2019年11月22日金曜日

中条あやみ「セトウツミ」(2016)

「セトウツミ」という2016年のドラマと映画がある。主要キャストは池松壮亮菅田将暉のふたりのみ。

75分と短いし、これは普通の映画とは言えない。川べりの石段に座って男子高校生ふたりがだべってるだけの映画。暇を持て余す男子高校生独特のコミュニケーションを描いてる。

池松がもっさり長髪黒メガネのスカした真面目野郎。菅田はヤンキーっぽいアホ男子。
お笑いトークライブのとくに寒いやつを見てるような感覚。見終わった後に他人に話すような内容はまるでない。

川べりの石段しか長い放課後を過ごす場所がない。ある意味地方高校生のリアル。

池松と菅田以外で名の知られたアクトというと岡山天音と中条あやみしかいないのだが、ほんの脇役。自分がこの映画で面白いと感じたとすれば中条と池松のやりとり。
中条はお寺の娘という設定。内海(池松)のことが気になるので積極的に話しかける。すごい早歩きな内海にすごい早歩きでついていくのが可笑しい。

だが、内海は瀬戸(菅田)のことばかり。イラついた中条は「内海くんてゲイなん?」と突っ込むのだが、内海「女って自分が相手にされへんかったらすぐそういうことを言うよな。そういうことにしとかな自尊心保たれへんの?」反撃が知的でスカしていてケッサク。

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