2014年1月25日土曜日

ルネ・マグリット → Perfume / ワンルーム・ディスコ


ルネ・マグリット(1898-1967) 「The Listening Room」(1952 油彩・カンバス 45×54.7cm)
Perfume ワンルーム・ディスコ(2009)

もし外出先から帰ってきて部屋に巨大なリンゴが置かれているのを見たら「シュールやな~」ってつぶやいてしまうかもしれないが、シュールという言葉は「シュルレアリスム」から来ている。
Perfumeが2009年3月にリリースした「ワンルーム・ディスコ」のPVの中に巨大なリンゴが出てくるが、最後のシーンの、部屋にリンゴが鎮座している様なんかは完全にシュルレアリスムの画家ルネ・マグリットの「The Listening Room」という絵画シリーズのイメージそのまま。

なので、「シュール」と感じた人はまさにマグリットと同じことを感じてることになる。

春から新しい場所で新生活を始める……そんな映像作品を作るとして、巨大なリンゴが部屋にあったら……って考えることはあるかもしれない。

だが、映像作家には明確にマグリットの絵がイメージとしてあったはずだ。

質、量ともに層の厚いパフュオタたちの中には、このPVを見てマグリットを感じた人が確かにいた。自分はこのことに気づくのに数年かかったが。

だが、マグリットの青リンゴの巨大さは、部屋で「バルンガ」を目撃したときのような「恐怖」に近いかもしれない。のっちのように抱きかかえようとは思わないだろう。

ひさしぶりに「ワンルーム・ディスコ」を映像で見た。いろいろとすばらしいなと思った。もう5年が経とうとしている。

3 件のコメント:

  1. PerfumeのPVは独特で面白いですよね。ワンルームディスコは最後に一人ずつ映る笑顔が印象的です☆

    返信削除
  2. おっ、連続でマグリット。3年前に国立新美術館でシュルレアリスム展を見ました。
    ちょっと興味があった程度で詳しくはないのですが、「なぜ、そんな風に見えたのだろう?」と思って立ち止まって見入ってしまうものばかりでした。
    ��00円をケチらず音声案内を借りればよかったと後悔してます(笑)

    返信削除
  3. PerfumeのPVは「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」「シークレットシークレット」が好き。
    昔はよく美術館行ってたなぁ。ここ数年さっぱり。音声案内って借りたことないや。

    返信削除