ジェイグルーヴマガジン2005年9月号にYUIのインタビューページをブックオフで見つけたので即購入。300円。最近この雑誌を見かけないと思って調べたら、とっくの昔に休刊していた・・。そうだよね・・。このインタビューがこの雑誌でのYUI初インタビュー。「Tomorrow's way」リリースのときのもの。どのように作品を生み出しているのかについてのインタビュー。インタビュアーはSatoko Yoshida 以下引用
曲作りはどのようにされているのですか?
「自分の中でネタというか、こういう曲が書きたいっていうのが1個あったら、それを実現するために曲作りをしたいなって。こんな雰囲気がするよなとか、こんな気持ちになったなとか、そんな感じで、例えば懐かしい感じだなとか、よくここは夏に通ってたなとか、それだけでも1曲出来そうですね。」
そうやって普段ふと思い付いたことをもとに曲作りに繋げていく?
「そういうふうにも出来ますね。でも作曲のやり方って、何パターンもあって、いろんな人のいろんなやり方あると思うんですけど、1個の作り方だけでやっている人はいないと思うんですよ。例えば詞だけをノートに書いてそれを曲にするとか、映画を観てインスピレーションを受けて曲にしてみるとか、その映画の人物がどんなふうに感じたのかなと思いながら書いたりとか。」
最新作「Tomorrow's way」は映画「HINOKIO」を観て書き下ろされた曲だそうですね。
「主題歌っていうのもあって、普通に映画を観るより、「HINOKIO」はもっと耳を澄ました状態で、注意をくばって観ていたというのはありましたね。映画を観るのが好きなので、公開前の映画を観させてもらえるっていうのがすごくうれしくて、みんなよりも先に観てもいいのかなって(笑)。」
映画の主題歌ということで、意識されたのはどういうところですか。
「映画を観終わったら、映画全体の雰囲気とか、こういう内容でしたってわかるじゃないですか。で、その終わった雰囲気でこんな曲が流れてほしいなとか、こんな曲が流れてきたら自分だったら満足だなとか、そんなふうに考えながら。」
映画が完成して、自分の曲が流れてくるのを実際聴いてみていかがでした?
「映画自体すごく良くて、『ああ、やっぱりいい映画だったな』って思うんですけど、曲は何回も聴いているので、なんかもういいかなって(笑)。映画と組み合わせて観るというよりも、自分の曲がエンディングで流れるって知っていたので、不思議な気持ちでしたね。」
そして2曲目にカップリングされる「Last Train」も「こんな曲を作りたい」と思って書かれた曲だそうですが、これはどういうイメージで?
「張りつめた曲ばっかりじゃなくて、肩の力を抜いて聴ける曲も出していきたいなっていうのと、自分もすごく行き詰まっていて、疲れていた時期だったので、ほんとうに無気力になった状態でも、ラジオから流れてきたらホッとするとか、癒される曲を書きたいなっていうふうに思って、自然に書きましたね。」
発表された2枚のシングルを聴いていると、YUIさんって自分の内面をさらけ出して曲にしているイメージがあるんですけど、そう言われて思い当たるところはありますか。
「そういう部分もあると思います。さらけ出してはいると思う。音楽というのは、裸の状態って聞いたことがあって、詞とかも裸の状態、さらけ出して書いているのもあるので、きっと隠そうとしても隠せないものがたくさんあると思う。」
そういうところは隠さずに出していきたい。
「その辺はほんとにマイペースにいってるんじゃないですかね。すごいいっぱいいっぱいのときはいっぱいいっぱいでそれが曲に出ちゃうし、安定してるときは安定してるときでそれも出るから。でも、もっとっていう気持ちがあるので、そのときそのときをすごく大事にしていますね。」
今後YUIさんが目指すアーティスト像は?
「今のところはあんまり1つに限定したくはなくて、いろんなところから刺激を受けていきたいなと思います。いろんな人のライブを観ていきたいし、デビューする前にも自分が音楽を好きでやってきたことも、これから変わらずやりたいと思っているので。」
もう次の作品を作り始めているのですか。
「次の作品になるかは全然わからないんですけど、曲作りはどんどんしていってます。昨日もホテルで夜にどうしても曲を作りたくなって。でもホテルって音がよく響くよなって思いながら、ギターを出してポロンポロンと弾いたり、なんとなく曲作りはしてますね。」
常に曲が生み出せる状態なんですね。
「こんなことをしたいなっていうのはそのときにしかわからなかったりするじゃないですか。その感覚っていうのは。だからそれを取りあえず残しておこうかなっていう。」
映画「HINOKIO」はYUIファンでもまだ見てない人が多いかもしれない。けっこういい映画なので早めに観ておくことをオススメする。いい大人は観るのがツラいかもしれないが。
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