2023年6月公開の「君は放課後インソムニア」を見る。原作は「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載されたオジロマコトによる同名漫画。監督は池田千尋。脚本は監督と髙橋泉の共同。制作はUNITED PRODUCTIONSで配給はポニーキャニオン。
主人公高校生中見丸太(奥平大兼)は父とふたり家族。寝ている間に母親が家を出て行ったというトラウマから不眠症。毎晩朝方まで眠れず、学校で眠いという状態にイライラしてるし、声を荒げるなどヒステリック。こういうことしてると友人はできなさそうだが、友達と呼んでいい男女はいるようだ。
学校で天文台という居場所を見つけるのだが、そこには同級生で同じく不眠症のヒロイン曲伊咲(森七菜)がいる。
だが、立て付けの悪いドアに閉じ込められる。ここでも男はヒステリックで大声。この男子、なんだか怖い。
保健室の先生は桜井ユキ。天文台に居るのなら天文部に入れと命令。主人公の男女は以後一緒に過ごす関係。この保健先生のキャラは良い。
天文部の先輩で星空写真名人の白丸先輩が萩原みのり。とても個性的な風貌でゲーセンの店長。店の前で子ども用水浴びプールに足を入れて涼んでる姿に自分は魅力を感じた。なのにもうすでに女優業と芸能活動を引退してるし結婚してる。
石川県七尾で高校生男女がだんだん仲良くなっていく様子がまさに青春。すごく楽しそう。見ていてまぶしい。
ヒロイン伊咲がはしゃぐ様子がとてもよい。森七菜のY字バランスとか躍動しながら走ってる様子とかとても良い。もう自分にはとうの昔に失われた感情を思い出す。
伊咲は心臓に不安を抱えている。丸太は星空撮影のための合宿を、ヒロインの祖母の家(無人)へ姉(工藤遥)の監督同伴という条件で実現にこぎつけるのだが、この姉が不良ギャル。男と一緒に外泊する口実で、しかもそれが両親にバレる。即刻中止。
だが、丸太と伊咲は縄文時代の遺跡での撮影に出かける。だが伊咲は胸を押さえて苦しみだして…。
この件でヒロイン母MEGUMIにガン詰めされ、主人公の父萩原聖人も土下座謝罪する事態。
いやいや、そこまで怒ることか?ま、強引に撮影に行ったのは悪いかもだが、そもそも男女共学公へ通わせれば仲のよくなる男子が出来ていつかこうなることが予想できただろ。心優しい丸太くんに、せめて懇願口調でやさしく説明説得しろ。
森七菜はとても演技が上手いと感じた。だが、奥平大兼くんの演技はだいぶ見劣りがする。「mother」のときはとても良かったのだが。
石川県七尾と能登を舞台にした正しい青春映画。こういった青春の恋を描いた日本映画はやはり地方の美しい風景があってこそ輝く。
主題歌はTOMOO「夜明けの君へ」(ポニーキャニオン / IRORI Records)
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