2021年12月18日・25日と2週に渡って土曜夜9時に「風の向こうへ駆け抜けろ」が前後編2回(各73分)で放送された。主演が平手友梨奈なのでチェック。
平手は女性騎手ヒロイン芦原瑞穂役。「ひたむきな情熱が、人生を諦めていた人々の心に火をつけ、廃業寸前の厩舎が桜花賞に挑む!」というストーリー。原作は古内一絵「風の向こうへ駆け抜けろ」。脚本は大森寿美男。
自分が見た所、これまで見た平手友梨奈の演技の仕事の中で一番といっていいほど出来がいい。競馬の世界、競走馬育成の世界を何も知らない自分が見ても十分に感動作。ヒロインは競馬学校卒業後、中央競馬では1勝もできずにくすぶってる。そして地方競馬へ転籍。かつて中央で名ジョッキーとして活躍したものの、トラブルに巻き込まれ落馬による怪我で引退し、やる気を失いやさぐれた調教師緑川光司(中村蒼)が運営する廃業寸前の厩舎に引き取られる。
これ、原作が良いのかもしれないが脚本も良い。なにより緑川厩舎の面々のキャラクターが良い。それぞれが強く個性と存在感を出してた。
「女の騎手なんて」という偏見を持った老人大地康雄、飲んだくれ小沢仁志、虐待で失語症となった少年厩務員板垣李光人、みんな諦めムード。そこにヒロインが加わることで変化が起きる。
「若手の勉強会」と称して会議室におびき出されセクハラ。ヒロインがエロ馬主を背負い投げしたことで、緑川厩舎は馬を引き上げさせられ窮地。だが、そのことで逆に厩務員たちから認められる。「見直した!」厩務員のみんなは実はいい人たち。
こうなったらどこかで馬を手に入れてくるしかない。そこで鮫の目をした馬を手に入れる。フィッシュアイと名付けられる。
この馬が手に負えないほど気性の激しい暴れ馬。虐待されてきた過去が?競走馬に育て上げるには並大抵でないのだが、同じ境遇で育ったアンちゃん(板垣)が優しく接して育てていく。
落馬した経験からどこか馬を怖がっていたヒロインはフィッシュアイから何度も落馬して泥だらけ。そして段々とフィッシュアイは勝っていく。もともと女騎手ということで目立っていたのもあって、やっかみから嫌がらせにも遭う。競馬ってこんな世界なの?
他の騎手が性格悪すぎ。ライバルには必ず嫌味を言わないといけない決まりなの?死ぬの?
ヘンテコな勝負服を着せられるシーンで反発して服を投げ返す。欅坂時代の平手と運営スタッフの関係を想像した。
フィッシュアイは中央へ呼ばれる。だが騎手を変えろと圧力がかかる。緑川厩舎だけの問題じゃない?このシーンも見ててかなり嫌。「落馬でイメージが悪い」「女で負けたらどうする」とか言ってくるやつら何なの。じゃあ勝ったらお前ら逆に腹を召すの?
そして夢の桜花賞へ出場。オーナー(奥田瑛二)、鈴田競馬関係者、緑川厩舎の面々ら多くの人々の夢を載せて、フィッシュアイは駆ける。
フィッシュアイは中央へ呼ばれる。だが騎手を変えろと圧力がかかる。緑川厩舎だけの問題じゃない?このシーンも見ててかなり嫌。「落馬でイメージが悪い」「女で負けたらどうする」とか言ってくるやつら何なの。じゃあ勝ったらお前ら逆に腹を召すの?
そして夢の桜花賞へ出場。オーナー(奥田瑛二)、鈴田競馬関係者、緑川厩舎の面々ら多くの人々の夢を載せて、フィッシュアイは駆ける。
全ての登場人物のキャラが良い。馬主のワガママ女剛力彩芽ですらもキャラがよい。全2回なのに各キャラがちゃんと輝けてた。玉山鉄二(亡き父)は近年ヒロインの父役が多い。
主演の平手友梨奈の演技が他の誰にも負けていない。眼力がすごい。もうひとりの主役であるフィッシュアイに負けない個性的顔。
若手女優とは思えない演技をしてる。強い。平手さんは声質も良い。セリフを聴いててしっくりくる。ブチギレシーンも良い。「もう!」という困り顔も良い。結果、何もかもが良い。感心しかない。期待以上の出来で感動してしまった。
おそらく乗馬の練習から始めたはず。そこには苦労があったはず。これからも女優平手友梨奈を応援したい。
自分は5回ぐらい競馬好き友人に誘われ競馬場に行ったことがある。でも馬のことも騎手のことも競馬の仕組みのことも馬券の買い方もわからない。
来年からJRAのCMに長澤まさみが出ることが決まってるし、また久しぶりに競馬場に行ってみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿