2019年9月11日水曜日

新垣結衣「空飛ぶ広報室」(2013)

有川浩原作小説をTBSがドラマ化した日曜劇場「空飛ぶ広報室」全11話を今になってやっと見た。
主演は新垣結衣綾野剛。かんぜんにガッキーめあてで見る。これも配信サービスのおかげ。もう6年前のドラマとは信じられない。

磯山晶プロデューサーと土井裕泰演出のTBSらしさ全開ドラマ。日曜夜9時枠にふさわしい全世代全方向対応ファミリー向けドラマ。

ドラマには人によって向き不向きがあるが、脚本も演出も自分に最も適さないドラマw
自分は放送当時には第1話で挫折したw 
ガッキーは情報番組ディレクター。自衛隊広報室の綾野と一緒に何度か仕事をしてたら仲良くなって…という、仕事と恋、職場の人間模様を描いたヒューマンドラマ。

ガッキーは10代の頃からずっと大人気清純派女優。初主演連ドラ「全開ガール」でも嫌な女役だったのだが、今回の主演もわりと性格キツめの嫌な役。
報道をやりたいのに食レポ特集の現場ばかり。他人にも自分にもイライラした可哀想な人の役。
第1話のガッキーディレクターがもう完全に無知で無礼で上から目線のカン違いTBS社会部記者のようなサイコパステレビ人。無神経発言で広報の綾野がキレるw

ヘリ墜落事故の記者発表現場に出くわし、いかにもTBS記者のごとく怒りにまかせて相手の言質を取って攻めるも、マスコミ対策訓練現場だったというシーンは面白かった。
自衛隊という組織での仕事がテーマ。嫌なエピソードもいっぱいでてくる。
ヒロインはたくさん話を聴き一緒に仕事をしているうちに広報室のみんなと仲良くなる。
そして、NPO代表の事実誤認発言に傷つき、偉そうなディレクターの「自衛隊なんかの連中」「オマエなんなの?」などの物言いに怒り狂う。
「みんな普通の人で仕事をがんばってる」局長に抗議を提言するもヒロインは担当を外されたりする。

TBSがテレビ局の人々を描いているのに、テレビの現場が嫌な人だらけw よくそんなふうに描けると感心。
ガッキーの上司生瀬勝久にしても言う事がうすっぺらい。たまにいいこと言ったりヒロインを理解していただけで「いい人」みたいになるのはどうなの?

このドラマ、自衛隊の広報室の人々の仕事ぶりに光を当てたフィクションドラマ。
こういう映像をドラマで使いたい、MVで使いたい、ロケしたい、などの要求をすべて取り仕切るお仕事を描く。だからこの異業種のふたりが出会う。
費用対効果を考え、自衛隊の好感度アップを最大限するべく宣伝活動をする。現場への交渉と根回しをして承認を得る。その仕事ぶりは見ていて興味深かった。
普通のサラリーマンみたく営業周りもすんの?普通にスーツ姿で居酒屋で飲んでるの?

室長の柴田恭兵も主演キャスト。綾野、要潤、ムロツヨシ、水野美紀といった面々を取り仕切る。すごく有能な上司。無理難題も通す交渉と根回しのプロ。自衛隊になぜこんな人間が?
だが、柴田以下、広報室の人々がみんな軽い。ヘンテコなふざけ方をする。80年代に社会と文化の中心にいた人は軽い人が多い気がする。耐えがたい軽さ。

自衛隊員の結婚の話とか、防衛大学校の話とか、メンバーそれぞれの過去とか、しつこく暑苦しいドラマがいかにもTBS9時枠。みてらんない。脚本も音楽もすべて嫌w

だが、それでも我慢して最後まで見れたのはガッキー。この当時24歳から25歳という時期。ガッキーは今も可愛らしく美しいのだが、「空飛ぶ広報室」期は女性として最も美しい時期。

なにより驚いたのがそのスタイル。ひょろひょろと風に漂うような細さと脚の長さ。しかもパンツスーツ姿。おそらく、ガッキーが一番細かったのはこの時期。
見る人の多くがときめく。きっとガッキーはドM男子にも人気がある。キツそうな顔しててスタイルよくて優しくカワイイ奇跡の女優。
最終回が東日本大震災を描いていて驚いた。同じ年のNHK朝ドラ「あまちゃん」も震災をテーマにしていた。
ガッキーは後年「走れ奇跡の仔馬」福島の競走馬生産牧場の被災と再生をテーマにしたドラマにも主演した。

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