!」って呆れられたけど、「東京から来た」ということで、よほどの焼き物好きと思われたに違いない。

20110709_0018 駅から20分ほど歩いて旅情豊かな散策路だという窯垣の小径を目指す。


暑い!日陰がほとんどなく逃げ場がない。暑すぎて誰も歩いていない。

20110709_0019 窯って山の斜面を利用して作られる


というわけで窯元の集まる場所のメインストリート


往時の面影をしのぶ・・・。

20110709_0020 瀬戸物の制作上発生した不要になった道具などで築かれた幾何学模様の垣根の道


瀬戸観光の目玉だけど暑すぎて誰とも出会わない・・・










20110709_0023 まあ、もっといい季節に、興味のある人が歩けば楽しいだろうと思います。

20110709_0025 資料館があった。窯元だった家。


暑い中やって来た我々を歓迎してくれた。上がり込んで瀬戸物の歴史のビデオを見る。


学校では教えてくれないもうひとつの日本の歴史

20110709_0027 それほど遠い昔でもないのに、なんだか日本に見えない


大人になって気がついたことだけど、歴史って決して教科書の通りに進んでいない。


とてもためになった大人の社会科見学

20110709_0030 ビデオに出てきた本業窯


東京では見れない風景だ


産業遺産だ

20110709_0031 窯というものを初めて見た。


誰もいない


静かだ


昔は薪を燃やしていた

20110709_0034 窯の内部って釉薬でガラスみたいにピッカピカになってるんだ。


大人として知っていないといけないことを多く学んだ。


それにしても暑い

20110709_0029 なんだかすごく静かでいい街だったよ。


俺には見える。


朝ドラのヒロインがこの小径を駆ける風景が


ぜひこの街を舞台にドラマを作ってほしいね

20110709_0035 ミュージアム1階の食事どころで味噌カツ丼。暑さで参っていたのでビールがおいしかった~。これほどビールをおいしいと思ったことはない。


ここで食べるとどんぶりをひとつもらえる。


結局瀬戸に来ても瀬戸物を買わなかった。瀬戸物はどこでも買えるイメージだし

20110709_0006 PS. 前日のライブの後、居酒屋で人生初の「どて飯」を食べてみた。自分がこの名古屋飯の存在を知ったのは「旧ナゴヤ球場の名物」としてだ。労働者むけのワイルドな味。人によっては苦手かもしれない。自分はまあ、なくはないかな・・・ていう。


今回の名古屋ライブで、「味噌煮込みうどん」「どて飯」「味噌カツ」「手羽先」「エビフライ」「きしめん」そして、帰りの新幹線で「ひつまぶし弁当」と名古屋フードを味わいつくした旅になった。