驚くべき内容だ。配信された「MESSAGE from YUI」をはるかにしのぐ情報量。「初のベストアルバム発表、そして突然の活動休止 YUIがそのすべてを語った2万字インタビュー」と題された今年最重要インタビュー。YUIのこれまででも最重要な1冊。
インタビュアーはYUIをデビュー前からインタビューしている小松香里。この2人による初インタビューはROCKIN'ON JAPAN 2005年1月号に掲載されている。なんと「It's happy line」発売前だ。このときがYUIにとってまだ3回目の取材だったというから、小松はYUIをまだ幼い少女のときから見続けたライターだ。
今回こういう形で顔を合わせたふたり。お互いの顔を見たときどんな表情だったのだろうか‥。「考えをまとめずに来た」というYUIとのインタビューは1時間半に及んだという。今まで語ったことのない生々しいことが語られている。
YUIは今年の1月に終了したツアー中から「もうやめたい」と思っていたという告白は衝撃だった。あの1月19日の武道館で見せた涙の理由を初めてYUIが語った。「もうこのファンの人たちとは会えない」という涙だった。
精神的に不安定でSMR村松社長に「限界です」と悲鳴にも似たメールを送っていることを告白。このときリハの会場を訪れた社長との会談がもたれ、1年後の仕事はすべて白紙になった。
ツアー中のYUIの変化には舞台監督も気がついていたらしい。ライブ自体は楽しかったと言っているが、その裏では深刻な事態が進行していた。読んでいてツラい。
このツアー後は「オフという形で普通に生活してた」そうで、「曲作ったり、友だちとライブしたり」と言ってる。あのバンドはオフ中の「友だちとのライブ」であって、今後に繋がるものでもないのかもしれない。
YUIに「限界が来た」「全部やめて、とりあえずしがない歌手としてやっていきたい」とまで考えさせた原因としてYUIは2つあげている。「製作における摩擦」と「YUIが大きくなりすぎた」ということだという。
いろいろなことが積み重なったというが、かなり具体的な例をあげている。「タイアップもの」の製作で自分の意見が通っていなかったらしいのだ。プロデューサーと共同で製作する以上、こういうことはすべてのアーティストにあることだと思うのだが……、となるとYUIを追い込んだ要因のひとつにプロデューサーも責任がある……といわざるをえない……。
もっと愛のあることばで優しく丁寧に納得のいくように説明できなかったのか。いいものを作るという仕事を忠実にまっとうしたわけだが。YUIもその矛盾がわかっている。YUIがよく口にする「葛藤」というやつか。
YUIはデビュー以来、スターダストとSMRの「トロイカ体制」でやってきた。すぐに人気アーティストになったし、適切なプロモーションが取られたと思う。YUIはことあるごとに「出会いに恵まれた」と言っている。その気持ちに偽りはないだろうと思う。
所属事務所と所属レコード会社。YUIはデビュー以来多くのタイアップの仕事もしてきた。YUIが早くから多くの人の耳に届いたのは両者のがっしりした連携による。竹内結子、本郷奏多、沢尻エリカ、夏帆、松雪泰子、北川景子……ドラマ、映画タイアップの多くがスターダストの俳優たちの出演作だった。こういうタイアップは系列内で仕事を安定して回してくれる。それはそれでメリットでもあるが、YUIにとってはどうだったのだろう……。
スターダストというプロモーターが、沢尻エリカ騒動(結婚と離婚、そして解雇)のときを見ても、ちょっとアクの強さ(この業界はみんなそうだが)を感じさせる。自分も日々いろいろと考えてしまい、「君側の奸」は誰だ?!スターダストか?!などとも考えてしまった。スターダストは2008年の「休養」とファンクラブライブとその中止、そして解散という騒動でYUIとの連携と信頼のなさを見せてしまった前科がある。
もし本当に「YUI」という名義を使えなくなるんだとしたら……、それはもうスターダストとの関係を物語っているとしか考えられなくなってくるが…。
2008年の「休養」時に、YUIがスザンヌと会って「詞なんて書きたくない」と不平を言っているという記事が週刊文春に掲載されたことがある。YUIがそんな一般週刊誌に取り扱われるなんてめずらしくてチェックしてしまったが、全体として信憑性はないものの、それでもほんの少しは真実が見え隠れしていたのかもしれない。タイアップの製作は少なからずプレッシャーだったと思わせる。
ここでちょっと話を変えるが、YUIのほぼ10年前、90年代の終わりごろ川本真琴というシンガーソングライターがいた。(この人もSDオーディション出身!)
当時音楽に関心があった人なら誰でも知ってるであろうカリスマだった。この人もまさにこれからという時期に「活動休止」してしまうのだが、川本のケースをちょっと見てみたい。以下川本本人の談を引用する。
“何でもかんでもうまくいっていたわけではなくて、やりたいことより周囲の意見のほうが先に通ったりして、自分の意見は100%のうち5%くらいしか取り入れられないこともありました。「つまんないな」と思うようになって、そうしたら身体の具合が悪くなってしまったんです。”
“つまらないことをやるのではなく、楽しいことだけをするにはどうしたらいいかなと考えると、ある程度、人が自分に合わせてくれないと楽しくはできないわけです。
それまでは周りの意見を聞かないと、みんなの好きなものにはならないと思っていたんですが、それは私の思い込みでしかなくて、意外とそうでもないんじゃないかと思うようになったんです。
ただ、そうやって必死にやっていく中で、少し時間が空いたときに「こういう忙しい状態をずっと続けるのかな」と思うようになりました。歌うことは好きだし、楽しい。でも、それだけかな。それだけでもいいのかな?と思ったんですね。”
“理由はたくさんありますが、あるとき「いろいろあっても、やっぱりお金は必要だよな」と思ったんです。でも、その瞬間に音楽活動が楽しくなくなった。でも、本人はなぜ楽しくなくなったのか、うまく気付けなかった。ある人に「お金とか社会的なことを気にしているから、楽しくないんじゃないの」と言われて、「ああ、そうか。じゃ、辞めよう」と思いました。
事務所を辞めたのは、何かそういう流れもあって、ここはお別れするしかないという状況になったからなんです。私のやりたいことをやらせてあげようと考えてくれている人もいましたが、一方でそのことで無理している人の存在も見えてきた。無理している人がいるのに厄介になっているのもどうかと思ったんです。” (川本真琴)
参照 ttp://www.mammo.tv/interview/archives/no204.html より一部引用
川本は事務所をやめたことで事実上の引退だった。その後、「川本真琴」の名前を使わず、独自の音楽活動(バンド活動)をするものの表舞台から姿を消した状態だった。
川本が2010年に川本真琴名義のアルバムを出すまで、それも「川本真琴 feat. TIGER FAKE FUR 」という名義でだが、実に9年のブランクがあった……。
川本が2010年に川本真琴名義のアルバムを出すまで、それも「川本真琴 feat. TIGER FAKE FUR 」という名義でだが、実に9年のブランクがあった……。
YUIがもし川本と同じ道を歩んでしまうと…、それはファンにとっては最悪かもしれない。最新の動向をネットだけで知るようになってしまうかもしれない。「俺はずっとファンを続ける!」とは言っても、CDのリリースもなく、メディア露出もなく世間からどんどん忘れられていく‥。
ただ、YUIの場合はそうならないように多くの関係者が努力していると信じたい。
というわけで、読み応えのあるYUIインタビュー掲載のROCKIN’ON JAPAN 2013年1月号発売中!是非手元に置いておきたい。掲載写真のYUIはどれも明るい顔をしている。ギターをバットみたいに構えちゃいけないよ。
さあ、いよいよ師走。まずベストアルバムが5日にリリース。これから 第1期YUI黄金時代最後の1ヶ月が始まる。
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僕も今日買ってきました。
やはり気になってしまうのは今後の行動・・・
「友達とライブをしてた」ていうのは、やはりflower flowerが関係してるのかなぁなんて思ったりもしたのですが。
でも、やっぱりYUIの事は忘れたくない!
この1ヶ月しっかりYUIの姿を焼きつけたいと思います!
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友達って一体誰やねん?
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flower flower の事は随分そっけなく書いてありますね。
タイアップと、プロモーションが極端に減るだけで、自由にやれるようになれば(そんなに)ファンからすると深刻な事態でもないのかな、と思ったりもします。
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ファンクラブ休止のときに、1時間くらい電話で問合せしました。
対応してくれたのは多分スターダストのスタッフだったと思うのですが、意外に誠意ある回答でしたよ。
ファンクラブライブをやりたいと言ってるYUIの動画も公開されていましたし、前回の活動休止はスターダストの責任じゃないと思っています。
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今後も、ブロガーさんのYUIネタ
楽しみにしております。。。
どんな些細な事でもいいです。
更新をお願いします。。。でないと。
あまりにも悲しすぎる。。ブロガー
さんとはHPを通じて、繋がっていたいから。。(ノ△・。)。。。。
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ふと聞きたくなったのですが、ブロガーさんの考える“ファン”の定義ってなんだと思いますか?
ブロガーさんは、例えば、YUIさんや長澤まさみさんやPerfumeさんなどの“ファン”ですか?
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>TOKKY さん
>連 さん
>通りすがりですまそ さん
問題のバンドの件には一切触れてませんでしたね。バンドの中にYUIの友だちがいたのかと。やりたいことがまだぼんやりとしか見えていないのであれば、YUIがこれからしたいのはこのバンドじゃないのかと。
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>TIW さん
あ、自分もスターダストに悪い印象はほとんどありません。が…つい「犯人探し」をしてしまったり……(-_-;)
>新宮の町内会長 さん
ネタ見つけ次第更新します。次はベストアルバムの感想を書くので5日まで待って。
K65 さん
「ファンです~」って言う人はファンだと思うよ。CD2枚ぐらい持ってて、積極的に情報を追い求めてたらもう完全にファンといっていいかな。自分の場合は度が過ぎるぐらいYUIに執着してるけど、「人はYUIのみにて生きるにあらず」とも思ってる。YUIが他人と思えなくなってるけど。
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ロキノン見ました。
友達とライブうやったりと軽い感じて書いてありました。
バンドは数回だけで基本は弾き語りみたいですよ。
来年に向けての練習?なんて思ったり。
普通に考えて会社周りの行動なのかなと思ってしまいます。
ソニーやスターダストに無断でやると、
下手したら解雇物だと思うんですが
どうなんでしょう?商品ですから。
インディーズの人のコーラスに参加したり
よくわかりませんね。
後、この人とよく対バンしてるみたいです
http://ameblo.jp/rikapon--blog/entry-11385601537.html?frm_src=thumb_module
ボクシングの事書いてありますね。以前から友達だったとうことかな?
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時間がなくてまだ読んでいないですが、色んなところで皆さんの感想を聞くと、とても濃い内容になってるみたいですね。
YUIさんにとって、自分の音楽が作れないというのは最も辛い事であって、このまま続けていても変わる事はないと感じた上での決断であったということ。
ご本人が何をしたって、周りが変わらなければ何も変わらないということですね。
“YUI”としての復帰は無いかもしれないですが、別の形でYUIさんが望む環境で明るく帰って来てほしいです♬
川本さんの事は知りませんでしたが、YUIさんは別の形ではあるけどまたすぐに帰って来たいっていう感じだったので、川本さんのようにはならないかな〜?
いや、なってほしくないな〜なんて(^_^)
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お答えいただいてありがとうございます。聞いておきながら自分は長いことずっと考えています。難しく考えすぎですかね。笑
ちょっと思うところがあったので(ブロガーさんに対してではないです)聞いてしまいました。失礼しましたm(__)m
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最近二十歳前のYUIの映像見るだけで泣けてきます。。自分だけじゃないはず
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「新たに挑戦したいこと」がflower~じゃないとしたらどういう形になるんでしょう、、?
やっぱバンドですかね?
きゃりーぱみゅぱみゅな方向だったりしてww
川本さんのことは知りませんでしたが、
YUIさんは来年すぐにでもファンの前で活動を開始するような雰囲気なので大丈夫なんじゃないですか!?
そう願いたいです!
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>連 さん
情報ありがとう。
>しほさん
YUIはまだ原因もわからないっていってる。音楽制作の現場からちょっと離れたいだけかも。
>はにわ さん
Good-bye days 2012は感涙必至!
>tory さん
以前ライバルはPerfumeって言ってたりしたので意外にテクノ?