2014年12月13日土曜日

新山詩織デビュー2周年記念ライブ「しおりごと ~acoustic version~」@代官山UNIT 12月12日

ある意味今、最もマストなライブは新山詩織と言っていい。早くもデビュー2周年だということで代官山UNITでワンマンライブを開催。何かの先行予約で早めに動いてA260番台のチケットを入手。開場時間を15分ほど過ぎて現地到着するとちょうど呼び込み中で並ばず入れた。いつものようにジントニックでちびちびと喉を潤しながら開演を待つ。やはり高校生大学生男子が多いかな。たまにおじさん。ふと気づくとSEはマイブラのCupid Comeが流れていた。さあ来い、天使!

18時36分客電が消えて新山とサポートの男性2人がステージへ。「だからさ」を歌い始める。この日の衣装は白い半そでシャツ(ボタンは上までしっかり閉じる)にジーンズ?(自分の位置からは未確認)。フロアは真っ暗でオーディエンスは石地蔵のように不動。スポットライトが新山を抜く。水を打ったかのような静寂。

「新山詩織です。しおりごとへようこそ。デビュー2周年ということでみなさんとこうしてライブができて幸せです。最後まで楽しんでいってください」 この子の声は低くてまるでクラス委員長のような真面目キャラ。 「Looking to the sky」「ひとりごと」と静かに熱く、エモーショナルに歌い上げるアコースティックの夜。新山の声とライブは冬にぴったり。「今 ここにいる」ではようやく笑みが見られた。手拍子が起こった。

「2012年12月12日にデビューしました。それからちょうど2年経ったんです……」 (オメデトーなどの声がかかる)「あのときたくさんの人の名前を書いて、そのときのCD持ってるって人いますか?」 (何人か手が上がる。)「あのときは学校から帰って作った曲がCDになるなんて思ってもいなかった」「この2年間壁にぶち当たっては踏み出していくの繰り返し…、歌詞が書けなくなって、それでも前に進めたのは手紙やメッセージで背中をポンと押してくれた人のおかげ。ありがとうございます」

「今年の3月に学生生活から抜け出せました。苦手なこととか、みんなで食べたお弁当とか、気まずい雰囲気とかもう無いんだなと思うと、スカッとしたり寂しく思ったり」「たくさん笑って泣いた学生生活を両立していろんなことを発見できてよかった。学生生活の日々で出来た3曲を聴いてください。」

「午後3時」の後に、自分がまったく知らない未発表曲(?)が来た。これはお台場シネマメディアージュで弾き語りで演奏された「きらきら」という曲か?!「夢は何だっけ? 思い出は何だっけ? 君は何だっけ? LALALA~♪」というような静かなアコギ弾き語り曲。自分はこの短編映画上映イベントに行っていないので何とも言えない。そして「分かってるよ」。新山の「わかぁ~て~るよ~♪」という泣いてるような歌声を聴くと泣きそうになる。ここでメンバー紹介。ギターはウエダコウジ氏、新山と初顔合わせのギタリスト。キーボードは何度もライブを一緒にしているハヤシリョウ氏。

「今ここにいる」のカップリング曲「ピアノ」でアコギと違う音が入っているのをみなさん分かりましたか? なんとここで12弦ギター初登場。新山の哀しみを帯びた美しい歌声で奏でられる疾走するロック……。そして「たんぽぽ」。

「ちょっと待ってください。水を飲みます」 シーンとした真っ暗な中で一息つける。「NACK5のラジオ番組で各年代の曲をカバーするっていう企画をやっていて、これから4曲歌っていきます」

新山おなじみキャロル・キングのカバー「I Feel The Earth Move」、タイマーズ忌野清志郎の「デイ・ドリーム・ビリーバー」(これはモンキーズの日本語カバーなのでカバーのカバーだ)、そしてこの日自分にとって最大の驚きだったのがCoccoの「Raining」だった。新山が歌いだした瞬間に自分の血流がぞわぞわっとした。新山の声がぴったり。泣いた。そして、先日の「絶対」特番配信でも歌われたSUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」。

ラスト2曲ということで「Don't Cry」「絶対」。新山、いつも力ない笑みを浮かべてネコのイラストを書くうさぎちゃん少女だと思っていたのだが、このたくましさといったらどうだ?アコースティックといいながらロックを強く感じた一夜だった。「踏みつけられたって折れやしない 私の自由がここにあるの 絶対」 なんと力強く響くのか。

アンコールはサポートメンバーの演奏するWhite Christmasに迎えられ、物販T姿で新山登場。ギターを持ってないと手持ち無沙汰かげんが能年っぽい。スタンドマイクで「『大丈夫』だって」、アコギで「ゆれるユレル」を歌って深々とお辞儀してかみ手側へ消えていった。

新山詩織「しおりごと ~acoustic version~」@代官山UNIT 12月12日セットリスト
01. だからさ
02. Looking to the sky
03. ひとりごと
04. 今 ここにいる
05. 午後3時
06. きらきら(未CD化曲?)
07. 分かってるよ
08. ピアノ
09. たんぽぽ
10. I Feel The Earth Move
11. デイ・ドリーム・ビリーバー
12. Raining
13. サヨナラCOLOR
14. Don't Cry
15. 絶対
アンコール
01.「大丈夫」だって
02. ゆれるユレル
全17曲 カバーが多かった。

2 件のコメント:

  1. 今回のワンマンは都合で参加出来なかったので、詳細なレポートありがたいです。
    自作の曲も好いですが、カヴァー曲がこんなに魅力ある人も珍しいと思っています。自分の好きな曲だからなのか、声と歌い方が合っているからなのか、よく分からないのですが。

    あの声を武器にして永く活動して欲しいですね。

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  2. あ、行かれてるんだと思ってました。それは残念。
    セールス的にぱっとしてないけど、歌声の魅力は分かる人には分かる。このまま等身大な歌を歌っていってほしい。

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