2023年12月2日土曜日

高岡早紀「バタアシ金魚」(1990)

映画「バタアシ金魚」(1990)を見る。原作は望月峯太郎の漫画(講談社)。
80年代90年代の青春映画はたいてい受け付けないものが多いのだが、監督・脚本の松岡錠司は「きらきらひかる」が良かったので期待して見る。これが監督デビュー作。制作は日本ビクター。テレビ東京が協賛。配給はシネセゾン。主演は当時の若手俳優筒井道隆

筒井道隆という俳優がファーストカットからチー牛。このカオルという男子が変わり者で気分屋でずうずうしく自己中心的でキモい。口汚く相手を罵るのだが、時にはおべっかも使う。
中二病か?と思いきや、学校にバイク持ってきてる生徒がいるので高校が舞台?
筒井が痩せていて背が高い。水泳体型に見える。
この俳優はNHK大河で松平容保役をやってたときがいちばんハマってた。今現在は50代になっている。

そしてファーストカットから水着というソノコ(高岡早紀)。この時代の高岡はたぶんジャンル的に巨乳グラビアアイドル。
ソノコへの熱烈な愛を語る主人公カオルに最初から困り顔。水泳部に入部するカオルに怪訝顔。
十代の高岡、声はかわいいが顔が地味。胸がデカすぎると清楚な夏服セーラー服が似合わない。

ソノコの友人リリコが「1999年の夏休み」で和彦役だった大寶智子さんだ!映画が違うと雰囲気がまるで違う。残念ながら高岡と並ぶとブスに見える役。
カオルの元彼女プー(バイク店で働いてる)役が土屋久美子。どこかで見たことある声聞いたことあると思ったら、「きらきらひかる」のウェイトレス役だった人だ。観月ありさと同系統の顔。

バイクで疾走するカオル。ソノコを迎えに行く。とにかくカオルの押しが強い。ソノコはペースを崩される。
モノレールの橋脚が見える。あ、この映画は千葉が舞台なのか。調べてみたら千葉モノレールの開業は1988年。
期待の水泳選手でカッコイイ永井役の俳優見たことある。あ、東幹久だ。この俳優を近年まったく見ない。
泳げないカオルは小学生に混ざってスイミングスクール。ここでも自己中。
なぜかコーチがババア(白川和子)。このババアコーチもすごく口汚い。カオルはなぜかこのババアの家で夜ご飯。内弟子になったってこと?そこの家のママが山村美智子さんだ。
カオルがやたら自信過剰。ソノコのためにオリンピックへ行く決意。ババアコーチの家に住み込んで専属で猛特訓開始。

ソノコがカオルの愛にすごくテンション低い顔で応じてる。迷惑そう。ツンツンしてる。カオルは母親にはおべっかで取り入ってる。ソノコの家で素麺を御馳走になってる。ソノコますますテンションだだ下がり。

都市か田舎かあいまいな深夜の路を走る。この時代はまだ今のようなヒートアイランドと熱帯夜でなかったのかもしれない。

そしてソノコをめぐって争うライバル・ウシ(浅野忠信)が登場。浅野がまるで子どもでびっくり。中学生どころか小学生ぐらいにしか見えない。

ソノコは永井を使って徹底的にカオルを振る。行き場のない思いを水泳にぶつける。そして新人戦に出場するまでこぎつける。
だがなぜかソノコはカオルを振ってから食欲が爆発。これは一体何を表現してる?どういう心理状況?

新人戦で最下位に沈んだカオル。やはりこいつは口だけ野郎。みんな見放す。ババアコーチもカオルを見捨てる。

そしてソノコ断ちしてたカオルはソノコに再会。ソノコは衝撃デブになっていた…。
「アンタのせいでこうなったのよ」「あんたは口では好きと言ってながら、やることはすべて自分のためじゃない!」「アンタが私を好きと同じぐらい、私はアンタが嫌いなの!」そしてカオルは疾走。なんだこれ。
いやこれ適度にヘンテコな青春映画で、わりと面白くて、見てて飽きなかった。しかしたぶん現実にはこうはならない。
高岡さんは30代後半になってから良い感じになった女優だと思った。男を見下してそうな目つきとけだるい雰囲気が良い。

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