2019年3月18日月曜日

広瀬すず「ラプラスの魔女」(2018)

広瀬すずが出てるという理由だけで「ラプラスの魔女」(2018 東宝)を見る。昨年のGW映画。

わりと豪華な顔ぶれのサスペンスミステリー映画。市川南製作。三池崇史監督。東野圭吾作品の映画化というわりにそれほど話題になってなかった気がする。

冒頭でパパっと手短に自転車に乗った母子が竜巻に巻き込まれる事故映像。
次に雪の積もった沢で男性が硫化水素ガスに巻かれて倒れている事故映像。
どうやら桜井は火山の専門家?雪深い山奥の温泉宿の青年は警戒を解いてもらいたい様子。

そこに広瀬すず「死体があった場所ってそこ?」異常に目が鋭く威圧的で挑戦的。キミは誰?「魔女、ラプラスの魔女!」

刑事玉木宏は殺人事件の可能性を追求。
だが、屋外で硫化水素ガスを発生させ人を殺すのは不可能だ。一体どうやって?

桜井研究室の助手志田未来がまるで余貴美子みたいなおばさんになっていて衝撃!w 顔が横に拡大してる…。
どうやら事件の鍵は硫化水素の事故で家族を失った映画監督(豊川悦司)か?
脳外科医リリーとすずは親子なのかよ!脇役ひとりひとりに至るまで有名俳優を配置。さすが大手だ!

だが、ミステリーだと思って見てたら超能力ホラーSFなのかよ!それならそうとわかりやすく示しておいてくれ。真剣に考えながら見て損したわ。タイトルのかっこよさになにもかもが負けてるわ。

数秒後であっても分子の位置は確率でしか示せないのでは?カオス理論の問題は?
乱流の予測?目で見て肌で感じてそれで観測と言えるのか?雨が降り始める時間はどれだけ高精度で観測しようとも予測はできない。ストーリーにまったく納得がいかない。

自分、それほど東野圭吾という人気作家を買っていない。こんな調子なら原作もつまらないはず。
調べてみたら東野は工学部卒だ。なんでこんなもんを描いた?ナビエ–ストークス方程式とかハッタリもいいとこ。子どもの教育にもよくない。
この作品を映画化したプロデューサーも監督も「どうした?」と言いたい。マトモな大人の見る映画ではない。ファンタジーの度が過ぎる。
この原作と脚本では誰が監督やっても結果は同じだったかもしれない。クライマックスで演説とか議論とかさせるな。

劇場で見た人は「金返せ」と思ったに違いない。まるで事故のような映画だった。また世界に日本映画の恥をさらした。これにつきあった俳優たちも気の毒。

なにより主演のジャニーズ俳優の演技のテンションが浮き上がって見えた。
広瀬すずの眉毛の凛々しさはすごい。かわいい。

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