2011年2月14日月曜日

CUT2008年9月号のPerfumeインタビュー

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もうだいぶまえにCUTの2008年9月号を300円で手に入れた。
この年の夏、Perfumeはアイドルでありながらロック・イン・ジャパン・フェスのレイク・ステージに初登場。独自の立ち居地と現象ともいえる盛り上がりをさぐるインタビュー。

3人が髪型を変えようとしない理由と、のっちが髪を染めようとしたときあ~ちゃんがやめるように説得したエピソードが面白い。以下引用

「最新型アイドル」と形容されることも多いですが、3人はPerfumeのことをアイドルだと思ってるんでしょうか? これまでアイドルとして活動してきたという実感ってあります?
かしゆか 「自分たちとしては、『あたしたちはアイドルです!』っていう枠組みは意識してなくて、PerfumeはPerfumeみたいな。ほかのたくさんのアイドルの方を見ればかわいいと思うし、アーティストの人を見ればカッコいいし、どっちもあったんですよ。でも、『Perfumeってどっちなんですか?』って言われたら、その時はアイドルっぽい楽曲をやってたからアイドルって答えてたんですよね。でも、自分たちで『私たちはアイドルだからこうなきやいけない』っていう意識は昔っからなかったですね。『自分たちは自分たち』みたいな感じで」

のっち 「意識はしてなかったけど、アイドルっぽいこと、アイドル的な活動をしてましたよね。アイドルのほんとの意味はすごくいい言葉じゃないですか。『学園のアイドル』とかいうふうにたとえると。だからアイドルって言われるのはすごく嬉しいんです。だってあんなにかわいい子たちの中に混ぜてもらえるなんて」

あ~ちゃん 「アイドルとしてやっていきたいっていう思いもないてすし。もちろんアーティストっていうわけでもないですし。だから呼んでもらえるなら、どう呼んでいただいてもけっこうです(笑)。求められるものはなんでもやります(笑)」

のっち 「でもアイドルのイベントにも出られて、ロック・イン・ジャパン(フェス)とかにも出てる、今の立ち位置はすごくいい」

あ~ちゃん 「おいしい位置ですね」
アイドルって、「こうでなきやいけない」っていう偶像視を受け入れるシビアな存在だと思うんですよ。でも、確かにPerfumeにはそういうプレッシャーをあんまり感じませんよね。
3人「はははは」
でも逆に、「Perfumeはこう見えてなきやいけない」っていう、Perfumeとしてのイメージはすごく大切にしているような気がしますよね。
あ~ちゃん 「うーん、『Perfumeって、近未来のイメージたよね』とか最近でも言われるんですけど(笑)、近未来でもなんでもないし、普通なんですよ。たけど、いろんなスタッフさんの手によって、近未来テクノポッブユニットみたいな位置付けにさせていただいているっていう感覚ですね。でも、たからといっていつも近未来でいようとは思わないですし、普通に食べるし、寝るし(笑)。でも、強いていえば、髪型を変えないってことは大きいかもしれないですね。色も染めない」

のっち 『誰に言われてるでもないんですけど」
誰にも言われてないけど、3人の中での自然なルールなんてすね。それはなんでなんですか?
あ~ちゃん「それは昭和的なすごい固い考えだと思うんですよね。有名な方って、髪形を変えても、その人だって認識してもらえるじゃないですか。でも私たちはそういうふうに言っていただける立場では全然ないから、髪型は変えない。ていうのが、勝手なモットーになっちゃって。4年ぐらいずーっとそうなので、逆に変えられない感じになっちゃったんですよ」
それを3人が頑なに守ってきたのはすごく意味のあることだと思うんですね。単純に髪型を変える以上の大きなことが変わってしまうという認識が3人の中にあるんじゃないですか?
あ~ちゃん 「それはあります!」
かしゆか 「なんだろ?バランスが崩れちゃう?実際似合わないと思うし(笑)」
あ~ちゃん 「これがPerfumeっていう証なのかもしれないですね。一回のっちが染めたいって言った時があったんですよ。私それすごい覚えてるんですけど」
のっち 「染めたいって思ったことはあります、たくさん(笑)」
あ~ちゃん 「バッチリ諭しましたもん。『絶対黒いほうが目大っきく見えるし、絶対かわいいし』」
ははは。
あ~ちゃん 「『どういう色にしたいの?』『ちょっと茶色っていうか~、ちょっと黄色い感じにしたい』って言ってて」
のっち 「『ちょっとムラのある感じ』みたいな」
あ~ちゃん 「そうそう。『でも、のっちは目が大っきいから、まあ染めても大っきいと思うけど、多分今のままで黒いほうが絶対いいよ!髪もきれいだから!』みたいな」
のっち 「そういうこと言われたんですよ(笑)」
あ~ちゃん 「『やっぱり3人で同じ色のほうがいいし、背丈も同じぐらいだから-やっぱ今のまんまがいいよ』(笑)」
かしゆか 「『そっか、じゃあ変えないどく』(笑)」
あ~ちゃん 「『そうだね、切るだけでいっか』みたいな」
のっち 「ははは」
かしゆか 「あと、今までずっと覚えてもらえないっていうつらさかあったから。だから髪型は変えられなくて。それが徐々に、逆に変えると違和感があったり、しっくりこなくなってきて、『これでこそPerfume』みたいなところがあって。ここで変えたら調子に乗ってると思われちゃうかもしれないしっていう。変な怖さがあるんです」
 

今日、大雪に降られ家に帰るとPTAから青い封筒に入ったバレンタインカードが届いていた。ちょっとした小さい幸せ。心がほっと温まった。

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