2021年2月7日日曜日

麻耶雄嵩「友達以上探偵未満」(2018)

麻耶雄嵩「友達以上探偵未満」(2018 角川書店)を読む。2014~2015年に「小説野生時代」と「文芸カドカワ」に掲載された3本からなる一冊。

麻耶雄嵩(まや ゆたか 1969-)をは三重県伊賀上野生まれ京大推理小説研究会出身のわりと有名な推理作家。今まで名前をちょくちょく見かけていたのに読み方を知らなかった。今回、ちょっとライトなものを読みたくて初めて手に取った。

三重県伊賀上野の16歳女子高生放送部コンビ伊賀もも上野あおが殺人事件を解決してしまうという、いかにもジュブナイル向けミステリー。

「伊賀の里殺人事件」
上野城公園での松尾芭蕉と忍者イベント「伊賀の里ミステリーツアー」を、部長からの命令で取材中のセーラー服桃青コンビが巻き込まれて謎を解く。

もういますぐにでもアイドル女優で実写ドラマにできそうな企画。だが、自分の予想に反して話がややこしくて頭に入ってこないw 脳内でうまくイメージができない。もっと単純なミステリーにしてほしい。

「夢うつつ殺人事件」
幽霊目撃の噂のあるお濠に面した美術室でふと耳にした殺人計画。そして実際に男子生徒が殺される。
これもあんまり自分と合ってなかった。わりとどうでもいいこと。

「夏の合宿殺人事件」
桃青コンビの中学時代の文芸部夏合宿で女子生徒が絞殺された事件。中学生が殺人事件に遭遇するとか、そんな…。
これも事件自体はどうでもよくてくどくどしくてそんなに面白くない。ももとあおが出会ったころからの回想。あいがももをワトソンとして育てようとしてる心の声。
中学時代と高校時代で2度も同じ学校の生徒が殺される事件に遭遇するってありえんだろ。

大人になるとむしろジュブナイル向けミステリーのほうが分かりづらいw 結果、この作家の書くものも文体も自分と合ってなかった。面白さを感じられなかった。もう読まないかもしれない。

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