2024年12月17日火曜日

A.C.クラーク & G.リー「宇宙のランデヴー 4」(1993)

アーサー・C・クラーク & ジェントリー・リー「宇宙のランデヴー 4 RAMA REVEALED」(1993)を冬川亘訳(早川書房 海外SFノベルズ 1995)上下巻で読む。
3巻が長大でヘトヘトになりながら最終巻に到達。

独裁で暮らしにくいニューエデンを脱出したリチャードの手引きで、ニコルも死刑執行日に脱出。そしてウェイクフィールド一族の多くも合流。この巻の前半は「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」のようだった。

そして色彩の変化を言語とするクモダコ異星人とのコンタクト。この異星人グループが進んだ医学を持っている。
やがて人間たちはクモダコと共存していくのだが、やがてクモダコ世界の嫌な面も見えてきて…。やっぱりニューエデンに戻ろうか。

もう上巻だけでかなり長く感じる。クモダコの実態と理解をめぐって人間たちの議論が多い。

そしてクモダコと人間の異種間戦争。これは人間側が狂ったリーダーに扇動されてのこと。
やっとラーマ人が介入。ニコルたちは異種たちと暮らす。あとはひたすら科学的知見。やたらと長い。これぐらい描写が事細かくないと、異星人の人間とは異なる生物生態と社会を読者に納得させられないのかもしれない。

そして老いたニコルの最期。
ラーマで生きのびたウェイクフィールド家の銀河の果てへの壮大なスペースオデッセイ物語として、それはそれで読んでる最中は没入し現実社会から一時的に退避することはできた。

しかし、このラーマ三部作を「宇宙のランデヴー」の蛇足説明だと感じてる人も少なくない。自分も読もうと決意して毎日これを読んでいたのだが疲れ果てた。

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