2015年4月8日水曜日

修羅雪姫(1973)

この映画はカルト的に人気があるらしいので観てみた。小池一雄&上村一夫の原作で藤田敏八がメガホンを取った「修羅雪姫」(1973 東京映画)。
藤田敏八は有名な監督だけど今回が見るの初めて。梶芽衣子という女優も今までまったく知らなかった。「女囚さそり」とかも有名。

明治20年代が舞台。夫と息子を殺された母親の恨みを果たすべく修羅として生まれ修羅として育てられた女が、蛇の目傘の仕込み刀でヤクザをばったばったと斬りまくる映画。血が出すぎ!

「あずみ」のごとく、元旗本という僧侶と、復讐を果たすための過酷な訓練の日々。木桶に入って坂道を転がるとか何の訓練だ?
9歳ぐらいの女の子を真剣で訓練する西村晃。着物を一太刀でぺろ~んと丸裸とか今の基準だとアウトではないのか?

恨みを果たすべき相手が落ちぶれてどん底にあって、命乞いしても容赦なく切り捨てる殺戮マシーン。復讐だとか報復だとか、暗いニュースであふれる今の世界情勢的にあんまり見たくない殺伐としすぎた暗~い映画だ。
70年代の日本人はこんなものをゴラク作品として見てたって不思議。「忠臣蔵」にしても血の報復してやんやの喝采とか異常。

ケンコバが言う「獄中出産」の元ネタはこれなのか?黒沢年男を逮捕にくる巡査の1人が見覚えある!「踊る大走査線」の湾岸署中間管理職トリオの1人だった小野武彦だ。昔は悪役だったんだな。

ナレーションが今の時代にまったくないタイプで味わい深い。深すぎる。この時代的なナレーションを今のドラマや映画もやればいいのに。

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