2011年2月20日日曜日

ストラヴィンスキー「結婚」 Les Noces

Lesnoces
ストラヴィンスキーに「結婚」という曲がある。混声合唱と4人のソリストと4台のピアノとパーカッションセクションによるカンタータ。そうとうインパクトのある曲。

非西欧的な土俗的なロシアを表現した曲。もしこれがオーケストラ曲だったらもっと人気があったと思う。自分は昔からこんな曲ばかり聴いていた。昔からクラシックを聴く理由は「驚かしてほしい」というのが大きい。こういう曲なら若者にもウケると思うんだが…まあ、無理か。最近、また聴いてみた。

これはイギリスでのバッハフェスで実現した夢のようなキャストによる、この曲の録音を探すと真っ先に目に付くバーンスタイン盤。 なにせピアニストがマルタ・アルゲリッチとクリスティアン・ツィマーマンとシプリアン・カツァリスとホメロ・フランセシュ(自分はこのピアニストをこのレコード以外で見かけたことはない)による、どうして実現したのかわからない録音。

このレコードは10年ぐらい前に散歩していて出会った1枚。たぶん大型書店の片隅のレコード市で750円で購入した西ドイツ盤。はっきりいってレコードで聴くべきでない曲。ピアノと打楽器と合唱がバチバチと火花を散らす曲なのでCDで聴くほうが断然いいに決まっている。

この録音がそれほど気に入っていないのでCDは手に入れていない。ロシア語版なのだが、なんだか鈍重で冴えない感じ。ただ、ジャケットはおしゃれ。そして、長らくフランス語版の録音を探していた。そもそも自分が初めてこの曲を聴いたのはフランス語版だったのだ。
しかし、長年さがして某録音を聴いてみてちょっと失望。やっぱりロシア語版でいいと思うようになった。

B面のミサ曲はどこもいいところが見出せない曲だったが、最近ようやくおもしろいと思えるようになってきた。この2曲がカップリングされたCDにアンチェル盤がある。自分が持っている唯一この曲のCD。個人的にこちらのほうがいい演奏だと思っている。

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