新山詩織 1stライブツアー「しおりごと」@Shibuya WWW

久しぶりに渋谷まで出かけてきた。人が多すぎて本当にウンザリする街。新山詩織の初ワンマンを見届けるためだけに出かけてきたスペイン坂の上。

開場時間ごろ到着したのだが人でごった返していた。東京渋谷会場は今回の大阪東京ツアーでも早々とSOLD OUTして当日券なし。

今回驚いたのだが、自分と友人の持っていたB39&B40が最後の番号のチケットだったこと。一般発売日の夜に「あ、今日が発売日だった」と慌てて購入したもの。あと一人遅かったら買えてない……。A400番台まで先行で販売されたものだった？

さ、自分にとって昨年の夏フェス以来の新山詩織、楽しみ！

最後の最後にゆっくりドリンク引き換えてのんびり会場へ。うわ……、入り込む余地がないぐらいにぎっしりみっしり。熱気に包まれている！やはり男性が多い。制服姿の女子高生や、学生ぐらいの年代の男子が多かったけど、40代50代男性も目に付く。

18：05に客電が消えるとSEが流れバンドメンが入場、つづいて新山。この日は白いシャツにオレンジ（赤？）色のパンツスタイル。アコギを抱えてポリポリ指を確認すると右手を挙げてPAに合図、Don't Cry でライブスタート。間奏中にはフロアを眺めて余裕の笑顔。イェーイ！の声も独特の低さ。フェンダーのアコギで3曲立て続けに歌う。カチコチに緊張してるんじゃないか、って想像していたけど、意外にもう余裕を感じさせるステージ。まだまだ固くて生真面目かもしれないけど。

サンバーストのテレキャスターに持ちかえると、「ありったけの愛」「イージュー★ライダー」だ。このあたりのカバー曲は今後聴く機会は確実に減っていくだろうな。

「次の曲はみなさんに手拍子してもらってもいいですか？」と、ギターを下ろして頭上でぎこちない手拍子をオーディエンスに求めて「大丈夫」だって。スタンドマイクに手を掛けながらの歌唱。

ローディーが3フレにカポのアコギを手渡すと「17歳の夏」、いい感じに盛り上がったところでMCへ。「こんばんわ、新山詩織です。今日は渋谷ダブリュダブリュダ…」、いきなり噛む。

「昨年この場所でデビューイベントをやらせてもらって、あっという間に1年が経ちました。本当にあっという間で……、時の流れの速さに驚いてます。」「いろんなことがありました。全国でラジオ出演、初めてのテレビ出演、夏フェス、ライブイベント……たった1年で短い気もするけど、その間にたくさんの人に出会って、応援してもらってる。感謝の気持ちを伝いえたい。」「これからが本格的スタート、まだまだなところがたくさん」「みなさんに伝えるのは唄うことしかないなって思う。」「4月に入って新生活を迎えている人が多いかもしれませんが、これからの日々、何もかもうまく行かなくてつまづきそうになることもあると思う。けど、乗り越えると素敵な日が来る。その日が早く来るまで、そっとそばで歌っていけたらなって思います。」

「ここからはちょっとしたアコースティックタイム、原点に戻りたいということで企画しました。ストリートでよく歌っていたキャロル・キングのI Feel The Earth Moveと椎名林檎の丸の内サディスティックを歌いたいと思います。道端で誰かが歌ってるなって気持ちで聴いてもらいたい。」と弾き語り。これはいいものを聴かせてもらった～。まだオリジナル曲の歌詞に及第点しか感じてない評価の厳しいリスナーにも、この子の歌唱の特別な何かを感じさせることができたんじゃないかな。もうすでに自分はそれを感じている。ストリートでこんな歌唱を聴かせていたら絶対立ち止まって耳を傾ける。

「午後3時」はギターの坂本夏樹が加わってふたりでの演奏。そして再びバンド編成で「だからさ」（バンド編成初披露）、「ピアノ」、エレキに持ち替えて「Looking to the sky」

ドスドスとドラム4つ打ちが始まり「最後の曲になってしまいました。」、場内から「エーツ！」のお約束、「終わりにしたくない。ライブ、楽しい！」と初めてのメンバー紹介。「今日はありがとうございました！最後にみんなで叫んで！」「もっと、もっと、足りないよ！」と煽りながらの「Everybody say yeah」、間髪入れず「現在地」。この曲大好き！

最後にアコギで「今 ここにいる」を歌う。白い顔をしかめて前屈み。「ありがとうございました。新山詩織でした。」と深々とお辞儀。本当に長～く、頭を深く垂れる。自分にはもう完全にかつてどこかで見たある人のことを思い出していた。

アンコールでは物販Tを着てリストバンド、タオルを持って登場。「これで本当に最後」としてデビュー曲の「ゆれるユレル」で終了。全てを出し切った～。また深々と長くお辞儀のあとステージ下手に去っていった。オーディエンスからは「ありがとーー！」の声援が飛んだ。爽やかな感動と余韻を残した。

新山詩織、世間の知名度はまだまだだけど、なんか、すごくいい！これからも注目して、支持して、プッシュしていきたい。この日はカメラが数台入っていた。グレードの高いカメラが。映像化される可能性は高い。帰りがけに缶バッジ500円だけ買った。

新山詩織「しおりごと」@Shibuya WWW 4月26日セットリスト
01.Don't Cry
02.たんぽぽ
03.ひとりごと
04.ありったけの愛
05.イージュー★ライダー
06.「大丈夫」だって
07.17歳の夏
08.I Feel The Earth Move（Carole King カバー)
09.丸の内サディスティック(椎名林檎カバー）
10.午後3時
11.だからさ
12.ピアノ
13.Looking to the sky
14.Everybody say yeah
15.現在地
16.今 ここにいる
アンコール
01.ゆれるユレル

坂本夏樹(Gt)　吉田忠弘(Key)　二家本亮介(Ba)　関口孝夫(Dr)

PS.この日、Shibuya WWWの北650ｍのNHKホールでは家入レオも2ndアルバム発ライブをしていた。実は家入のライブチケも確保していたのだが、同日ってことがわかって新山を選んだ。新山は初ワンマンだったし。家入はダイバーシティで見たばかりだったし。

ライブが19：50ごろには終わったのでNHKホールまで歩いて行ってみた。

雰囲気だけ探りに来たのだったが、家入はまだ終わってなかった。

ひょっとしたら物販に乱入できるかもって期待してたけど、退場する群集に「再入場はできません」と呼びかけていたので断念。しょうがない、また次回。

家入レオは海賊グッズ屋も出てた。スターの証し？

新山と家入、同日でさえなければ……、両方行けたのに。