2010年3月24日水曜日

アダムズ 歌劇「中国のニクソン」

Nixoninchina
先日、衝動買いした1枚がこれ

ジョン・アダムズ(1947-)の歌劇「中国のニクソン」全3幕 マリン・オールソップ指揮、コロラド交響楽団 NAXOS(3枚組み) だ。

John ADAMS  Nixon in China (1987)  Marin Alsop  Colorado Symphony Orchestra 2008 Ellie Caulkins Opera House, Denver,Colorado NAXOS

もうずいぶん昔からこの曲が気になっていた。まさかNAXOSで出ていたとは気がつかなかった。毛沢東がジャケットのワールト盤も捨てがたいが このCDジャケットもなかなかいい。なにより安いのがいい!

コンテンポラリーとはいうものの開始からハリウッドのサスペンス刑事ものが始まったかの印象。実はアダムズをじっくり聴くのは初めて。ライヒには関心があったがミニマリスト・アダムズへ関心がなぜか今までわかなかったのだ。

聴いてみた。あれ?ストーリーがさっぱり頭に入らない。
まあそういうこともあるだろうと2回目は英語リブレットを読みながら。
あれ?やっぱり さっぱりわからない。1972年衝撃のニクソン訪中をオペラにしたものということで予習をしようと思い本を探したがニクソン夫妻滞在中の出来事を扱った本をみつけられなかった。

キッシンジャー国務長官の回想録のようなのも見てみたが当時の世界情勢はなんとなくわかったものの 主要キャストがなにを歌っているのかがよくわからない。リチャード・ニクソン&パット・ニクソン大統領夫妻 キッシンジャー国務長官 周恩来 毛沢東 江青、あの時代の首脳が登場するオペラ。 
なんじゃこりゃ?!まさか外交交渉がオペラになるなんて。

ニクソン訪中は日本に通告なしの突然だったので大騒ぎになったけど それは日本だけじゃなかった。当時はソ連も北ベトナムも台湾も それに国務省スタッフも世界中があっと驚いたわけだ。

それに72年って文化大革命真っ最中。アメリカを中国人民をあげて憎んでいたのに。エアフォースワンのタラップを降りるニクソン 出迎える周恩来 ぎこちない握手 すべて周到にアメリカ東海岸テレビ中継ゴールデンタイムを狙ってしくまれたもの。

日本でニクソンというと「ウォーターゲート事件」だけど 米外交史上最高の偉業をなしとげた英雄という見方もあるらしい。あの時代に北京に行くのは別の惑星に行くぐらい恐かったはず。文化習慣の理解も勉強したとはいえほぼ双方皆無だったろうし。

緊張感のあるライブ実況録音だ。わりとおもしろかった。晩餐会に劇中劇 映像があったほうがさらにおもしろいだろうな。

デンバーにそんなオケがあることもしらなかたし アメリカ音楽界のスター指揮者オールソップのこともほとんど知らなかった。今後もうちょっと聴きこんでいこうと思う。

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