2019年9月8日日曜日

コナン・ドイル「バスカヴィル家の犬」(1902)

サー・アーサー・コナン・ドイルの生み出した世界一の名探偵シリーズの中でも特に有名な一冊「バスカヴィル家の犬」を読んだ。2014年駒月雅子訳角川文庫版で。
THE HOUND OF THE BASKERVILLES by Sir Arthur Conan Doyle 1902
小学生のときから名前は知っていた「バスカヴィル家の犬」をついに読んだという満足感に浸る。

デヴォン州から相談にやって来た医師モーティマー氏から、バスカヴィル家に伝わる魔犬の伝説を聴いたホームズとワトソンの場面からスタート。
当主のチャールズ・バスカヴィルが自宅のイチイ並木の一本道で死亡しているのが発見される。遺体発見現場には巨大な犬の足跡が…。

バスカヴィル家は先祖のヒューゴーの犯した罪への呪いを受け継いでる?
カナダで農場を経営していた当主の甥にあたる人物ヘンリーが唯一の相続人としてロンドンへ呼び出される。
新聞を切り貼りした脅迫状がホテルに届いたり、靴が片方紛失したり、顎鬚の何者かに尾行されたりという不審な事件が続く。

ホームズは手が離せない事件があるというのでワトソンがヘンリーに付き添ってデヴォン州の荒涼たるダートムアの丘へ。

魔犬騒ぎ、凶悪犯の脱獄囚、不気味な使用人夫妻、昆虫採集男とその妹、裁判が趣味の老人と勘当された娘、次から次へと現れるヘンテコ村人たちを、逐一手紙でロンドン・ベイカー街のホームズへ報告するワトソン。

終盤になってやっとホームズが登場。するともう犯人の見当はついてる様子w ホームズの当て推量と下調べで最重要容疑者がワトソンと読者に示される。

証拠がないために犯人を罠に嵌める。危機一髪でヘンリーを救い事件解決。

これ、新訳ということもあってサクサクとあっという間に読めた。シャーロック・ホームズの代表作ということで面白く読めた。

この小説は霧のムアなる風景を事前にググって観ておくとイメージをつかみやすい。ムアが何かわからないので途中で調べてやっと納得。

事件を回顧した後にホームズがワトソンをオペラに誘う。それが「ユグノー教徒」という、日本ではほとんど知られていないマイアベーア作曲のグランドオペラ。

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