2010年5月24日月曜日

吉高由里子「蛇にピアス」(2008)

金原ひとみが20歳で芥川賞を受賞したのが2004年。同時に受賞した当時19歳(史上最年少!)の綿矢りさのほうに注目がいってしまい文芸書など普段まったく読まない自分が綿矢のほうは3冊すべて読んでしまったが金原のほうはまだまったく読んでいない。なにせテーマが「リアルSM」(笑)と「ボディピアシング」w

ようやく重い腰をあげてまず映画「蛇にピアス」(2008 GAGA)を見てみることにした。
なにせ世界のニナガワ!新進若手女優の吉高由里子!の2008年公開の話題作。

とにかく恐い!ぐげえっ!?痛い痛い!バカバカ!やめろやめろ!キモイ!まじでキモイ!うわぁ~?!と一人でぶつぶついい続けてしまう映画。
気持ち悪いものを見ることを日常で避けている人には「見るな!」と断言。こっちまで涙目 ほんとうに痛いシーンは目を背けてた。123分が長く感じた。

ただ、見たことを後悔する映画ではない。世界のニナガワの演出がさすがに入念に準備された感じがするし格調高い。
冒頭の無音シーンはアンプが壊れたかと一瞬焦った。

最後のシーンとか、ただちょっとやっぱり70代の監督のセンスも見られた。現代の東京の風景が70年代ぐらいに見えた。
何度も東京の街を這いずる電車を前方から望遠で撮った画が印象的。

でもやっぱり世評に高い原作を読んでみようという気にはさせられなかった。こんなヒロインになんら感情移入できないし。

今回初めて吉高由里子という女優の出ている作品を見てみた。テレビではたまに目にすることもあったがこの映画は衝撃的すぎた。 

個性的な冷たい目が印象的なのだがしゃべると声がふにゃふにゃしていて行動もバカっぽさ全開!もちろんそのギャップがいい!アル中の演技がある意味かわいい。なぜこんな作品に?感がいなめない

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