2022年4月7日木曜日

シャッター アイランド(2010)

マーティン・スコセッシ監督の「シャッター アイランド Shutter Island」(2010 パラマウント)を見る。主演はレオナルド・ディカプリオ。
同名のミステリー小説があるらしいのだが、デニス・ルヘインという作家のことは何も知らない。

1954年、テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)連邦保安官がボストンに浮かぶ精神病患者の凶悪犯罪者を収容する島(シャッターアイランド)にやってくる。南北戦争時代の要塞だったという。
すごく警備がものものしい。連邦保安官なのに規則だからと銃を取り上げられコーリー医師ベン・キングスレー)と面会。

わが子3人を溺死させたレイチェル・ソランドという女性が忽然と姿を消した。部屋床のタイルの隙間から「4の法則。67番目は誰?」という謎のメッセージが書かれた紙片を発見。
レイチェルは靴を残して消えた。ということは裸足?
島の周囲は断崖絶壁。溺れて死んだら潮に流されて岩場にたどり着くはずだが、島中捜索しても未発見。
脱走事件の後にレイチェルの担当医もなぜか休暇で急きょ島を離れてるなど不自然。みんな嘘をついてるっぽい。

ここまでの雰囲気が不穏で不気味でとても良い。まるで獄門島。どうやら戦争による心の傷もテーマっぽい。
ダニエルズはダッハウ収容所解放現場に立ち会って地獄を目撃してきたらしい。収容所というものを毛嫌い。そして妻は放火事件によって死亡してる。その放火犯もこの収容所に?!

連邦保安官の要請にてんで従おうとしない医師と署長に不信感のダニエルズブチギレ。朝の船で帰る!あとはFBIに任せよう!
だが嵐が来てるので帰れない。囚人患者たちに聞き取り調査しようにも話が通じない。
女患者がこっそりメモ帳に「逃げて!」とか書いてくる。やだ怖い。

嵐が過ぎ去ると電気系統が破壊されて囚人たちは脱走。保安官ふたりは厳重に管理されてるC棟に潜入。そこで会った男の話を聴いてさらに疑心暗鬼。ダニエルズは灯台を目指す。まるで「TRICK」みたいになってきた!

え?相棒チャックなんて最初からいなかったって?!怖い。いったい誰が本当のことを言ってるのか?見聞きしてること自体にも実態があるのか?

なかなか真相に近づけない。ダニエルズはずっと頭痛に苦しみ、光に敏感。悪夢フラッシュバック映像ホラーシーンとかいいから早く謎を解いてくれ!とイライラ。幻覚を見るような捜査官に刑事事件を扱うのは無理じゃないのか。

と思ってたら、やっぱりこういうオチか!想像しうる最悪な壮絶発狂真相。精神がこんな状態になったら、一体どうすれば?

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