
クリスマスにもっともふさわしい音楽は何かと考えたところ、2,3週間前に中古で500円で手に入れたバッハのクリスマス・オラトリオ ヤーコプス盤をようやく聴いてみた。J.S.BACH Weihnachts-Oratorium BWV 248 René Jacobs, et Akademie für alte Musik Berlin 1997 Harmonia Mundi これってけっこう評判のいいCDのはずだが・・・安っ! 自分はクラシックファンじゃないです。500円CDのファンです(笑)。
まず音楽以前にジャケットのジョヴァンニ・ベッリーニ
Giovanni Bellini(1430?-1516)のマリアと嬰児イエスを数年前、自分がよく西洋美術の本を読んでいたころ、初めて見たとき戦慄を覚えた。まるで生気がない・・。この人の描くテンペラ画からはまるで音というものが聞こえてこない。恐い・・・。この曲のCD中一番のインパクト・・・。
まあ、それはさておき、音楽はいつものヤーコプスらしく速めのテンポでアクセントのきいた刺激的な演奏。って云ってるけど、自分としては期待していたほどじゃなかったが全体としてとても立派。altoのショルが印象的。
自分はクリスマス・オラトリオが18,19のころから好きだった。バッハの4大宗教曲のなかで最初に聴いたし、これが一番明るくて、重くなくて気軽に(?)聴ける。このヤーコプス盤を手に入れる数日前に再生していたのが・・・・

コープマン盤 Ton Koopman & Amsterdam Baroque Orchestra
1996 Erato だ。プレガルティエンとソプラノ歌手ががんばっている印象だが、演奏自体はそれほど印象に残らなかった・・。悪くはないんだが・・。ただ、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノGentile da Fabriano(1360?1370? -1427)の輝く「東方の三博士の礼拝」のジャケットがすばらしい。バッハのジャケットはこうじゃないと。
まあ、結論としてクリスマス・オラトリオはリヒター盤とガーディナー盤のふたつで十分。この2枚は両者譲れない魅力にあふれている・・。その紹介はまたいつか。
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