昨年の話題作「告白」見ました。R15指定の問題作。
開始から30分ず~っと教師松たか子の抑制された独白シーンが続く。やかましいガヤ中学生たちとの対比シーンが続く。
とにかく休日を台無しにするような嫌なものばかりを見せられる映画。ミステリーだと思っていたらホラーだった。
圧倒的な悪意VS.悪意。ネット社会にみられるような好奇心と無関心とバカまるだしの野次馬村人的なクラスメートたちの描き方が圧巻。
原作本は何度も読む機会があったけど、「ああ、映画化されるんだっけ」ということで本を手に取ることはなかった。若者の活字離れ(笑)。
どれだけ衝撃の問題作なんだろうと期待して見たけれど、それほどハミ出してもいない作品。
とにかく心の底から憎いヤツにはここまでやり返さないといけないんだなあと思い知らされる1本。以前この監督の映画で主演した中谷美紀の話だとこの監督は人格が異常だそうだが、なるほどと思う。異常なヤツじゃないと異常なヤツは描けない。
映像と音楽との組み合わせの違和感はもう新しい技法でもないが、視聴者の目と耳と注意をひきつけておくのに必要だ。本当に不気味で恐ろしいものはその姿を見せないのが普通だが、この悪意の塊・松たか子は最後にのこのこケータイしながら現れる。松本清張ならこんな書き方はしない。「なーんてね」
でも、この映画はいままでまったくなかったタイプの映画だと思った。悪が最後には懲らしめられるのでスカっとするけど、このクラスメートたちが爆弾で吹き飛ばされるところも見たかった。自分もこの映画の毒に触発されて過激なことを考えるようになってしまうわー。
でも、久しぶりに「俺を殺す気かっ!?」と叫びそうになるぐらいにミステリアスで可愛い女の子を見つけた。クリクリした瞳の、唯一心が温かくなるようなすっごい可愛い生徒だと思っていたのだが、あーあ、最後には哀れ…。
この鈍感バカ教師に「死ね!」目線を送るシーンがサイコー!あと、中二でそんな服装で男の部屋に行っちゃダメーー!と思った。キスは許さん!と思った。恋だと思った。橋本愛の名前を覚えておこう。
自分も松たか子みたいに、バカとは関わらないで生きてゆきたいが、難しいな…と思う毎日。
以上、映画を観て思ったことをおもいっきりバカっぽく思うままに書き綴ってみた。「自分以外はバカ」って思っているヤツは大嫌い。
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