2020年1月3日金曜日

福本莉子「黒蜥蜴 2019」

江戸川乱歩を近未来設定にして林海象監督が自由に改変した「黒蜥蜴」が12月29日BSプレミアムで放送された。

林海象って名前を久しぶりに見た。自分はこの人を実写版「キャッツアイ」でしか知らない。佐野史郎警部もでてくるし。
自分、まだ「黒蜥蜴」は読んだことないし、過去の映画ドラマもひとつも見たこともない。

近年ドラマ化される機会が横溝に比べて乱歩は減っている。もともと乱歩のこの手の作品は荒唐無稽な大人の童話。賊が変装して「あ、オマエは!」という展開。今どき宝石をねらう怪盗とかw もう大人も見ないかもしれないが。

だが、今回の映像化ではDNAを採取してDNAレベルでの変装とか、AIロボットのアドバイスとかドラえもん的世界観SF。
今回の黒蜥蜴はりょう。この人の切れ長目は昭和日本婦人そのもの。ビジュアル的に世界観にぴったり。
名探偵明智小五郎は日本の伝統的二枚目クール紳士なのだが永山絢斗は登場シーンからルンペン風。怪盗黒蜥蜴に逃げられて地団太を踏む。
これをチェックした最大の理由は2016年開催の東宝シンデレラグランプリ福本莉子。長澤まさみの後輩なので名前は知っていたのだが、まだ一度も演技してる福本を見たことがなかった。もう19歳になっていたのか。今回は財閥令嬢早苗と明智と旧知の葉子の一人二役。
父親中村梅雀は富豪。娘の留学からの帰国パーティーをひらく。ガウンを着た金持ちって本当にいるの?乱歩世界観ならちょび髭メガネだろ。
ハンチング帽ニッカボッカスタイル小林少年は佐久間由衣。この女優も自分はまだほとんどまったく見たことがなかった。え、24歳なの?もっと上かと思ってた。この小林少年がビジュアル的に良い。
開始から30分見て、永山棒演技のせいもあるけど、脚本がかなり上滑りしてるように感じる。なぜにトランプゲームに興じてる?
ただ、りょうが着物姿から取り出すオートマチックとか、これぞ正しい乱歩だと思ったw

早苗誘拐予告で厳重警備の屋敷に運び込まれた豪華なソファーを見て、まさか、人間椅子!?と思ったら全自動の罠。こういうの子どもならワクワクして見れそうだ。

なんと後半は潜水艦も登場。孤島の研究所へ。ストレイヤーズクロニクルみたいなクローン生命科学ダークSF展開でびっくらこいた。NHKらしくない。でもなんか楽しめた。

今回も水戸の人気ロケ地芦山浄水場が大活躍。

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